『チェンジリング 碧の聖所』ネタバレ感想
 美前に思い入れがないせいか、ラストでとてもとても冷静になってしまった自分がちょっとかなしい(^^;)。枚数の関係とかいろいろ制約もあるのでしょうが、せめて美前がこちらの世界に帰ってきてなにかを見い出したシーンがあったならば、私は彼女を好きになれたのではないかという気がします。(というか、私自身のために何か見つけてほしかった、というのが本当の所なのかもしれないけれど。)「どこかしっくり適応できないのは自分が取り替えっ子のせい」という理由が言い訳にならないことに気がついて、最終的にはしっくり適応できなかったはずの世界で自分を見ていた人が思い出してくれたことで、美前はこちらの世界に帰ってこれたわけですよね。で、「だからリンを信じつづけるしかない」ってところだけが描かれると、今いる世界、自分を取り巻む人々を見ていないことにかけては、美前は全然変わってないのじゃないの? という気がしてしまって。そんなことはどうでもいい、恋人たちの”二人の世界”があればいいんだよ、という見方はもちろんありだと思いますけど(^^;。
 まあ、しょせん、リンよりマァハはどうなったんだ? という興味の方が私は強かったですし。
 ちなみに、このラストで思い出す「エスカフローネ」(映画の記憶は抹消してあるので、TV版のお話)のラストでは、「ええええ〜〜〜(号泣)」と胸がしめつけられる思いを味わいながら、心のどこかで、「でも永遠のハッピーエンドってこれしかないよね」、と思っている自分がいました。(やっぱり私って冷めてるのかしらん・・・(^^;;。)

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