かくも長大な感想を書いていただき、感謝すると共に、読者のレベルの高さに少なからぬ驚きも抱いております。
読者 | 神無月 |
ある日、たまたま「激評」というサイトで小説があるページをサーチしました。いくつかの官能小説サイトに厳しい意見が突き付けられている中、神無月さんのサイトが高く評価されていたので、ほんとに気軽な気持ちでここに寄ってみたんです。まさかこんなにショックを受けるとは思ってもみませんでした。 村上龍の小説を、インターネットで読んだことがあります。でも、官能小説を読んだことはありませんでした。もともと活字の小説はあまり読まない方です。コミックや映画などは大好きで、所詮小説はビジュアルで表現できるメディアにはかなわないだろうという先入観がありました。少なくともここに来るまでは。 しかし、そんな固定観念は打ち砕かれました。「満たされて」を読み進めるうちに活字は、想像力というビジュアルの無限の可能性を持ったメディアなのだと思い知らされました。 今までは、性に対する探求をすべて音と映像に求めていました。インターネットでも様々な映像を見て回りました。 ソフトタッチの美しいヌードが好きでした。気に入った絵に出会うこともありましたが、どこか物足りないものを感じていたのかもしれません。 神無月さんの小説を読んで、感じていた思いの隙間が一気に満たされていくのを実感しました。それは、久しぶりに得た感動でした。 ヌード画像には何が足りなかったのか。それは、まさに神無月さんがテーマとしている、「愛」でした。ビジュアルで人間の心理を表現するにはやはり限界があります。 その点、言葉は雄弁です。巧みな心理描写が、情景描写とシンクロして直に肌と肌が触れ合う、その感触、そのぬくもりを限りなくリアルに再現するのです。 この新たなるエロティシズムの小函を与えて下さった神無月さんに感謝します。 神無月さんの作品を読むうちに、確信したことが2つあります。それは、究極の美と、本質的な愛のかたちです。 この世にある造形物の中で、究極的な美とは何でしょう。私は、女性の肉体美、曲線美だと思います。 「愛情」を最もシンプルに表すにはどうすればよいでしょう。私は、性行動こそが、本質的な愛のかたちだと気付きました。 神無月さんの作品には、この2つの要素がふんだんに盛り込まれています。 「満たされて」に登場する美しい玲子はこの世にある美の象徴であると感じました。そして、愛の典型である母子愛を、性行動によって表現しました。 社会的には悪とされている近親相姦ですが、それさえも美しい愛のかたちであることを登場人物からにじみ出る優しさでもって、巧みに描き出していると思います。まさに圧巻です。 私が、人生を懸けて探求してみようと思っている、哲学的な命題があります。それは、「性の神秘」です。 男と女。わからないことだらけです。私は男なので、探求の対象はもっぱら女性です。 愛とは何か、美とは何か、そんなことまで想像力を働かせることができる、素敵な存在です。 そもそも人間の存在自体が神秘的です。神無月さんの作品を読んで、この命題に答えるヒントを得たような気がします。 会員になって、さらに思いを巡らすことができると思うと、本当にわくわくしてきます。これからも、そんな作品を期待しています。 最後に、神無月さん、あなたは罪なひとです。 私は、今、勉強中の身です。小説を読んでいる余裕はないはずなのです。そんな私を、この世界の虜にしてしまいました。 しかし、この世界にいったん足を踏み入れてしまった以上、最後までじっくりと味わっていきたいと思います。 長くなりました。なんだかいろいろと語ってしまって申し訳ありません。それでは。 |
この世界で、「激評」はかなりメジャーなサイトらしいですね。 辛口サイト評価が売りのようですが、サイト運営者に質の向上を促す叱咤激励が感じられ、好感が持てます。 そこで私のサイトも取り上げてくれましたが、かなり以前なので、最新のこのサイトも評価して欲しいものです。 私のサイトにお立ち寄りくださるきっかけは二通りあって、一つはこの方のように、なんとなく冷やかし半分で来てしまったケース(多くは画像の方により興味があるのが一般的)、もう一つは、「おもしろい官能小説はないか」「小説を読むぞ!」「神無月という作者のホームページはどこだ」と、意気込んで来られるケースです。 後者の場合は、かなりこうした作品を読みこなしておられ、期待度もそれなりですから、ある意味、評価は厳しいもののアプローチは容易なのです。 一方、何気なくふらっとこられた方を取り込むのは、かなり工夫が必要なようです。それだけに、この方のように、まんまと網に掛かると(失礼!)、してやったりとほくそえんでしまいます。 勉学途上の身であろうがなかろうが、毒蜘蛛のネットに掛かったらちょっとやそっとでは抜け出せませんから、注意してくださいね。身を誤っても責任は負いかねます。 愛とは何か、美とは何か、そんな難しいことは分かりませんが、恨み半分、感謝も半分されているようなので、安心して次作品に取り掛かれそうです。 |
2/28/2000
「当惑の果て」
(この感想は、作品の読後にお読みになるのがよろしいかと)
読者メール(ほぼ原文のまま) | いつも楽しませていただいています。 「当惑の果て」。 もちろん公開と同時に読ませていただいてたんですが、仕事が忙しくて、感想を送るのが大幅に遅れてしまいました(遅いなんてもんじゃないですね、ほんとにすいません)。次作「教え子」も途中まで読ませていただいていますが、今回は「当惑の果て」の感想だけ書かせていただきますね。 僕は「満たされて」がとっても好きで、バイブルのように何十回も(これは誇張ではありません!!)読んでいます。読み込めば読み込むほどに魅力的です。だから続編がどんな作品になるのか楽しみな半面、不安でもありました。 ところがこの「当惑の果て」はそんな僕の不安をあっさりと乗り越えてしまっただけでなく、「満たされて」に勝るとも劣らない輝きを持っています。どちらもナンバー1です。 ま、なんといっても玲子ですね。彼女が出てくるだけで、僕はもう発情…(笑)。ちょっと古風な考え方が背徳感をあおってたまりません。 こんなことを書いていても仕方ないので、好きなシーンを挙げてみますね。たくさんありすぎてもう困るくらいなんですが、順を追って書いていきます。 晃一との再会。彼が出てくるのが嬉しかった。「満たされて」の中の晃一と玲子の絡みはとても好きなんです。 思い出しただけで、頭が考える前にまず下半身が反応(笑)。このあたりの玲子たまりません。それでいて生々しいいやらしさがなく、神々しさを漂わせてるんだから神無月さんの筆力はさすがです。晃一と玲子の心理描写もしっかりなされていて、そそります。 晃一と玲子が話しているところにやってくる俊、一匹に牝をはさんだ二匹の牡。このあたりの緊張感がこの先の展開を予感させます。 老人と玲子、読み飛ばしがちなシーンですが、生と死を感じさせてくれるいいシーンですね。こういうところが小説に厚みを加えていると思います。 小百合がレイプされるところも興奮しました。ただこういう展開はあまり好きではないので読み飛ばし気味(すいません)。 百合子と雄二がダンスを踊るところ。二人とも初めての登場人物なのに前作にも出ていたような親近感が湧きます。微妙な緊張感が最高です。はずみでぶつかってしまった勢いで始まる二人。それまでの緊張感をじっくり描いているから陳腐な感じがせずじっくり感情移入ができます。なかなか繋がれない二人に、がんばれなんて思っちゃいました(笑)。とにかく美しいラブシーンでした。後で一番読み返したところじゃないかな。その後温泉でもやりあうのかなと思いきや、さすが熟女の貫禄(笑)で、うまく雄二をはぐらかしてましたね。 隆と久美子、ここだけの登場人物でしたが興奮させられました。あっちはあっちでこっちはこっちといったところでしょうか、楽しめました。お気に入りのシーンのひとつです(もっとも、全てがそうなのですが)。 今度も同じく年上の男と年下の女で良介と小百合。じつはこの組み合わせはあまり好きではないんですが、この二人ならじっくりと楽しめました。これも良介の人柄かな。このあたりから裸になる人物が増えてきて、いったいこの先どうなるんだろうと不安に思ってました。ともあれ前作では影の薄かった良介の見せ場があってよかった。 母子のレストランのシーンもお気に入りの場面です。二人きりになる身の危険を感じて、必要以上のことをしてあげる玲子。乳房をブラジャーから出したままバスで帰る玲子に興奮しました。レストランであんなことをやるなんて、この母子はとんでもないですな(笑)。 そして待ちに待った母と息子の濡れ場。最高でした。偶然、風呂に一緒に入ってしまう母子、乳首の感触に集中する俊、このあたりの心理描写がたまりません。 息子に後ろから抱かれ、唇を重ねたままの会話。夫が帰ってきているのに、息子の肉棒を咥える母親。神々しささえ漂います。 ここを読んでいてこれ以上のクライマックスがあるのかと思うと期待に震えましたね。じつはこの時点では、玲子vs晃一・俊の3Pを予想していました。まさかあんな一大スペクタクルになるとは(笑)。 晃一の電話での誘いを受けて、再びモデルになったとき、成長した晃一と玲子が1対1でやりあうシーンを期待しました。ここからしばらく読者の期待をうまくはぐらかすかのような緊張感を持って展開しますね。正彦と洋子を交えて4人で絡み合ってるときには、これがまだクライマックスではないことに驚きました。 そして怒涛の○○○○○○(笑)。 ここに至るまでの玲子の心理描写が秀逸です。 (中略) こういう風に考える玲子が大好きだし、神無月さんがクリエイトした小説の中のキャラクターなのがほんとに残念です。 普通に考えればどう見ても○○○○○○なのに、聖書でも読んでいるような厳かさが感じられるのはなぜでしょう?? 最初読んだときは、正彦と玲子が登場する前までの8人が思い思いにやりあっている場面は、ちょっとこの展開はなぁ…、と正直思いました。しかし正彦もいれて9人が玲子を貪る場面はひたすらに美しかったです。玲子以外にもあの人とあの人がとかいろいろ考えるとたまりません。 良介と小百合が再び結ばれて良かった。小百合はボブにも犯されてましたっけ。 一瞬、読んだだけでは誰が誰と絡んでいるのか考えるだけで興奮します。クライマックスがこういう形になるとは思っていなかったので驚きましたね。 そして僕が感動したのが、洋子ですね。じつは最初登場してきたときはあまり思い入れが無かったんですよ。ところが洋子と正彦が結婚することになり少し悩みますよね。 > はるかに歳の近い息子は、はたして心から賛成してくれるだろうか。正彦の > いる前で一度体を繋いでしまっただけに、それだけが洋子には気がかりだっ > た。 「一度体を繋いでしまっただけに」ってアンタそりゃ大問題ですがな!!(笑) それはさておき、このあとです。 > 周りに人がいないのを確かめて言った。 > 「でも、これからは…ね?」 この最後の「ね?」に痺れました(笑)。そうかと思うと「おっぱいはしゃぶるものだわ」とか宣言するわでもう最高。 幸子は前作ほどは活躍する場面が無かったですが、しっかり見せ場はありました。濡れ場以外でも、 > まだ余韻から抜け出せないでいる百合子と洋子が、俊を手伝おうと腰を上げ > かけたのを、幸子が小さく首を振って押し止めた。 キャラクター造形がしっかり行き届いてないと書けないシーンかなと思います。優しさが伝わってきます。 すべてをセッティングした百合子。こうなってくると雄二がかわいそうな気もしますね(笑)。後半も大活躍でした。影のMVPかな。 ボブと百合子がみたいなと思っていると○○○○○○してましたね(笑)。最後の最後でも深い余韻を導く役で出てきて満足でした。 男に関しては個々には書きませんが(笑)、大好きな晃一が玲子とやれなかったのが残念。ただ大活躍でしたね。水着の玲子と見つめ合う場面が好きです。玲子が欲情に溺れそうになるところ、晃一は溺れず、集中して絵に没頭するんですね。頑張れよ(笑)。 そして何よりも玲子です。彼女は僕の中では島田荘司の産み出した名探偵・御手洗潔と並んで、好きなキャラクターオールタイムベスト1です。何から何まで全てが素晴らしい。容姿ももちろんですが、自分で自分を言いくるめる理屈とか、たやすく肉欲に溺れるとことか、俊とやるときどうしてもいったん心の中で拒否してしまうところとか。んー、うまく説明できないのがもどかしいです。 考えてみればこの2作で随分多くの男性と絡んでいますよね。入れた入れてないは別としてざっと数えてみただけでも(良介は除くとして)、晃一・幸子・俊・マッサージ師・正彦・洋子・ボブ。身近にこんな女がいたらどう思うだろう。なのに神無月さんの筆に掛かると「崇高さ」「神々しさ」さえ醸し出してしまいます。 大人数での大騒ぎのあとの、俊と玲子の玄関脇の○○○セックス(こう書くと身もふたも無い感じですが/笑)が美しい。それを見てしまう良介と百合子とともに深く余韻を残す絶妙のエピローグという感じです。これを読むとなぜか、最初読んだときには気に入らなかったと思ったシーン(玲子登場前の8人乱交シーンとか)がたまらなく好きになるんですよね。不思議だ。これが、神無月マジックなのか!? ほんとに最高の作品をありがとうございました。 あと、こまかくは書きませんでいたが、それぞれの心理描写、ディテールの描き方など、なんども感心させられました。前作に続いて何十回も読ませていただきました。そしてまだまだ読み飽きるということがありません。時間が空いたときは、この2作か「おしおき」の好きなシーンを読み返してしまいます。 さて、最後にお決まりの(笑)お願いを書かせていただきます。 先ほど絶妙のエピローグと書きましたが、やっぱりこう書かないわけにはいきません。続編を希望しますと(笑)。いや、長編とは申しません。数年に1作でもいいからこの二大傑作から産み落とされたいくつかのエピソードを膨らませた短編を発表していただけたらと思います。 俊と小百合の結婚後の家族4人の関係とか、なぜかボブをふって晃一と結婚した幸子の結婚前夜とか、その他ちょっと考えてみただけでも短編ネタにはこと欠きません。大掛かりに行くなら、雄二と再会した百合子も含めて榊原家、吉村家も交えて10人で温泉に行くとか(んー、ひねりがないか/笑)。 ひねりがなくとも今後の榊原家は興奮させる要素が完璧に整ってますね。禁断の関係を誰もが知っているのに口には出さない微妙な家族。一度箍が外れて4人で入り乱れて求め合っても翌日には表面上平然と装っている仮面の家族。しかし誰もが愛し合っている幸せな家族。いまだに俊にだけは、はしたない母だと思われたくないと思っている玲子。良介と小百合の関係を知った俊の苦悩。それを見か ねた小百合が玲子に相談すれば、玲子はやはり身体で応えるのか…?? もちろん、神無月さんはクリエイターでしょうから一度産み出したキャラクターで再度物語を構成するのは乗り気ではなかろうかと思います。上に書いたようなことは読者がそれぞれ頭の中で膨らませて楽しみのが、本来のあり方でしょう。 ただ、キャラクターというのは、時としてクリエイターの思いもよらないところで成長してしまうものだと思います。うまくコントロールできるのはクリエイターだけでしょうし、何より玲子を制御できるのは神無月さんしかいないでしょう(笑)。 以前にもメールに書かせていただきましたが、完結という形できりをつけずに大河小説として育てていただけたらと思います(←ここ強調!!!!)。一読者の勝手なお願いですいませんが…。 ところで、玲子にモデルはいるんですか?? 僕は読むとき女優の「高橋恵子さん(今の雰囲気で10歳若返った感じ)」を想像して読んでいます。こういう感想ってありますか?? ただし、抜くときは自分の周りの好みの熟女に置き換えていますが(笑)。あと勝手に自分の中で映画化しています。キャスティングもできています(笑)。 (中略) さて、長くなりました。「教え子」そしてそのあとの次々回作も楽しみにしています。期待してますよ。 それでは。 追伸 もうひとつだけ追加しておきますと、僕も最初読んだときはけっこう戸惑ったんですよ。最後の○○シーンに(笑)。 で、その後玲子会いたさに何度か読み直しているうちに、おお、これは傑作だと思い直したわけです。 その理由を考えてましたら、あのシーンだけ神の視点で書かれてるからではないかと思ったんですね。厳密にいうと少し違うかもしれませんが、心理描写をなるべく排除して書かれてますよね。だからこそ、聖書を連想しちゃったりしたのかもしれませんが、逆に感情移入が難しいですよね。 そんなふうに考えてたら、逆にあのシーンが気に入りましてね、あれを神の視点で描いたからこそ、読者をもう一度「玲子・俊」の視線に取り戻すためにラストの「玄関前ファック」が必要になったのかなぁとか。 要するに「乱交シーン=ファンタジー」→「玲子vs俊=普通の(?)母子相姦」→「百合子vs良介=現実」という二段落ちでしょうか。 とかなんとか、またしてもいろいろ考えてしまいまして、当たっているかどうかわからないですけど、いろいろ多面的な楽しみ方ができる作品だなと感じました。 「満たされて」の延長ではなく、新たな作品として楽しみました(だからこその「どちらもナンバ−1」です)。 あと、読み終わってタイトルの素晴らしさに気づきました。タイトルは「当惑の果て」の勝利だと思います。 うーん、やっぱりこのニ作品には言いたいことがいっぱいあって困ります。 そのうち「榊原玲子論」など書いてみるのもいいかもしれません。 |
それに対する神無月の返信 | いやはや、大変な力作の感想で、完全に脱帽です。 ひょっとすると、いや、多分きっと、私よりこの作品を読み倒しているようです。 >僕は「満たされて」がとっても好きで、バイブルのように何十回も(これは誇張 >ではありません!!)読んでいます。読み込めば読み込むほどに魅力的です。だか >ら続編がどんな作品になるのか楽しみな半面、不安でもありました。 ここのところで、「ああ、やっぱり続編なんて書くんじゃなかった」と後悔したんです。 というのは、前作を越えられなかったかという感覚が私自身にあり(気に入っているシーンはいくつかあるのですが)、今までのいくつかの感想でも、「悪くはないが、<満たされて>ほどの感銘がない」といった風の評が大部分だったからです。 「満たされて」は神無月小説の原点とも言える作品で、私にとっても「バイブルのように・・・」という表現が正に当たっているのです。 ヒットした映画でも、「続」とか「新」とか「II」とかいうもので、第一回作品を越えた例は非常に稀でしよね。 ですから「当惑の果て」を書きたいのは山々だったのですが、中々その勇気が出ませんでした。 敢えて冒険をしてしまったのは、読者の待望が多かったこともありますが、自分自身、もう一度玲子に会いたくて仕方がなかったからです。 それだけに・・・ >ところがこの「当惑の果て」はそんな僕の不安をあっさりと乗り越えてしまった >だけでなく、「満たされて」に勝るとも劣らない輝きを持っています。どちらも >ナンバー1です。 と、こう書かれているのを読んで、「え?!うそ?!」と思ってしまいました。(*^-^*) これで変な自信がつかなければいいのだけど。(笑) ***************** 感想の中で、振り返ってみて思い出したことを書き添えます。 >隆と久美子、ここだけの登場人物でしたが興奮させられました。あっちはあっち >でこっちはこっちといったところでしょうか、楽しめました。お気に入りのシー >ンのひとつです(もっとも、全てがそうなのですが)。 隆と久美子をもう一度登場させるつもりでいました。 どのような形で出すかは決めていませんでしたけど。 でも書いていて体力の限界を感じ、省略してしまいました。 久美子のキャラ作りが難しかったのかもしれません。 それでも彼らによって、百合子の人物描写の一助となっただけでもいいか、と妥協したのです。 >ともあれ前作では影の薄かった良介の見せ場が >あってよかった。 面倒なので、良介を外国に飛ばすか殺そうかと、何度思ったことか。(笑) でも某読者から、良介にも続編ではいい思いをさせてやって欲しいという希望があって、サービスしたのです。 ここまでしなくてもよかったのですが、それにより、エンディングが大いに変わってしまいました。 恐るべし、読者パワー。(笑) サッカーもサポーターの影響が大きいそうですが、小説のもあるなんて。 >母子のレストランのシーンもお気に入りの場面です。二人きりになる身の危険を >感じて、必要以上のことをしてあげる玲子。乳房をブラジャーから出したままバ >スで帰る玲子に興奮しました。レストランであんなことをやるなんて、この母子 >はとんでもないですな(笑)。 ほんと、きれいな顔をして二人ともいやらしいんだから。(笑) ここら辺りでは、息子に母が虐げられるいわゆる「陵辱物」になりそうで、身の危険を感じていました。 >幸子は前作ほどは活躍する場面が無かったですが、しっかり見せ場はありまし >た。濡れ場以外でも、 幸子ファンもけっこういるのに、ちょっと申し訳なかったかと思ってます。 >以前にもメールに書かせていただきましたが、完結という形できりをつけずに大 >河小説として育てていただけたらと思います(←ここ強調!!!!)。 今回の続編が必ずしも性交ちゃう成功したとはいえないので、「続続」には前以上に臆病になっています。 アンケートでもとって、希望が多いようでしたら考えてみます。 目下は「千鶴」に夢中になっているので、玲子には休養を取らせています。 >ところで、玲子にモデルはいるんですか?? 僕は読むとき女優の「高橋恵子さん >(今の雰囲気で10歳若返った感じ)」を想像して読んでいます。こういう感想っ >てありますか?? ただし、抜くときは自分の周りの好みの熟女に置き換えていま >すが(笑)。あと勝手に自分の中で映画化しています。キャスティングもできて >います(笑)。 モデルはありません。 高橋恵子というより、個人的には関根恵子の方がずっといやらしさを感じて好きですね。 ん?10年前は関根恵子だったかしら? 好みの人(女優、身内、過去の恋人etc.)を勝手に玲子になぞらえて楽しむという方は、少なくないと思います。 でも未だ自分の母親を当てはめているという話は聞いたことがありません。 映画化、いいですねえ。 実際に映画化したいものです。 4月1日でそんなこと書いたら、本気にされたファンがいて大汗掻きました。(笑) (追伸) >その理由を考えてましたら、あのシーンだけ神の視点で書かれてるからではない >かと思ったんですね。厳密にいうと少し違うかもしれませんが、心理描写をなる >べく排除して書かれてますよね。だからこそ、聖書を連想しちゃったりしたのか >もしれませんが、逆に感情移入が難しいですよね。 「神の視点」だなんて、素人じゃありませんね?(;¬_¬)ジロッ 意識しているわけではないのですが(それだからか)、私の作品は往々にして視点が変わるのです。 一般論としては、それは「いけない」こととされているようです。 敏感な読者は、あそこに異質な感じを抱くでしょうね。 心理描写にしても、「ここで入れよう」とか思ったことがありません。 その情景に(あるいは登場人物の中に)自分が入ってしまうと、自然にそう書いてしまうのです。 計算ずくで書くとすれば、「ここらでちょっとサービスシーンを」と思うくらいかな。 それも、書いているうちに、自分自身が「それ」を求めたくなって書いているようなもんですけど。(笑) >とかなんとか、またしてもいろいろ考えてしまいまして、当たっているかどうか >わからないですけど、いろいろ多面的な楽しみ方ができる作品だなと感じまし >た。 こうして論評されると、なるほど、と自分の作品に感心してしまう私って。 ぜひ読み直さなくては。^^; >「満たされて」の延長ではなく、新たな作品として楽しみました(だからこその >「どちらもナンバ−1」です)。 そういう読み方が正しいようです。そうして楽しんでいただければ本望です。 「満たされて」を読んでいない人でも、ひとつの作品として鑑賞できるように、とは計算してました。 また、多少文体は似せてますが、とらわれずに書こうとも思ってました。 >あと、読み終わってタイトルの素晴らしさに気づきました。タイトルは「当惑の >果て」の勝利だと思います。 (*^-^*) 「満たされて」は最初無題で始まり、終わっても中々決まらず、そして決めても2回タイトルを変えましたが「当惑の果て」は比較的早い時期に「これ」って決まりました。 今考えたのですが、読者に希望されているものの書くべきかどうか、当惑した果ての作品だったのかも。 >うーん、やっぱりこのニ作品には言いたいことがいっぱいあって困ります。その >うち「榊原玲子論」など書いてみるのもいいかもしれません。 おもしろそうですね。 乗る人も出てくるんじゃないかなあ。 ぜひイントラネットにどうぞ。 「私の榊原玲子」なんて。各自みんな抱いているのでしょうね。うーん、妬けるなあ。(笑) ではまた |
2002/06/24