ここは太平洋に面して、静岡と焼津が隣りあうところ。
山の斜面が急傾斜で海に迫り、斜面のふもとは険しい崖になっています。
大崩(おおくずれ)海岸という名が、そのありさまを表しています。
こんな斜面に道をつけたら、いつ崩れるかわかりません。
なので、古代の東海道は海岸線を避けて、内陸を通っていました。
画像の中央よりも少し上に山があって、その左上の、端に寄ったあたりに峠が見えます‥日本坂峠。
ここを通って古代の東海道は行き来しました。
けれども峠の標高は300m、これはきつい。
平安時代の末には、もっと内陸の、宇津ノ谷を通るルートを使うようになって、
峠越えがすこし楽になりました。
では、現代の東海道はというと、新幹線も在来線も東名道も、やはり海岸線を避けたいから、トンネルで山の中へ入る。
その様子が画像に見られます。
画像は左右2km。
写真番号:CCB912X-C10-19/CCB912X-C10-18