○カールNEW! コメンタリーで監督が言及しているのですが、カールの名前の由来はユニバーサルピクチャーズの創始者の一人であるプロデューサー、Carl Laemmle(1867-1939)からきているそうです。 カール役のキャスティングは、デヴィッドが送ってきたビデオ(首をすくめて、変な髪型で、大きなぱたぱた揺れる耳をつけて演技している姿の)を観て監督が気に入って採用したとのこと。監督はDWの事を知らなかったのですが、同じオーストラリア人俳優のヒューにきいてみたところ、「もちろん知っているけど彼がどうやったら相棒になれるんだい? 背が高くてハンサムなやつだよ。」と。監督は、実際は1インチ(2.54cm)ヒューの方が高い、と言っていますが、公式データではデヴィッドが6フィート(1.83m)、ヒューが6フィート2.5インチ(1.89m)ということで、約6cmヒューの方が高いことになっています。ともあれ、デヴィッドが肩丸めて、膝曲げて演技をしている一方、ヒューはヒールのあるブーツを履いているので、映画では二人の背丈の差がずいぶんあるように見えるのですね。ちなみに映画の中で、村に着いた所で墓堀人が測ったカールの寸法は5'7''×2'3"(170×68cm)。こちらは実寸なのか棺桶の寸法なのかちょっと微妙ですけど。 ○鐘は鳴る鳴る 多分見た人全員が「12時の鐘が鳴り終わるまで」の時間が長過ぎると思った事と思いますが(笑)、試しにシーンの時間を測ってみました。 ヴァン・ヘルシングが「一つ」と言ってから伯爵が化け物のお姿になり、上昇して逃げようとした所を人狼が捕まえてもろとも落ちるシーンまでが約58秒、次いでアナがロープ振り子を使ってカールが投げた薬を受け取って花嫁に邪魔されるシーンが挿入され、「お前は利用されているんだ、ガブリエル」のせりふに始まり、モンスター同士に熾烈な戦い、人狼が爪で石壁をジャリっと引っ掻く所までが約42秒、アナが花嫁を倒すシーンが入り、「どうしてわかってくれないんだ!」と伯爵の必死の説得から、月が影って人の姿に戻るシーンの後、人狼の最期の一撃まで(伯爵のお姿が変わり果てる所は入れない)で約87秒。(適当に時間表示を見ているので、数秒の誤差はご容赦ください(^^;。) 3シーンを合計すると約187秒で3分強。12の鐘の一つ一つの鳴る間隔は15、6秒ということになりますね。 サウンドとしては、アナたちのシーンから伯爵たちのシーンに切り替わるタイミングでBGMとして鐘が鳴る演出です。サントラでいうと11曲目の「FINAL BATTLE」ですが。あまり目立たない鳴り方なのは、やはり強調すると「長過ぎる!」が意識されちゃうからでしょう(^^;。 これ、実は伏線で12の鐘が鳴り終わった後に勢いで倒しちゃったから伯爵は復活できるのよー、とかいうことにはならないんですかねえ(笑)。 |