哲平ちゃん、どうしてママの言うこと聞いてくれないの？
あなたがそうしてくれって言うから、ちゃんとレオタードも脱いで、下着でエアロビクスをしてあげたんじゃない。
小学生の頃は、そんなにママに意地悪しなかったのに。
あなたはまだ中学生だから平気でしょうけど、ママはもうだめ。疲れちゃったぁ。
苦しくって。ついていけない。お昼ご飯、食べ過ぎちゃったかしら。
見て！ほら、こんなに胸がどきどきしてる。
そんなにママを虐めるんだったら、パパに言いつけちゃうわよ。日曜塾さぼって、ママを困らせたって。
そうしたら、もうママと昨日のようなこともできなくなるわよ。
ううん。怒ってなんかいないわ。あのときは突然だったから、ちょっとびっくりしちゃっただけ。
哲平ちゃんにそう言ってもらえると、ママもうれしいわ。
ええ。気が付いてたわ。エアロビをしているときはいつも、ママのことじっと見ているんだもの。
いやじゃないけど、恥ずかしいわよ、いくらママだって。
でも信じられなかった。ママを見て興奮しちゃうなんて。だって、あなたが産まれてから、ずーっと一緒に生活してきたんですもの。
ほかの、もっと若くてきれいな女の人なら、男の子なんだからそうなるのも不思議じゃないけど。
ふーん。三浦君もそんなこと言ってるの？三浦君って、眼鏡を掛けたまじめそうな子でしょ？
いやよー。冗談じゃないわ。哲平ちゃんに見ていられたって困るのに。
約束したの？驚いた子ねえ。
だーめ。レオタードだってだめ。どんなに言ってもだめなものはだめ。勘違いしないで。エアロビはあなた達に見せるためにしているんじゃないの。ママが痩せるためにしているんだから。
昨日量ったら、また増えちゃってて。５４、ちょうどになってしまったの。
そんなこと言われても。
今日はもうだめ。だってこんな格好だし、それに哲平ちゃんに見られているんだもの。もう続けられないわ。
もう終わりにしましょうよ。
暑くて・・・エアコン、この部屋には小さすぎたわね。
ブラジャー、取っちゃっていい？
うん。こんなに透けていても、あるとないでは全然違うのよ。
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