○砂の器:

 松本清張原作、野村芳太郎監督の映画。
国鉄蒲田操車場構内で死体が発見され、駅前のバーで被害者が連れの若い男が話していた東北弁の「カメダ」という言葉が手がかりとして残される。しかし、地名も苗字も該当するものがなく捜査は行き詰まったかのようにみえたが、出雲地方の方言が東北弁と似ていることを発見した刑事は、被害者が巡査部長を勤め上げた場所が、亀嵩(かめだか)という地名で、それがなまって「カメダ」に聞こえたという推論を得る。被害者と同じ血液型の血痕のついた布を中央線の窓から捨てた女性の身辺から得た手がかりと、被害者が亀嵩巡査時代に世話した巡礼親子の手がかりが、一人の若き才能ある容疑者へとつながって行く。

 すぐれた映画は普遍的なドラマ性を持っているので古びませんね。観ていてちょっとうるうるしてしまいました。 主演の刑事役が丹波哲郎、同僚の若い刑事が森田健作(やっぱり熱血!)。その他、70年代サングラスをかけた加藤剛(←大岡越前之守が大好きでした〜)、初々しい島田陽子、正義感溢れる被害者の巡査部長を演じる緒形拳、映画館のおやじの渥美清といった豪華な顔ぶれ。
 美しい映像と芥川也寸志のピアノコンチェルトが深く心に残ります。


 ○みーはーネタバレ感想:

 室井さん、かっこいいーーー!!! もう最高!!!
 MOVIE1があれだけおいしい作りだったので、あれを上回る室井さんの出番は無かろう、と思っていたのですが、どーして、どーして、激しくブラボー!
 前半はひたすら忍の字ですが、監視モニター室から出てだんだん小走りになっていくところ、足だけしか映らないのに、どうしようもなく胸が躍りますねー。そして、捜査本部にのりこんで「捜査を立て直す!」と一喝。きゃー!!! この後の湾岸署員が協力して、皆の心が一つになるシーンはほろりときます。極めつけは「責任を取る。それが私の仕事だ。」って、もー、感無量。やっぱり私が惚れた男だよ!

 とまあ、室井さんファンは万歳三唱の気分だったのではないでしょうか(笑)。
 おでこの皺が増えて苦労したんだなーって感じですけど、あのコートはまだ同じものを着ているのか、それとも同じ通販で同じコートをまた買ったのか。(美幌警察署長時代にもっと厚手のを新調しているかもだけど。)

 東北弁で「カメダ」もツボだし、和久さんに「託される」シーンもいい表情ですねー。

 もちろん室井さんだけ観ていたわけではないんですが、室井さんがあまりにハラショーだったので、わたしてきには青島くんの影がMOVIE1より薄いような・・・(^^;。SATの草壁中隊長は出だしからとばしてくれてグーでした。すみれさんは「おききしたいことがあります。」のシーンが一番ぐっときました。キャビア食べるシーンはこっちまでハッピーに(^^)。一番笑かしてくれたのは、ネゴシエイターこと真下くんかも(笑)。

 期待しちゃいけない、と思いつつ、どーしたってMOVIE3を期待しちゃいますよね。

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