6/9/2300

 公園でバイクが停まりました。
 走っている間は涼しかったのに、停まると蒸し暑い。都会って、夜になっても暑いんです。

「お店はここに?」
「いや。買い物の前に、ちょっと見せてあげたいものを、思いついてね」
「まあ、きれい!」

 近未来の建物ってきっとこんな感じ。そんなビルが、漆黒の公園の森から居丈高にそびえ立っていました。それはうっそうとした陰毛から突き出た、男の人のアレのようでした。そんな風に見てしまう私って、淫乱なのかしら?

「こっちへ来て」

 先生は、私を公園の中に誘いました。

「君の町にもホームレスはいるの?」
「一人か二人ぐらいはいるかも」
「新宿は多いんだ。今では観光名物みたいさ」
「あ、テレビで見たことあります」

 いくつものカップルがベンチに座って抱き合い、熱烈なキスをしていました。それを目の端で見ながら私たちは歩きました。
 潅木が生い茂ったところに出ると、数組のカップルが芝生の上に横になって、互いの愛撫に夢中になっていました。
 私は初めは遠慮して見て見ぬふりをしていましたけど、好奇心に負けてしまって、どこまでしているのかまじまじと見てしまいました。
 ほかの人に見られてしまうのに、あんな大胆なことをするなんて、私には信じられませんでした。
 東京はどこも建物ばかりで、こうしたところでしかデートができないのでしょう。そして、みんながしているのだから、同じようなことをしても恥ずかしくないのだと思います。
 ここで先生は私にキスする気なんだわ。そう直感していました。
 いつしてくれるんだろう。と、内心期待していたのに、先生の左腕が私のウエストに回されたとき、一瞬ぴくっとして、先生の顔を見てしまいました。
 いよいよかな?と思ったのですが、先生はそれ以上のことはしないで、何か考え事をしている様子。真っ直ぐ前を見て歩いているんです。なーんだつまんない。私もあの人たちのように先生に抱かれたいのに。
 ちょっとがっかりしていたら、街路灯から離れたところで立ち止まると、先生が私を引き寄せました。
 胸が合うと、顔を少し上に向けて瞼を軽く閉じ、先生の次の行為を静かに待ちました。こういうととても冷静だったみたいですが、でも胸はバクバク状態だったんです。
 先生がそっと唇を重ねてきました。
 唇がしっかり合わさると、背中にあった手が徐々に下がって、スカートの上からお尻を触られました。
 初めは両手でお尻を撫でていたのですが、やがて、片手はゆっくりウエストに移動してきました。
 胸を愛撫するんだわ。そう思って、唇を合わせたまま胸を少し離して、横に向いて半身になりました。私の思った通り、先生はブラウスの上から、左の胸をそっと包んでくれました。
 右手はとってもソフトタッチだったのですが、左手は私のお尻を力強く掴むんです。私の下半身をぐいと引き寄せると、先生は固くなりかけたのを私の太腿に押し付けてきました。
 その感触だけでもドキッとしたのに、スカートを手繰り上げられて、パンストにガードされたお尻を丸く撫でられ、思わず声が出てしまいました。
(あっ)
 強引にブラウスの裾がスカートから引き出され、先生は手をブラウスの中に入れ、肌に触れてきました。
 素肌のウエストを愛撫され、身をくねらせてしまいました。とってもタッチがソフトなんですもの。
 やがて手が背中を登って、背中のへこんだところをすーっと撫でられたときには、ぞくぞくっとしてしまいました。その間もずーっと唇は重ねたまま。若い子はこんなことをしてくれません。キスをしたらそれだけで夢中になり、痛いほど吸われるだけなんです。
 ふっと胸が軽くなったような気がしました。ブラのホックが、まるでプチッと音を立てるように外されたんです。
 ホックを外した手がそのまま前に回ってきて、フリーになったお乳に触れてきました。
 乳首を指で転がされ、体がカーッとなってしまいました。
 ハァハァと、自分の息遣いが荒くなっているのが分かるんです。
 あ、濡れる。きっとパンティに染みが…と思ったとき、はっと気がつきました。
 知らない間に、パンストもパンティもお尻の下まで下ろされてしまっていたんです。
 そして裸のお尻を先生が軽く揉んでいるのです。
 ここが公道に等しい、都心の公園の中であることを思い出しました。それ以上のことを止めてもらおうと、合わせていた唇を離しました。
 そうすると、先生は胸の愛撫を止めて、私のうなじを掴んで私の顔を引き寄せると、強く唇を吸うのです。そして舌が侵入してきました。私はそれを飢えた獣のようにしゃぶりました。頭の中が先生の舌の感触で満ち溢れ、ほかのことは考えられなくなっていました。
 私のも吸って欲しくって、ちょっと恥ずかしかったのですが、先生の口に舌を入れてみました。すると先生は優しく迎え入れてくれました。うれしくって、大きく口を開け、さらに舌を伸ばしました。
(いやっ!脱がさないで!)
 パンストとパンティを、脚から抜こうとしているんです。
 でも、もっと舌を吸って欲しくって、されるがままでいました。
 結局、キスをされながら下着をすっかり剥ぎ取られてしまいました。でも、靴はまた履かせてくれました。
 考えてみればキスしながらそんなことができるはずがないのに、そのときは、みな先生がしているとばかり思っていたのです。

「あっ、だめ、いや」

 お尻の間に手を入れ、私のアソコをいじくりだしたんです。
 私は顔をしかめて下半身を悶えさせました。だって、中まで指を入れてくるんだもん。
 もうだめ、このままされると、私…
 このときにはもう、知らない人に(それも一人じゃない!)いじられているって意識はあったんです。けど、それを払い除けたくても体が言うことを聞かないのです。

「いっ、もう…いいの…だめ、変になっちゃゥ」

 体の力が抜けてぐにゃぐにゃになってしまいました。先生は私をプロムナードの方へ引きずっていきました。
 引きずられていく私のお尻を、誰かがしつこく触り続けていました。

「大丈夫かい?」
「え、ええ」
「歩ける?沙織の体、重くってだっこは年寄りにはきついんだ」
「え?ああ、なんとか」
「ティッシュあります?」
「どうした?怪我でもさせられた?」
「ううん。おつゆが」
「そうか。じゃあこっちにおいで」

 ブラウスの裾がすっかりスカートの外に出てしまい、ホックが外され緩んでしまったブラも気持ちが悪いのです。
 それに、パンティもさっきの男たちに取られてしまって、スカートの下には何も着ていないので、歩くのも心もとなかったのですが、先生がリードしてくれました。
 どこに行くのだろうかと思っていたら、ダンボールが四角に立てられているところで立ち止まりました。
 先生が中を覗いたので、私も恐々覗いてみると、髪が肩まで伸び、口の周りも長い髭で囲まれ、若そうでもあり、ひどく年寄りでもありそうな男の人が眠っていました。
 先生はその人を起こすと、私を前に立たせました。

「寝ているところをすまないが、この子のオマンコを舐めてやってくれないか?」

(えっ!)
 私は先生の言った言葉に、飛び上がるほど驚いてしまいました。
 こんな人にアソコを?!
 驚いて後ろの先生を振り向くと、先生は何を思ったのか、私のスカートの前を捲り上げたのです。

「キャッ!」

 高い悲鳴を上げてしまいました。
 反射的に逃げようとしたのですが、先生はしっかり抑えてそうさせてくれません。

「ほら、ここだよ」

 それどころか、左腕で私を抱えながら、右手で恥ずかしいところを撫で上げるんです。

「いや、やめて、見ないで!」
「ほら、早くしないと行っちゃうぜ」
「見ちゃいや!」
「ほれ、ここだ。ここをきれいにして欲しいんだ」
「来ちゃいや!あっちへ行って!」

 男の人が近づくと、その人の変な体臭に私のあの匂いが混ざって、辺りに漂い始めました。そしてその匂いに誘われるように、さらに寄って来るのです。

「だめ!来ないで!お願い!許して!」

 私の必死の願いもむなしく、そこに口を付けられてしまいました。

「ヒェーッ!」

 私は両脚をばたつかせて、口から逃れようとしたんです。でも、その脚を両脇に抱え込んで鼻を押し込んできました。そして舌まで入れようとするんです。
 吐き気がするほど気持ち悪いのに、なぜか同時に感じてしまうのです。

「ウッ、だ、だめー」

 ぴちゃぴちゃと仔猫がミルクを飲むような音を立てて、私は舐められました。

「あっあっあっ」

 ず、ず、じゅる、じゅるっ。なんていやらしい音なの!
 その音で私はさらに昂奮してしまいました

「い、い、もう、だめ、アッ」

 先生は崩れ落ちそうになる私を、ブラウスの中に手を入れて、ブラが外れた胸を掴んで支えていました。
 狂い出しそうになりながらも、なんか変な気がしてふと目を開けると、周りにいっぱい浮浪者がいるんです。私のおつゆを飲んでいるのも、さっきとは違った人。
 両脚は何人かで抱え上げられていて、足は地面に着いていませんでした。
 もっと驚いたことには、ズボンを下げている人がいたことです。
 マスターベーションでもするの?それとも…まさか、みんなで私を犯すつもり!
 そう思ったらすーっと頭から血が下がって、気を失ってしまいました。
 気がつくと、バイクのところに戻っていました。

「しっかり掴まって。お店はもうここからすぐだからね」

 バイクに腰掛けて、私ははっとしました。下に何も穿いていないことに気がついたのです。それなのに、スカートを上の方までたくし上げてシートにまたがってしまったのです。
 先生に見られちゃったかも。
 その恥ずかしさもありましたけど、あんなことを私にさせて、これから一体どんなことをさせるつもりのなのかしらと、その不安から、先生の背中にしがみついていました。
 細い道に入って、バイクが停まると、バイクから抱え下ろされました。
 先生がいる側に下りたので、今度はスカートの中を見られちゃう心配はありませんでした。でも、向かい側の道で、私が脚を上げるのを見ていた人がいたんです。その人、うそだろ?信じられない!って顔をしてました。それがおかしくって、くすって笑ってしまうほどもう気を取り直していたのですから、私もすごいなあと、自分で思ったものです。
 洋服店に入って、先生が服を選んでいる間、さっきのめちゃめちゃな経験で疲れ切っていたので、ずっと座ってました。

「どう?似合うと思うけど」

 先生が見せてくれた服は、どれも素敵なデザインでした。でもランジェリーは恥ずかしかったので、よく見ませんでした。

「これらと同じで、この子のサイズに合うものを揃えてやってくれないか」

 店員さんに案内されて、試着室に入りました。

「では採寸しますので、着ているものを脱いでください」
「えっ?」
「その方が、正確に計れますから」

 にっこりとそう言われ、脱ごうとしたのですが、ブラが外れたままだってことを思い出し、外で待ってもらうことにしました。だって、みっともないでしょう?
 カーテンを閉めるとき、ちらっと外で待っている先生と視線が合いました。口を尖らせ、怒った振りをしてカーテンを閉めました。だってブラを外して困らせたのは先生なんですもの。
 ブラをちゃんと直してから、店員さんを呼び入れました。

「まあ、ずいぶん小さなブラをなさってますのね。体に合わないブラは、健康によくないですわ」

 そう言いながら、私の後ろに回り、ブラを外しました。そして、メジャーでトップとアンダーを計ると、持っていたブラのサイズを見てました。

「2サイズも小さいですわ。フィッティングしたこと、ありません?」
「え、ええ」
「そうですか。では、ウエストとヒップもしっかり測りましょうね。スカートを取ってくださいます?」
「スカートも?」

 スカートを脱いだら、ノーパンなのがばれてしまう。アンダーヘアを見られるということより、今まで何をしていたかを見透かされるようで、とっても恥ずかしかった。
 でも穿くものがありません。仕方なく、えいっと、一気に脱いでしまいました。
 店員さんはこんなことには慣れているのか、平静でした。それには私の方が驚いてしまいました。
 すっかり測り終わると、店員さんは、そのまましばらくお待ちくださいと言い残して、試着室から出て行きました。
 試着室に取り残されると、大きな鏡が気になりました。向こう側で、誰かが全裸の私を見ているような錯覚を覚えたのです。
 誰もいないのに、鏡に背を向け、胸と股間を手で覆い隠して待っていると、さっきの店員さんが新しいブラとパンティを持って戻ってきました。
 渡されたものを着て鏡に向かいました。

「お似合い。おきれいですわ」

 胸の位置を少し直してくれてから、店員さんがそう誉めてくれました。その下着姿の私は、本当に美しく見えました。
 ヘアが脇から出てしまいそうなパンティは、ちょっとエロティックでしたけど、エレガントなデザインなんです。
 乳首が透けて見える、薄いオールレースのブラも、ぴったりしているのに、少しも窮屈ではありません。正しい下着を着けることの大切さが、よく分かりました。
 服の試着も終わり、店員さんが試着室から出てから、着てきた服に着替えました。
 試着した下着はそのまま着ていたかったのですが、清算のとき必要かと思って、脱ぐことにしました。
 試着室から出てみると、先生がいません。
 奥の椅子に腰掛け、店員さんが包装をしているのを見るともなく眺めていました。でも、頭の中は、今夜のこれからのことで、いっぱいだったのです。だから自然と顔が赤らんでいました。

next

メル友ネット