鉄道は勾配が苦手です。 鉄の車輪は鉄のレール上で滑りやすい。 登り勾配で動力車輪が滑って空転すると、列車は動けなくなることがあります。 その対策の一例がここに見えていて、北陸本線が敦賀を発って、琵琶湖方面へむかいはじるところです。 画像の上Aから右下Bに至る線路が、中央の山(衣掛山)の中でぐるっとループをえがくことで、登り勾配を緩くしています。 もしAからBへ直線ルートを引いたら、1000分の28という、きつすぎる勾配になったでしょう。 一方、琵琶湖方面から来た列車はCからAにむけて、まっすぐ下り勾配を通りぬけます。 破線のように見えるのは、建設中の自動車道の高架橋。 画像は上下1.7km。
写真番号:CCB20132X-C4-22/CCB20132X-C4-21
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