琵琶湖に面する高島市の北部、百瀬川がaからbへ下っています。 さて左下のcから、画像中央へ川をさかのぼっていくと、それは途中でうやむやに終わります。 なんだか所在なげな川ですが、どうしたのでしょう。 実は、とおい過去に、aから下る川は、bではなくcへ流れていました。 そしてbへ下る川の始まりは、中央よりも右に離れた所にありました。 ところがその川は、侵食のはたらきで谷の先頭がだんだん高いほうへ切り込んでいって、ある時ついに流れacに到達します。 するとcよりもbのほうが低かったので、aから来た水はbへ流れ落ちるようになり、流れabは勾配がきついので深い谷をつくりました。 それが、中央付近に見える険しい谷です。 所在なげに見えたのは、上流を横取りされた川の残りでした。 画像は上下3.1km。
写真番号:KK952X-C2-3/KK952X-C2-2
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