黒部湖から、東南へ山脈ひとつ隔てた高瀬渓谷に、ダムが二つ見えます‥ここでは右が北。
上にあるのが高瀬ダム、せき止め幅は400m。
下は、下流にあたる七倉ダム、ふたつのダム湖面は標高差が220m。
ダムは二つひと組で、電力の一時貯蔵所として働きます。
電力が余ったときは、その電力で低いダム湖から水を汲み上げて高いダム湖へ移す。
電力を供給したいときは、高いほうの水を低いほうに落として発電する。
そうして電力の需給を調整する働きをします。
さて、上のほうのダム湖は形が妙にまっすぐです。
その事情は、渓谷を作った高瀬川の過去の姿からうなづけましょう。
→
開発前の高瀬川