追記:
左に頭をちょっと傾げ、ちょっと遠くをみるような目。あの横顔を観たら虜にならずにはいられないアラゴルンですが、映画としていったん受け入れることができると、馳夫さんファンも単純にみーはーできるキャラでうれしいです。
予告編を観たときから「アラゴルンさま〜〜〜(はーと)」と叫んでいたわけですが、今回はエピソードのメインになる出番も多くてもうめちゃめちゃかっこいいです。やっぱりこーゆうキャラはいたぶられないといけないらしく、崖から落とされてよれってますが。でもお馬さんの背中にしがみついて、ロンリーソルジャーよろしく、一人で大スクリーンを占拠ですよ! 思うに彼が単独行動するシーンって最初以外は本来ないから、無理やり見せ場をつくったんじゃないかっていう気もちょこっとするんですが。(でも無理やりアルウェンを出すことはなかろうにと。。。まあ心の中でカット、カットしてましたが(爆)。) 絶対にあきらめない鋼の意志をもった誇り高き人の子。原作には出てこない、戦闘が始まるまでのさまざまな会話(王を鼓舞し、弱気というよりは第三者的なレゴラスのコメントに激し)によって、彼の熱い魂がびしばし伝わってきます。
戦闘シーンはもう何もいいません! きゃーきゃー叫びたくなるくらいかっこいいdeath。レゴラスとギムリも絶妙なコンビネーションでアラゴルンを引き立ててくれてありがとう!(違うって(笑)。)
個人的にはギムリのキャラっていうのはほんといい味出してるなーって感じ。レゴラスはもちろん超絶大活躍なんですが、サーフィンまでさせられるとどっちかっていうと遊ばれキャラというかいじられキャラという気がしてしょうがないです(笑)。でも「You're late」は名せりふですねー。いい奴だ。
なんとなく「王の帰還」で戴冠式なんかやっちゃうより、傷だらけで帰還するこの第二部の方が個人的に「アラゴルン編」として位置付けられるんじゃないかという気がしなくもないんですが。まあ、第三部でも見せ場を期待しましょう。
追記2 SEE版の感想:
お馴染みとなりましたやった者勝ちのSEE方式。挿入しきれなかった原作のエピソードを盛り込む、という主旨は良いのですが、今回は通してみると、おニューなシーンは前半に多く、その分前半の展開はかなりたるくなってしまった感はまぬがれません。第一部の時は追加されたシーンは「あるべきだ」と思うものが多く、圧倒的に公開版よりSEEという感じだったけれど、TTTは余計と思われるシーンも結構ありました。(エォウィンのシチュー等。)
ゴンドールの執政親子に関しては、あのエピソードの挿入で(映画の流れは切れてしまうので公開版でカットした理由もわかりますが)やっと原作と異なる映画の描かれ方に納得がいきました。ボロミアのキャラが違っているのも、それによってデネソールの人柄が読み取りやすく、親子兄弟関係がうまくはまっているので、まあ許せるかも、と思えるようになりました。公開版では物足りなさが目立ったファラミアは、最後のシーンで溜飲がさがりましたわ。
エルフとドワーフのカウント競争のエピソードは(別になくても構わないシーンではあるものの)微笑ましくて良かったんですが、しかし、映画の勢いだと二人共43人は優に超えていると思ったのはわたしだけでしょうか(笑)。
アラゴルンは公開版で十分かっこいいので、SEEで特筆すべきところはありません。