北海道 日高山脈でいちばん高い山、幌尻(ポロシリ)岳。 中央付近に見える山頂のそばに、お椀の底のように湾曲した地形が見えます。 まるでプリンや豆腐をスプーンで上からえぐりとったくぼみのようです。 カール(独 das Kar)と呼ぶ地形で、とおい過去に氷で削られてできました。 山頂付近に積もった雪が固まって氷になり、ずり動いて地表を削るさいには独特な動きが生じるといわれています。 氷の上端付近では、動きは縦方向に近く、削った跡は急傾斜の壁になる。 カールの底付近にある氷は、上流側の氷に押されてせり出すように前方へ動くので、底を水平に削る。 すると削った跡は湾曲して、ちょうどスプーンでえぐった形のようになります。 そういう氷の働きで、お椀型のカールができました。 画像は左右3.3km。 カールは幌尻岳の東側にも見られます。  → 幌尻岳 東側へ
写真番号:CHO7813-C6-17/CHO7813-C6-16
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