3月3日はひな祭り。
娘の初雛の時、「年を重ねていくとだんだんお雛さまを出すのが面倒になるから立ち雛がいいね」と購入したのに、最近はその立ち雛も出さなくなってしまいました。
娘からせがまれることもなく、私も面倒だということもあります。

先日、陶芸をしていらっしゃる生徒さんからとてもかわいい雄雛と雌雛をいただきました。
早速、私のコレクションボードに納めさせていただきました。

今年は、これでひな祭りをしましょう。
「立ち雛さんごめんなさい」

ひな祭りといえば、ケーキにまつわる懐かしい思い出があります。

日本橋の高島屋でデモストレーションをしていた頃、展示用に「雛祭りのお菓子を」と頼まれたことがあります。

長い間、見た目も変わらないものといったらクッキー。
方眼紙で型をおこし、クッキーを焼いてアイシングをしました。

カメラマンの方が写真を撮って額に入れてくださいました。
ちょっとわかりにくいですが、画像にあるのがそうです。
写真の色が変わらずに、ずーっと保存できたらいいナと思っています。

もう一つの思い出は子供雑誌の雛祭りの特集に菱形の三色ゼリーの上にイチゴ・キウイ・オレンジなどで雄雛・雌雛を作り、飾ったものが掲載されました。

撮影の強い光と熱でゼリーは溶けてしまうので、撮影の時は寒天で作りましたが、これは離水するので三色の菱形が離れてしまうという欠点があるため、苦労したことが思い出されます。

今回の専科では、ぼんぼりに見立てた「さくら」というババロアを作っています。
ババロアの部分には桜の葉で香りをつけ、上のゼリーには見た目も鮮やかな桜の花を浮かせました。
今年の雛祭りは菱形のイチゴのショートケーキと「さくら」でお祝いして下さい。
                                                    (久美子)