私が憂鬱な理由

(本文抜粋)

「さ、あんたたちも脱ぐのよ」
 私はスカートの下からパンティを再び脱ぎながら、ぼけっと立っている二人を急かしました。
 足首までパンティを下げてから、草の上に腰を下ろしました。
 そして、サンダルを履いたまま、汚さないように気を付けながら、パンティを足から抜き取りました。
 そのあられもない様子を、二人がちらちら横目で見てましたけど、あまり気になりませんでした。だってまだほんの子供なんですもの。
「あんたたちも、私の前に座って」
 二人が座ると、私はスカートを手繰り上げてあぐらを掻きました。
「そこじゃ見えないでしょ。もっとこっちに来て。ほら、これがさっき後ろから見たものよ」
 毛を上に撫で上げて、よく見えるようにしてあげました。
 黒川君は目を吊り上げるようにして覗き込み、五年生の小西君は珍しい生き物を観察するような、不思議そうな顔をしていました。
「ここに男の人のおチンチンが入るの」
 指で少し広げてあげました。
「おしっこは?」
 小西君が質問してきました。
「ここから」
「ふーん。ちっちゃい穴だね。チンボコはないんだ」
「似たようなのはあるわよ。ここ」
「変なの。触っていい? 手は洗ったから」
「そっとならね」
 小西君が触りやすいように、手を添えてあげました。
 恐い物に触れるように、そーっと指を伸ばして、クリちゃんを突っつきました。
(あっ)
 思わず声が出そうになりました。

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