前略
突然のお手紙で驚きました?
あなたの住所をあるところで知ったので、一度驚かしてあげようと、郵政省メール(?)を出してみたかったの。
あたしから手紙が来たぐらいで驚いていてはだめ。
あたしなんか、あなたにそそのかされたものだから、もう引き返せないところまで墜ちてしまったんですもの。
初めに断っておきますけど、この日記みたいな手紙は、あなたへの恨み言ではないの。むしろ感謝している。だから最後まで読んでね。そして読み終わったら捨ててください。
12月31日
列車は帰省する客で満員でした。でもあのことで頭がいっぱいだったから、その喧燥も遠くに聞こえ、自分の周りだけがしーんと静まり返っているようだった。
実家までの二時間の旅。早く着かないかなと思う気持ちと、このまま永久に走り続けて欲しいと思う気持ちが、何度となく繰り返して湧き起こりました。
なんであんな小説をあたしに読ませたの?
ううん、それはいいの。そのときはとても興奮して楽しかったから。
それに、すごくエッチな画像も見ているし、もっと過激でいやらしい告白日記(多分ほとんどうそだと思うけど)なんかも読んだことある。
でも、あなたとメール交換までしなければよかったと思う。
感想を聞きたいっていうから、ちょっと書いただけなのに。いつの間にか獣道に導かれてしまってた。
潜在的に求めていたのかしら。あなたの中に、あたしを引き付けるなにかがあったのかなあ。自分でも分からない。
いいえ、十分すぎるぐらい分かっているの。分からない振りをしているだけ。
乱れるあたしの想いに関係なく、一分の遅れもなく列車は無機的に着いてしまいました。
そこから家までどうやって歩いたのか、今となってははっきりしない。
それでももう一人のあたしが、去年と同じように、家に着くと、パパとママにちゃんと挨拶していたのです。
着替えをしようと自分の部屋に行った。ママが時々掃除しておいてくれるからきれいなんです。
部屋に入ったあたしは、ドアの鍵を閉め、カーテンを閉めると、着ていた服を脱ぎました。
指先が震えて、スカートのホックがうまく外せなかった。それでもどうにか下着だけになりました。スリップを脱ぐとちょっと寒かった。
そして、ブラを外し、ショーツを脱いだのです。
ブラまで外さなくてもよかった? でも、なぜかみんな脱ぎ捨てたかった。
こうして書くと簡単なことのようだけど、とてもドキドキしてた。止めようかとも思った。けど、未知の世界への誘惑に打ち克てなかった。
タンスから、トレーナーとフレアスカートを取り出すと、素肌に直接着ました。そして、クローゼットから、スタジャンを取り出して羽織ると、ゴンのいる庭へ行ったのです。もう日は落ちて暗かった。
ゴンはハスキーの六歳。人間なら中年かしら。でもとっても若々しく見える。大きくて、腕なんかあたしのより太いくらい。性格は顔に似合わず、とっても優しく、子供でも知らない人でもすぐなついてしまうから、番犬にはならないの。
普通ハスキーは青い目をしているのですが、ゴンのは淡い緑色なんです。北欧の人のようで、あたしはそこが好きです。
久しぶりにあたしを見て、ゴンは尻尾を振って喜びを体いっぱいに表現していました。
こうして愛犬ゴンに会うと、いつもとても幸せな気分になれるのです。
あたしも、うわべはいつものように喜んでいる振りをしていたけど、内心は全く違うことを考えてた。そうよ。それはあなたが教えてくれた、とっても淫らなこと。
だからあたしのアソコは、もう濡れ始めていました。
しゃがんで、はしゃぎ回るゴンの頭を撫でました。
「ゴン、元気だった?」
ゴンは嬉しそうに尻尾を振り、あたしの顔をペロペロと舐めてくれた。
「キャハハハ、くすぐったいよ」
そのときには、あたしのアソコから、既にメスの匂いが発していたのだと思います。
ゴンもその匂いに気づいたらしくって、不思議そうに鼻をクンクンさせて、匂いの元を捜し始めたの。だから、「ここよ」って、脚を広げて教えてあげました。
うちの庭は狭いし、塀で囲まれているから、変な格好をしていても外から見られる心配はないの。でも玄関か居間の方から回ってくれば見つかってしまう。
ちょっとしたスリルね。
ゴンの頭が入るように両腿をいっぱいに開くと、ゴンはすぐにあたしのスカートを頭で捲って、匂いの元をペロッと舐めたのです。
「アッ」
鋭い快感が背筋を走って、頭を突き上げました。思わず小さい声が出てしまったと思う。
外側ではなくって、いきなり内側をにゅりゅっと舐められてしまったんですもの。
普通の状態なら、舐められても大したことはなかったのかも知れない。でもしゃがんでいたし、少し興奮していたから、アソコは結構開いていたのです。だからゴンの舌が中まで入っちゃったのね、きっと。
ゴンの舌は、薄くてしなやかで、男の人のより優しかった。それがかえってエッチな感じなんです。
初めて知った快感に鳥肌が立ってしまった。でもとても気持ちよかった。
後ろの方まで舐めようとゴンが鼻で押すから、後ろにひっくり返りそうになるの。それを防ぐために、もっさりしたゴンの背中の毛を掴んで耐えました。
ゴンにぺろぺろ舐めさせていると、顔がどんどん赤くなっていくのが自分でも分かった。ずーっと感じ入っていたのです。
あたしの淫らなお露とゴンのよだれで、アソコだけではなく、周りの毛も内腿の奥もお尻の周りも、みんなべとべとになってしまいました。
いつまでもそうしていたかったのに、ゴンは飽きてしまったのか、やがて舐めるのを止めて、あたしの後に回ってしまったのです。
「どうしたの? ゴン」
ゴンはあたしの後ろに来ると、今度はスカートの後ろを鼻先で捲くろうとしたのです。
「ダメよ、ゴン。ダメだってば!」
ゴンを制していると、ゴンの股間が目に入ったのです。
オスの器官が飛び出していました。あたしは初めて犬のそんな状態を見ました。
いえ、ほんとのことを言うと、ゴンがまだ一歳ぐらいのとき、一度見てしまったことがあります。そのときは恥ずかしいというより、見てはいけないものだと思って、すぐ目を逸らしてしまいました。
でも今は、あたしももう大人。しっかり観察してしまった。
見るからに暖かそうな毛皮の太い筒があって、その筒から出ているの。男の人のものと色も形も全然違う。真っ赤な肉の塊で、太い筆の先のような形だった。
喉がゴクリと鳴りました。
「ダメよ、ゴン。ダメ、できないわ」
犬にそんなこと理解できるわけがないんですけど、とにかくそう言いながら、立ち上がってしまいました。
そして、自分の部屋に駆け込むと、またドアの鍵を閉め、着ていたものを脱ぎ捨てました。
全裸になって四つん這いになり、お尻を高く掲げ背中を弓なりにしたの。
(ゴン、おいで)
さっき見てしまったゴンのアレを受け入れることを想像しながら、指でアソコを苛めました。そう、オナニーをしたのです。
いつもなら十分ぐらい掛かるのに、すぐいってしまいました。
久しぶりだったからかしら。それとも、いつもはベッドの中でするのに、明るい部屋の畳の上でしたかしら。それとも...
今日は、それでおしまい。
後は、両親とともに紅白を見ながら年越しそばを食べ、大晦日を過ごしました。