一級建築士事務所 有限会社 木村・久世建築設計事務所
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建築関連Q&A
シックハウス症候群って何?
<シックハウス症候群の医学的定義>
厚生労働省の室内濃度指針値よりも高い値(もしくは、その前後あたり)のVOC(揮発性有機化合物)で症状が出現し、問題となる住宅などから離れると症状が軽快、あるいは消失するもの。
<化学物質過敏症の医学的定義>
厚生労働省の室内濃度指針値の1/10から1/20など、通常の人なら適応できるような極めて微量でも症状が出てしまう場合で、従って居住空間だけでなくあらゆる場所や日用品に対して症状が出るため、社会生活に何らかの制限があるような場合。
建ペイ率って場所によって違うの?
都市計画において用途地域が定められています。そしてその用途に応じて建ペイ率、容積率も定められています。したがってその地域によってそれぞれ割合も異なります。
<建ペイ率>
敷地面積に対する建築物の建っている部分の面積の比率(建ペイ率)を決めておくことで、敷地内に一定の空地が確保させるようにしています。
<容積率>
建物の敷地面積に対する延床面積(各階の床面積を足し合わせたもの)の比率(容積率)を決めておくことで、敷地の上に建てることのできる建物の大きさを制限しています。また第1種低層住居専用地域では低層住宅地にふさわしいゆとりのある環境を守るためにも、容積率の制限とあわせて高さも制限しています。
設計のときには風水も加味してくれる?
風水の専門家ではないため依頼主より提示された条件を考慮して業務の進捗を図ることを第1義と考えます。したがってその条件の根拠が風水によるか否かは考慮範囲外とします。漠然と風水も考慮してとの依頼の場合は参考文献を選択、考慮し業務を進行できると考えます。
設計事務所に頼むメリットは?
設計事務所のホームページを開くとほとんど表現は違いますが、以下内容が多い印象です。

1.施主の立場に立ちかつ透明性が保てる。
2.施工者の設計・施工は信用できない。
3.予算配分が明確になる。
4.すぐれたデザイン(過去の事例等)が期待できる。

当事務所も97年にホームページ開設時は同様の内容を明記していました。
あれから約9年経過しました。
現時点、設計事務所に依頼する場合のメリットとして上記項目が果たして妥当 かどうか。
施主の立場に立つことは当たり前であり、設計・施工において一部施工者はすべて情報開示し透明性を確保する流れをつくっています。
デザインを重視して品質・機能をおろそかにした事例報告が多く見受けられます。
設計事務所として必要な資質とは何か。
現場に出て最近深刻だと感じることは、職方の高齢化です。特に条件のきつい 鉄筋、型枠等は若い人の姿が本当に少ない。
マクドナルドの10時間のアルバイト賃金と国の仕事での型枠の労務賃が同じ単価だと知った時は愕然としました。

設計事務所だけではなく建設業界として作り手の確保は重要だと認識する必要 があります。と同時にマクドナルドのアルバイト賃金と同等の仕事ではいけないと感じます。もっと専門性が高く安全確保の重要な担い手であり彼らが誇りを持って続けられる業務であってほしいと願います。

私たちが建築主と共に建築に係わる場合、施工者は欠かせぬパートナーであり彼らがいて実現されるのです。それぞれの立場で利益、不利益がありそれを規準として仕事を行うと相手を攻める結果となります。一体誰のために仕事をしているかわからなくなってしまいます。共通するのは建築主です。設計・監理者と施工者は建築主の為に仕事をするのです。
自分達の事ばかり考えると相手に責任をもって行き、自分自身の問題として考えられなくなります。

設計・施工では出来ないこと。それはそれぞれの得意分野で別の契約として業務を行えるというメリットです。お互いが対等な立場で独立した経営、理念を持ち相手を認めて仕事を行う。建築主のためにより良い建物を完成させるという共通の目標に向かい仕事ができる。とても大切な要素だと考えます。
(業界の幸せばかり考えない立場を確保したい)

施主と施工者は対等な立場でありお互いを信頼してこそ良い関係が築かれ、そして社会的に認められる仕事が可能となると信じています。 当設計事務所に依頼頂いた場合、施主と施工者の繋ぎ役として客観的な立場で 業務を行える体制を維持し、それが結果として施主、施工者にとって満足のいく建物として実現できると考えています。

それにはまず施工者(職方一人一人)の自信が確保される仕組みを構築する必要があると認識しています。賃金そして立場等。その為にネットワーク造りに取り組んでいきたいと考えます。そして施主がそれを理解できる仕組み、仕掛け等も同時に必要となります。

当事務所に依頼頂いた場合、設計者と施工者、そして施主が、家造りという昔から行われそして将来も永続的に行われるであろう行為において共通の立場ですすめられる理念をもてることと考えています。施主にとって一生に1度或いは2度経験できるかどうかの大切な儀式とでも言うべき行為が家を建てることであるにもかかわらず、設計者、施工者は多くの経済行為のひとつであることがほとんどです。経済行為である以上やむを得ない部分はありますが自分が施主となった場合にどう考えるかという立場を維持すればとても簡単に理解できます。適切な価格(安く)かつ安全な性能(良い)そしてそれぞれの満足に繋がる建物ができればよいのです。自分達の持つ専門性を発揮しその目標を実現する。そこには仕事の機会を与えていただいた施主への感謝、設計者、施工者の専門性に対する尊敬等が生まれると考えます。お互いの尊厳を考えながらの家造り(少し大げさかもしれません)の中に手抜きはありえないと確信します。