北関東低山5連発!

観音山・権現山・磯山・芝塚山・錦着山

芝塚山から錦着山を望む


【行程】 6/26(土)曇り[たまプラーザ9:18=(車)=SE(*)13:12−観音山13:16−SE13:25==SE14:26−権現山14:30−SE14:35==N16:02−磯山16:04−N16:10==E16:34−芝塚山16:36−E16:40==E16:52−錦着山16:58−E17:02/17:12==たまプラーザ19:50]*山頂からの方位
【メンバー】 隊長


【観音山】かんのんやま(77.4m)埼玉県最低峰  2万5千分1地形図(三ヶ尻)

観音山を望む(山頂に鉄塔) ○今日は曇り空なので北関東の未登低山に向かいます、車の機動力に期待して効率的に登りましょう。ところが節約のため下道を選択したのが運の尽き、熊谷近郊の三ヶ尻観音駐車場に着いたのは1時を回っていました。車から降りると高湿度の空気が纏わりつき不快感で一杯ですが、モチベーションの高い隊長の気持ちは挫けません。

山頂の鉄塔 ○観音堂裏手の鬱蒼とした散歩道を登ると鉄塔の建つ山頂です、残念ながら周りの木々で展望はありません。地形図に三角点が2個並んで描いてあり標高が20mも違い不思議でしたが、現地を見て納得です。鉄塔の周りには柵があり近づけませんが、三角点の一つは塔の上に設置してあるようです。地上の三角点があるべき場所には何本かの杭が立っているだけでした。

国土地理院発行の2万5千分1地形図(三ヶ尻)○ここで素朴な疑問が?果たして山の標高とは地形上の最高点でしょうか、はたまた三角点の表す高さでしょうか?観音山や藻岩山のように人工物の上に置かれた三角点の扱いは?古くは北岳との背比べで大きなケルンをコンクリートで固めた奥穂高岳や、最近では天保山と日和山の日本一争いなど山の高さを争う例は枚挙に暇がありません。考えれば考えるほど疑問が膨らみますが、すぐに答えが出る訳もなく頭を傾げながら山を下るのでした。





【権現山】ごんげんやま(92.3m)群馬県最低峰
 2万5千分1地形図(伊勢崎)

田植えの水田と権現山山頂の宝塔 ○群馬県の最低峰は伊勢崎市の東にあります。南から登る道が見えますが地形図には東側から階段が山頂の鳥居まで続いていますので回り込みます。緩い階段の突き当たりには社殿がありますが裏手に小山があるので登ってみましょう、山頂には南北朝時代のものと思われる石の宝塔がありました。


国土地理院発行の2万5千分1地形図(伊勢崎)○少し下った野鳥観察小屋のある広場からは群馬県の豊な農村風景が一望されます、土曜日なので兼業農家のみなさんは田植えで大忙しのようです。帰りはそのまま南下してみます、登山口ではお婆さんが一人黙々と清掃中でした、ゴミ一つ無い綺麗な山は地元の誇りなのでしょう。







【磯山】いそやま(51m)栃木県最低峰
 2万5千分1地形図(栃木)

山頂の給水塔磯山全景○今度は栃木県の大平町です。北側の山麓には駐車場とトイレのある広場が整備され、山へは木の階段の道が続きます。蒸し暑いなか山頂まで一気に登り切ると不思議な灰色コンクリートが聳えたっていました。この無粋なモノリスは昭和19年に日立製作所が進出したときの給水塔とのことです。





国土地理院発行の2万5千分1地形図(栃木) ○給水塔の脇には小さな岩場があり西方に展望が開けています。日立製作所の工場群を眼下に眺めながら半世紀前の風景を想像します、きっと田んぼの広がる田園に突如現れた近代工場だったのでしょう。東側の直下には神社が建っているのでお参りに寄ります、参道が麓まで続いていますが先を急ぐので来た道を戻ります。







【芝塚山】しばつかやま(55m)栃木県第二位
 2万5千分1地形図(栃木)

住宅の向こうに芝塚山国土地理院発行の2万5千分1地形図(栃木)○四方から道が上っていますが道が狭くて車を停める場所がありません、周囲をウロウロしてようやく東側の路肩に停め山頂を目指します。整備された道はあっと言う間に隊長を山頂へ誘います、明るい頂の真中には東屋があり周りにベンチが置いてあります。

○低山ながら栃木の市街地が一望のもと、視線を上げると西北西には紫陽花で有名な大平山が眺められ北方には好ましげな低山が望まれます。『うーん』これは行かない訳には参りません、地図はありませんが山頂に塔が見えるので何とかなるでしょう。





【錦着山】きんちゃくやま(80.5m)
 2万5千分1地形図(栃木)

山頂のレトロな展望塔国土地理院発行の2万5千分1地形図(栃木)○狭い道に手間取りながらも山麓に着きました、大きな鳥居を潜って参道を登ります。中腹からは先ほど登った芝塚山が木々の間から望まれます。石段を駆け登ると立派な本殿ですが右手奥にレトロな展望塔がひと際高く聳えていました。




麓の団子茶屋○裏手には展望の良い高台と三角点がありました、先ほどの芝塚山より由緒がありそうです。そのまま遊歩道を回り込んで先ほどの登山口に戻りました。鳥居の前には美味そうな団子屋が店を開いていました、そういえば腹も減ったし一服して行きましょう。座っていても汗が噴出す湿度の高さでしたが、糸きり団子の素朴な味わいに疲れも吹き飛びます。茶店の婆さんに山の名前を教えてもらい満足満足。