『 奥の細道 』 を巡る | 旅 立 ち |
弥生も末の七日、あけぼのゝ空朧々として、月は有明にて、光をさまれるものから富士の峰幽かに見えて、 上野・谷中の花の梢、またいつかはと心細し、むつまじき限りは宵よりつどひて、舟に乗りて送る。 千住といふ所にて船を上がれば、前途三千里の思ひ胸にふさがりて、幻の巷に離別の涙をそゞぐ。 行く春や鳥啼き魚の目は涙 これを矢立の初めとして、行く道なほ進まず。人々は途中に立ち並びて、 後影見ゆるまではと、見送るなるべし。 |
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浮世絵・千住大橋 |
現在の千住大橋 |
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千住大橋の袂に芭蕉像が建てられた一隅があって、像は未だ白くて真新しいく見える。 広い幹線道を隔てた向かい側の「大橋公園」には、「おくのほそ道」の旅が千住から始まったことを記念して、行程図や矢立初の碑が建てられている。 |
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矢立初の碑 |
千住大橋と奥の細道を解説した碑 |
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鮎の子のしら魚送る別哉 |
旧日光街道の商店街 |
日光道・大師道 |
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ものいへばの句碑 |
石碑に刻まれた芭蕉像 |