養老渓谷から少し下流の養老川。 画像の左端を通るのは小湊鉄道線。 のどかにひろがる風景のなかに、特別な場所があります。 とおい過去から地球は、磁場のN極とS極を逆転する現象を繰りかえしてきました。 そのなかで、いちばん最近(といっても 77万年も前)に起きた逆転を記した地層が、そこでは観察できます ‥画像中央から右寄りの川べりの崖。 火山灰が海底に堆積して地層を成すとき、磁気を帯びた微粒子は磁場の向きを記録するように堆積します。 その後、海底が隆起して陸地になってから、川の流れが掘り下げると崖ができます。 そうして崖に現れた地層が、ちょうど磁場の逆転の前後にまたがっていたことから、逆転の経過を調べる貴重な資料になったのでした。 画像は上下 1.1 km。
写真番号:CKT20111X-C3-14/CKT20111X-C3-13
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