『ヴァン・ヘルシング』みーはーねたばれ感想:

 "I'm just a Friar." Monk(僧侶) じゃなくて世俗的な関わりOKなFriar(托鉢僧)だから、というわけで、悪態はつくわ、女の子と寝るわ、と、まんざらマッド・サイエンティストなだけでなく結構したたかなカールですが、いい味だしてますねえ〜。彼がいなかったらこの映画がどれだけつまらなくなっていたことか。「主人公の引き立て役」のはずが、なんだか妙においしい役どころな気がするのはひいき目だからでしょうか(^^;。カールが出てくると、一挙手一動に目が離せないというか、ほんと楽しくてしょうがないです! コミカルな演技もグレイトなデヴィッド・ウェンハムはさすがです。
 もう一人、目がはなせなかったのがドラキュラ伯爵。あの不敵な微笑みったら、もー、最高ですわ。最後のバトルの最中ひそかに「いや〜、伯爵を殺さないで!」と思っていたのは内緒です(^^;。
 ヴァン・ヘルシングの過去を思わせぶりのせりふで終わってしまうのが悔しいです。もっと伯爵にしゃべらせろ〜。つーか、聞きたくないの?>ヴァン・ヘルシング(笑) 予告の"Hello, Gabriel"でぴんときた人も多いかと思いますが、「神の左手」=大天使ガブリエルという連想は容易につくのですが、「(神に)利用されていた」境遇から悪魔と契約して自由を得た、という伯爵と、彼を殺して指輪を自分の指にはめているヴァン・ヘルシングのただならぬ過去のいきさつをぜひとも白日の下に〜! 続編で伯爵を復活させちゃダメですか?
 つっこみどころは極力気にしないモードでみてたんですが、さすがにラストの火葬にはずずずっと座席が沈んでいく気がいたしました。君たちカトリックじゃなかったんか?(^^; アナは伯爵とダンスも踊ってたし万が一にも死人となって甦ってしまうと困るから焼いちゃおうよ、ってカールが主張したわけではないですよねえ・・・。監督としては何がなんでもあのオールドファッションなラストシーンの空の演出をしたかったのでしょうか。
 とにもかくにも、この映画わたしにとっては「カールのわくわく大冒険(PART1)」なわけで、PART2への期待満々です。
 

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