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(本文抜粋)

 私に背中を向けて、紙に包まれたグラスを取り出そうと、恵子がひょいと前屈みになった。
 恵子の尻が、すでに臨戦態勢になっている私の股間に当たってしまった。
 ツイードのスカートの上からではない。その下の、さっき覗き見えたあのパンティに、もろに当たったのだ。
 はずみというのは恐ろしいものだ。薄布越しながら、ズボンの中で猛り狂い始めていた私の突起物が、恵子の狭間にぴたりと収まってしまったのだ。
 私もびっくりしたが、恵子もこれには驚いたことだろう。
 突き当たった反動で、尻を上げたまま恵子が前につんのめった。そして顔を段ボール箱の中に突っ込んでしまった。
 ガシャッという音に、慌てて助け起こそうと後ろから抱えた。
 が、これがまた不幸というか幸いというか、二人が間接的に結合してしまった部分を、さらに強く圧す結果になってしまった。
 それだけではない。私の両手が恵子の二つの胸を鷲掴みにしていたのだ。

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