高知低山四連発

城山・横山・吾岡山・船岡山

船岡山山頂から削り取られた山の内側、遠方は吾岡山


【行程】 11/4(日)晴れ[大阪10:00=(ANK405)=高知10:40/11:15=(土佐バス)=安芸市役所前12:16−歴史民族資料館12:46−城山12:49−資料館12:53−清水寺13:00−横山13:05−清水寺13:11−野良時計13:23−市役所前13:42/14:03=(土佐バス)=後免町通15:03−N15:08−吾岡山15:20−W15:30−E15:37−船岡山15:50−E15:58−後免町通16:21/16:49=(土佐バス)=はりまや橋17:16]
【メンバー】 隊長(単独)

【城山】しろやま(40.0M)高知県第ニ位  2万5千分1地形図(後免)

お椀を伏せたような城山国土地理院発行の2万5千分1地形図(後免)○青い海、明るい空、流石は南国高知です。安芸バスセンターに荷物をデポし市役所前から北上します、早足では汗ばむ陽気ですが安芸川沿いの田舎道は心地良いそよ風に包まれます。暫く行くと前方に小山と小高い丘が望まれます、左の緑に覆われた小山が城山です。

○歴史民族資料館の駐車場から入ります、麓からは整備されたジグザグな山道が続きます、途中に二箇所ほど小さな広場を過ぎると山頂は林に囲まれた広場でした。城山は名前の通り安芸城のあった跡です、戦国の世の習いで城主は転々と代わり安芸氏から始まり長曾我部氏となり山内氏で終わりました。こんな小さな城址にも数々の歴史が刻まれ、人々の宴の跡も今いずこ・・


【横山】よこやま(48.0M) 地図に山名表示(しょう肩体文字)なし
 2万5千分1地形図(後免)

横に長い横山野良時計○安芸川を挟んで東に横山がありますので寄って行きます。立派な清水寺の裏から藪に突入します、竹薮の中に朽ちかけたお墓が点在しています。なんとか薮道を辿り山頂に立ちますが展望はありません、向こう側には畑があり農作業の道が上がってきています。

○東に墓地の立派な石段を発見、これを真っ直ぐ下るとお寺の東50Mに出ました、こちらが本当の登山口でした(もう、強引なんだから)さて帰りには110年前に見様見真似で国産化した畑の中の時計台「野良時計」を見学します、まだ現役で動いているからビックリでした。



【吾岡山】ごおかやま(47.0M)高知県第三位
 2万5千分1地形図(土佐土居)

船岡山山麓から吾岡山山頂広場の日時計○後免町通でバスを降りると目の前に吾岡山があります。地図では西から広い道が登っていますが、55号線を歩いていくと墓地のなかに道が見えますので北から登ります。最後の20Mは藪の中の直登です、何の因果か背広とバッグを持っての難行苦行(もっと楽な道を選べば良かったー)



国土地理院発行の2万5千分1地形図(土佐土居) ○稜線に出ると足下は大きく抉られ50M四方の駐車場を造成中です、ガレに気をつけながら東の山上に見えるタンクを目指します。崩れる法面に手を焼きながら辿りつくと一面に芝生の張られたグランド(100×50M)とその向こうに小高い丘が望まれます。東端の丘に立つと後免の町が一望のもとです、舗装道路がすぐそこに来ていますのでこちらから下ります。







【船岡山】ふなおかやま(38.5M) 高知県第一位
 2万5千分1地形図(土佐土居)

山頂付近が疎らな船岡山○西方に小さな丘が望まれますが何やら山頂付近の林が疎らです。東の麓から北側に回りこみながら斜面を覗いますが、中腹を銀色の高いフェンスに囲まれ入りこむ隙間がありません。失意の隊長は反対側に向かい、南東の古い墓地から薮を分けながら登ります。稜線に出てぶっ飛ぶ隊長!なんと山の中身は掻き取られてございません。パワーシャベルが数台放置された空間は見事なまでに整地され、山の外側だけが外輪山の様に残りカルデラと言うよりはコロシアム状態です。

どこから登ればいいんじゃい削られた山肌と外輪山のピーク○外輪山のうち南西のピークが一番高いので、そこを目指します。ところが外輪山の周遊は内側の抉られたガレ急斜面と外側の薮に挟まれたナイフリッジの綱渡りです。空身での挑戦となりましたが、ある時は左手の藪を潜り抜け、またある時は崩れ落ちる崖を必死でトラバースして、ようやく到達です(充実した達成感です)

○どうも見たところ現在の標高は少し低くなってしまったようです(30M強でしょうか)しかし驚くべき真実です、山の中身を全て掻き取るとはなんたるこっちゃ、ここにはどんな施設が出来るのでしょうか?高知県の愛すべき低山達の運命や如何に?深い悲しみに打ちひしがれた隊長は重い足取りで帰路についたのでした。