オロンコ岩・天覧ヶ丘
原生花園駅から天覧ヶ丘
【行程】 10/17(木)晴れ [網走6:41=(JR)=知床斜里7:24/8:07=(車)=カムイワッカ橋9:15−カムイワッカ湯の滝9:45/10:25−カムイワッカ橋10:35==ウトロS11:15−オロンコ岩11:21−S11:26==原生花園S12:25−天覧ヶ丘12:27−S12:32==網走13:05] 【メンバー】 隊長
カムイワッカの滝
○知床の地の果てカムイワッカの湯と「天覧ヶ丘」の再訪を絡めて網走から出発です。早朝の釧網本線を単行のディーゼルに揺られて知床斜里で降り、駅前の斜里バス乗場でレンタカーを借ります。知床西岸を半島の奥へと進み知床五湖への道を分けるとダートとなり慎重に谷を縫ってまいります。
○カムイワッカ橋には既に貸しワラジ屋のオジサンが店を構えていますが、お客の姿は見えません。隊長の足許を見て盛んに「滑るよ」と脅かしますが、その手には乗りません、すたこらさっさと温泉目掛けてナメ沢を直登です。この季節に北海道で沢登りでもありませんが、お湯の沢ならウエルカムですね。
○なかなか厳しい滝の遡上も難なく越えて湯の滝に到着です、誰も居ない滝壷の温泉に浸かると日頃溜まった疲労が嘘のように消えて行くのが感じられます。見上げれば滝の上には朝日を浴びた赤や黄色の紅葉が輝き、冷たい空気のなかに温泉から上がる湯煙が辺りを包みます。人気のカムイワッカの湯を一人占め・・こんな幸せはありません。
オロンコ岩(57.6m) 地図に山名表示無し 2万5千分1地形図(宇登呂)
○ウトロ付近で海から立ち上がった岩山に目は釘づけです、山頂に籏が見えるので登れるのでしょうか?少し進むと西側に急な階段が見えましたので慌てて車をUターンさせます。
○これは知床八景に数えられるオロンコ岩でした、急な岩壁に手摺の付いたコンクリート階段が山頂まで続いています。すぐに取り付き南から西側面に出ると北風がまともに吹き付けてきます、30m下には岩に砕け散る白い波頭が手摺の間から足元に見え、高所恐怖症の人には辛い道かも知れません。
○山頂には測量ポールの刺さった三角点があり草原台地の周囲は柵で囲ってありました。知床の海にへばり付いているようなウトロの街並みが眼下に一望でき、おりしも知床連山の主峰羅臼岳が雲の中から姿を現しました。何たる絶景!強い風に煽られながら暫し時を忘れ佇みます。
天覧ヶ丘(14.3m) 北海道第二位 2万5千分1地形図(浜小清水)
○「天覧ヶ丘」は隊長の超低山訪問の記念すべき第一歩でした、なんと高校の修学旅行で訪れたのでした(まさか30年後に超低山巡りに嵌るなんて・・)きっちりした記録も無いのでこの機会に再訪です。当時は原野の中に線路が一本、駅舎もありませんでしたが、今は立派な駐車場とお土産屋の建物が建ち、メルヘンチックな駅舎が迎えてくれます。
○駅の北側に小高い丘があり一気に上れば砂丘の向こうにオホーツクの海が眼前に広がります。薄い靄のかかった涛沸湖側には草を食む馬たちの姿が認められ、既に花の姿は無く冬を迎える準備のできた原生花園には観光客も数えるばかりの寂しさでした。