『 奥の細道 』 を巡る | 漂泊の思い |
月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人なり。 舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者は、日々旅にして旅を栖とす。 古人も多く旅に死せるあり。予もいづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず。 海浜にさすらへ、去年の秋江上の破屋に蜘蛛の古巣を払ひて、やゝ年も暮れ、春立てる霞の空に 白河の関越えんと、 そぞろ神のものにつきて心を狂はせ、道祖神の招きにあひて取るもの手につ かず、股引の破れをつづり、笠の緒付けかへて、 三里に灸すうるより、松島の月まづ心にか かりて、住るかたは人に譲り、杉風が別野に移るに 草の戸も住み替はる代ぞ雛の家 表八句を庵の柱に掛け置く。 松尾芭蕉『奥の細道』より |
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大川端の句碑 |
現在の隅田川の流れ・芭蕉記念館はこの畔に建っている。 |
大川端の句碑 |
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芭蕉庵史跡展望庭園の芭蕉像 |
芭蕉記念館 |
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深川江戸資料館 |
深川稲荷神社 |
のらくろ-ど商店街 |
森下文化センタ−の「のらくろ館」には、漫画のらくろの資料が展示されていて、何とも懐かしい感じにさせる。商店街一帯のあちこちにのらくろが見られて、「のらくろ-ど」と呼ぶそうだ。 小名木川沿いの道路筋に相撲部屋がある。大嶽部屋(大鵬)・北の湖部屋・尾車部屋だから古くからの部屋ではなく、相撲界では新興勢力というのだろう。 江戸資料館を出ると、松平定信の墓がある霊巌寺や紀伊国屋文左衛門の墓がある成等院などが近くにあり、訪ねてみるのも良い。また深川不動尊や富岡八幡宮がある門前仲町駅へは、ブラブラ歩いてもそう遠いところでもないので足を伸ばすのもお勧めである。 |
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大嶽(大鵬)部屋 |
北の湖部屋 |
萬年橋 |