日本海にうかぶ隠岐諸島のなかで、ここは島前(どうぜん)の、北西の一角。
海岸線から、ほとんど垂直な崖が切り立っていて、中央に見える最高点は 257m の高さにあります(画像は上が北東。)
こんな絶壁がどうしてできたのでしょう。
島前は、外輪山をもつ大きい火山の、高いところが海面上に出ている火山島です。
その外輪山の外側に、ここの場所があります(→
島前の外輪山)。
なので本来、ここの地形は、ゆるめに傾斜した斜面のはずでした。
そこへ海の波が押しよせて、侵食が続き、海岸線がしだいに陸地のなかのほうへ押し入ってきます。
斜面は足元を削り取られて、傾斜がしだいに急になった結果、こんな崖になりました。
画像は上下 2 km。