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続『ヴァン・ヘルシング』VAN HELSING

『ヴァン・ヘルシング』VAN HELSING

『ゴッド・ディーバ』GOD*DIVA

続『ヴァン・ヘルシング』VAN HELSING
〜公開前から盛り上がってます!〜
 というわけで、8/28の先行上映、9/4からの公開を前に、個人的には「ヴァン・ヘルシング」盛り上がりムードであります(笑)。
 まず、フライングで手に入れたUS版の『Van Helsing:The London Assignment』(ヴァン・ヘルシング・アニメーティッド)のご紹介。

 映画『ヴァン・ヘルシング』のプロローグとなる物語のアニメーション。
 19世紀のロンドンを騒がす連続殺人事件。被害者は女性ばかり、残された死体はひからびている。モンスターと対峙してきたヴァチカンの秘密組織は、その事件解決のためヴァン・ヘルシングを派遣する。ヴァン・ヘルシングはヴァチカンから派遣された修道僧カールと共に犯人のジキルとハイドと対決し、ヴィクトリア女王を巻き込む真相へと迫る。

 ラストは「事件はまだ終わっていない・・・」ということで、映画の冒頭につながるようです。

 カールはヴァチカンの地下でモンスター退治用の武器を発明する生活をしていた修道僧で、この事件で、ヴァン・ヘルシングのサポートとして駆り出されるわけですね。ヴァン・ヘルシングと行動を共にしているので、出番多し。囮役の女装シーンは実写で観たかったわ・・・(笑)。

 アニメーションはもちろん日本のアニメを基準に期待してはいかんのですが、アニメーションディレクターとしてプロダクションI.Gの黄瀬和哉氏が参加しているので、そこそこみられる映像で、テンポも良く、カット割とかなかなかCOOLな所もあります。映画の見所の一つはヴァン・ヘルシングの武器、とスタッフが言っていますが、確かに「なるほどこういう使い方をするのか〜」と、武器によってアクションシーンの幅が広がっているのに感心。(しかし、あの回転する円盤形の武器の名前がTojo Bradesとは。。。)
 何より、声優に映画と同じ役者を使っているという所がポイントで、声が映像を補って余り有ります(笑)。

 特典は、
 VAN HELSING: "Behind the Screams":メイキング、キャスト&スタッフインタビューととりまぜた30分程の紹介番組といった感じ。スピード感あふれる編集が楽しいです。デヴィッド・ウェンハムのインタビューももちろんあり。
 Animatic to Animation:絵コンテがどうアニメーションになっているかという比較映像。
 An Interview with Hugh Jackman:ヒュー・ジャックマンのインタビュー
 The Making of the Van Helsing Game:ゲームのメイキング

 ヒュー・ジャックマンファンとデヴィッド・ウェンハムファンは買って損はないでしょう。そこまでではない、という方はまあレンタルででも(^^;。映画自体は別にこの作品を観ていなくても支障はない作りになっているはずです。


 次に、「ヴァン・ヘルシング」特集の『日経エンタテイメント! MOVIE DX(2004年9月号増刊ムービーデラックス)』。

 「ヴァン・ヘルシング」完全攻略法、付録DVDが超豪華。予告編、本編ダイジェスト映像、キャスト・スタッフインタビュー、メイキング等々合計1時間17分収録という太っ腹です。
 『Van Helsing: The London Assignment』の特典映像と編集が異なりますが(さすがに製品版は一つのプログラムとして楽しめる作りになっている)、元映像はかなりだぶっています。ただし、デヴィッド・ウェンハムのインタビューは収録されている内容が違うので、わたしは両方買って正解(^^;。
 13分にわたる本編ダイジェスト映像は、今シネコンに行くと宣伝で流れている映像ですが、予告編にはでてこないシーンがたくさん入っているので、大変お得。カールったら、こんなに笑かしてくれるんですね!!!
 事前に映像を山ほど観てしまって、驚きが損なわれるのでは? という懸念もまったく無いとは言い切れませんが、でも、メイキングをみる限り、予想以上に大掛かりでとても楽しみです。ドラキュラ伯爵も要チェック!


 最後にサントラ『VAN HELSING (Original Motion Pictures Soundtrack)』のご紹介。

 いやー、ジェット・コースター・ムービーのレッテルは伊達ではないかもしれません(笑)。
 サントラを聞く限り、全編全力疾走ですわ〜。実に映画を盛り上げる音楽とはかくありなん、というか、でーはーですね。アドレナリン全開です。逆にこの音楽に負けない映像が出てくるのか、と思うと、期待してしまいますわ。
 人によって好き嫌いがあるだろうと思うし、ずっーとこれだけ聞いていると疲れると思いますが(^^;、わたしはこういう"Fire!"な音楽も結構好きかも。
 一応Enhanced CDになってますが、特典は期待しない方がいいでしょう。

『ヴァン・ヘルシング』VAN HELSING
〜超ど級モンスター・アクション・アドヴェンチャー! でもお目当ては…〜
 夏の映画のラインナップがいまいち燃えないので、早くも9月を待ち望んでます(^^;。

 『ハムナプトラ』シリーズのスティーヴン・ソマーズ監督のヴァンパイアハンター物。41カ国同時上映、オープニング3日間で興収1億ドル突破と宣伝しておりますが、日本は仲間はずれなんですね。早く上映して〜。

 時は19世紀。モンスターハンターのヴァン・ヘルシング(『X−メン』シリーズでおなじみのヒュー・ジャックマン)はローマ・バチカンの秘密組織の命を受け(←すでにめっちゃうさんくさい)、トランシルバニアへと旅立つ。トランシルバニアとくれば、もちろんドラキュラ伝説なわけで、邪悪な敵の親分さんはドラキュラ伯爵(『M:I-2』の悪役リチャード・ロクスバーグ!)。対するヒロインは、代々ドラキュラと戦い続けてきた一族の末裔であるアナ王女(『アンダーワールド』のケイト・ベッキンセール)。お兄さんのヴェルカン(バレエ界の貴公子ウィル・ケンプ)はなんとウルフマンに変身させられてしまい、アナは孤独に戦っている訳ですね。
 まあ、そんな感じで、とにかくヒーロー、ヒロインがピンチになりつつ、必死の奮闘で悪を倒す(はず(笑))アドヴェンチャーエンタメ映画と考えて間違いはないでしょう。

 一応物語の設定として既存のものを超えるアイディアというのは、モンスター大集合(ドラキュラ伯爵、フランケンシュタイン、ウルフマン、ハイド氏)&ヴァン・ヘルシングのアイデンティティということなんだと思います。前者は「ザ・リーグ・オブ・モンスター」という感じで、文字通り笑えそう。後者についてはヴァン・ヘルシングは過去が思い出せないらしく、トレイラーでドラキュラ伯爵が呼びかけるシーンが鍵になりそう(←想像通りの展開ならこれもかなり笑える(笑))。
 ワイヤーアクションばりばり、カラフルゴシックなドラキュラ伯爵邸の仮面舞踏会の映像も楽しみ〜。

 と、まあ、これだけなら騒ぐほどのものではないんですが、わたくしめが何を楽しみにしているかというと、そりゃーもー「デヴィッド・ウェンハムが出ている!」に尽きる訳ですよ(爆)。
 彼が演じるのは、監督が「この映画のキー・キャラクター」と呼ぶカールという修道僧。ヴァン・ヘルシングの相棒で、モンスター抹殺武器の発明家なんだそうです。でも、どーも、実戦派というより、文献派らしく、実際どれくらい役に立つのかわかりませんが、映画の中での役割は要するに観客の案内役・解説役なんだと思います。見るからに”変人”ですが、三の線のキャラクターを楽しんで演じた、ということなので、きっと作品にユーモラスなアクセントを付け加えていることと思います(^^)。

 映画関連商品として心憎いのは、8/27発売の『ヴァン・ヘルシング・アニメーティッド/Van Helsing:The London Assignment』。映画版のプロローグとなる物語をアニメーションで作成。映画の役者が声をあてている&映画のメイキング映像付き、というのが売りですね(^^;。
○オフィシャルサイト:日本 / US
○Trailer&Clip: Yahoo Movies / 内容は同じクリップ集ですがcinemoviesの方が重いけれど映像がきれいです。
○Photo: あちこちにありますが、割とみやすいのはOutnowかな。
○関連アトラクション: Universal Studios Hollywood / 日本ではジョイポリスがタイアップのようです。



『ゴッド・ディーバ』GOD*DIVA
〜神が憧れたのは、月よりも青い彼女の涙〜
 ”「ブレードランナー」「フィフス・エレメント」の原点”というキャッチコピーが逆効果を生んでいる気がしますが、この映画の監督は『ブレードランナー』のリドリー・スコットでも、『フィフス・エレメント』のリュック・ベンソンでもありません。まあ、『ティコ・ムーン』のエンキ・ビラル監督、と言ってぴんとくる方は少ないのだろうなあとは思いますが。

 エンキ・ビラルはフランスのバンド・デシネ(BD)と呼ばれるコミック・アート集団(フランスのコミックは画集のようなハードカーバーしか出版されておらず、日本のマンガというイメージとはちょっと違うのかも。)の第一人者で、大友克洋やウォシャウスキー兄弟らにも多大な影響を与えたと言われています。(本人は押井守に親近感を覚える、との発言も。)1951年ユーゴスラビア生まれ。10歳の時にフランスに移住し、19歳でマンガ家デビュー。1980年から出版開始されたニコポル三部作は、2023年独裁化した近未来を舞台としており、独裁、抑圧への抵抗といった視点と硬質で退廃的なイメージが特徴的。今回の映画は、そのキャラクターを基に、オリジナルストーリーに仕上げたそうです。

 ストーリーは公式サイトに詳しいですが、マテリアルとしては、SF的設定に謎めいた展開、スタイリッシュな映像と三拍子そろっているように見えます。

 舞台は、2095年のNY。神々と人間とミュータントとエイリアンが混在する世界。マンハッタンは3階層にわかれ、レベル1はエリート、レベル2は”適応者”、レベル3は”不合格者”の居住区となっている。そこで臓器の不当売買、違法遺伝子操作、非合法人体実験を行っているのがユージェニック社。エジプト神話の天空神で、反逆罪のために他の神々から死刑を宣告されたホルス。7日間の猶予期間に、ある目的のために、青い髪、青い涙を流すジルという女性を探し始める。が、ジルに近づくためには人間の肉体が必要であり、ホルスは30年前にユージェニック社の違法を訴え政治犯として捕らえられ冷凍保存されていたニコポルを選ぶ。自分が何者か知らない神秘の女と神に操られている男の前に待ち受けているのはいかなる運命か?

 予告編だと何がなにやらわからないのですが、こうやって詳細を読むとおもしろそうではありませんか! もちろん、万人が「おもしろかったね〜」と言うようなエンタメ映画を期待すると「わけわからんかった」になる可能性は大だと思いますが、設定を読んで興味を持った人は要チェックです。彼のこだわりまくったビジュアル・イメージは、はまる人ははまると思います。

 と、まだ観ていないのにここまで前振りしていいのかわかりませんが(^^;、とりあえず乞うご期待ということで。
 5/1より松竹・東急系にて全国ロードショー。(全国? マジ?っていう気もほんの少しばかり・・・いや、超大作らしいですけど。)
○河出書房新社より以下の4作の邦訳がでています。
 『不死者のカーニバル』ニコポル三部作<1>
 『罠の女』ニコポル三部作<2>
 『冷たい赤道』ニコポル三部作<3>
 『モンスターの眠り』
○エンキ・ビラル監督の映画
『ティコ・ムーン』と『バンカー・パレス・ホテル』の私的感想はこちら。
○フランス語公式サイト
http://www.immortel-lefilm.com/
○ファンサイト
↓フランス語ですが、たくさんの画像があるので、それをみるだけでも楽しいです。
http://bilal.enki.free.fr/


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