奥の細道低山徘徊−3

勝平山・郷力山・飯岡山・桃ノ木台・大潟富士・筑紫岳
日向山・臥竜山・萩台山・天皇山・清水森

将来の日本最低峰「大潟富士」


【行程】 8/12(木)曇り[秋田7:50=(車)=NW(*)8:10−勝平山8:11−NW8:12==S8:45(郷力山)==W9:10−飯岡山9:18−W9:27==N10:10−桃ノ木台10:13−N10:15==NE11:35−大潟富士11:36−NE11:37==W12:00(筑紫岳)==S13:05−日向山13:10−S13:15==NE13:55(臥竜山)==S14:16−萩台山14:21−S14:25==SE16:55−天皇山17:00−SE17:05==SW17:43−清水森17:46−SW17:50==五所川原18:40(泊り)]*山頂からの方位
【メンバー】 隊長


【勝平山】かつひらやま(53m)秋田県第十位  2万5千分1地形図(秋田西部)

秋田市内から勝平山国土地理院発行の2万5千分1地形図(秋田西部) ○この山は50m超ですから認定低山ではありませんが腹ごなしに登っておきましょう。前夜は秋田市内に泊ったので、朝一番の訪問となります。思ったとおり秋田CCの駐車場から山頂の神社への階段があり、ほんの1分で登頂です。幸先の良いお手軽登山に口笛も出ようというものです。







【郷力山】ごうりきやま(35.4m)秋田県第五位
 2万5千分1地形図(土崎)

なかなか麓に近づけない郷力山国土地理院発行の2万5千分1地形図(土崎)○山を近くに望みながら何度も車を降りますが、なかなか山麓までたどり着けません。ようやく着いた麓の畑で精だすオジサンは「道は無くジャングルだ、でも少し南に道があるかも知れない」またまた車を取りに行き大回りして現地に着きました。


○奥に続く道を進むとトラクターで畑を耕すオジサンが「道は無い!」と断言します。それでも諦め切れない隊長は未練たらたらで奥まで見に行きますが、あまりの薮山に気力は挫けました。本日は無理は禁物と心に決めてあるのでパスします。





【飯岡山】いいおかやま(45m)秋田県第八位
 2万5千分1地形図(土崎)

山頂直下まで車で入れる飯岡山国土地理院発行の2万5千分1地形図(土崎)○飯岡山の道標に導かれて細い農道を進むと山裾に着きました、暫く進むと林道に出ましたので地形図と照らし合わせます。少し先に山道の分岐がありましたので階段を上ると東屋のある展望の良い山頂です、反対側には良い道が下の駐車場から上ってきています。帰りにはこちらを通ると先ほどの林道と繋がっていました、この林道で東側から山頂直下まで車で上れます。






【桃ノ木台】もものきだい(10m)秋田県最低峰
 2万5千分1地形図(大久保)

小さな稜線を辿る国土地理院発行の2万5千分1地形図(大久保) ○細い尾根を持つ丘で南側は果樹園ですが金網が張ってあり進入できません、北側から草を分けて尾根に取り付きます。尾根上の薮は薄いものの山頂付近に棘のある木が密生しているので要注意です・・軍手をポケットに持っているのに手に棘を刺す愚か者でした。







【大潟富士】おおがたふじ(0m)山名表示なし
 2万5千分1地形図(五城目)

山頂の表示盤国土地理院発行の2万5千分1地形図(五城目)○八郎潟干拓地の真ん中にある御幸橋の袂に人工的に造られた円錐形の山です。海抜マイナス3.776mの台地に3,776mmの高さの大潟富士が聳え立ち標高ゼロメートルです。果たしてこれを山というのでしょうか?将来は日本一の低山として地形図に載る可能性があるとのこと、ここは一応押さえておきましょう。

○階段を登って狭い頂に立つとどこまでも続く周囲の水田の青さが目に優しく、稲の甘い香りが鼻腔を擽ります。駐車場には先行車が3台、記念スタンプも置いてあり観光スポットになっているようです。





【筑紫岳】ちくしだけ(−5m)秋田県最低峰?
 2万5千分1地形図(五城目)

すり鉢状に抉られた筑紫岳国土地理院発行の2万5千分1地形図(五城目)○この山はその昔に標高150mもあったようです。ところが昭和33年に八郎潟干拓に際して埋め立てのために山を削り岩石を供給したのでした。新しい地形図には山名表示と標高(−5m)が記載されています、もしかして日本で一番低い山?興味津々で訪問してみることにいたします。

○現地を見て驚愕です、なんと露天掘りで原石を採掘していました。すり鉢状の採掘現場は稼動中で縁から50mぐらい掘り進んでいます、このままでは標高はどんどん低下して行くのではないでしょうか。驚くべき事実の前に隊長は開いた口が塞がりませんでした。
(H.14.7発行の地形図から筑紫岳の山名は抹消されました)





【日向山】ひなたやま(45.0m)秋田県第八位
 2万5千分1地形図(羽後浜田)

立派な山容なのにカーナビに載っていない国土地理院発行の2万5千分1地形図(羽後浜田)○カーナビに載っていないのであっちこっちウロウロと時間を浪費してしまいましたが、着いて見れば立派な地域の低山で地元では誰もが知っていました。山への道は工事中でしたので麓に車をデポし歩いて登ります、中腹のトイレのある広場を通って到着です。大きな給水塔と小さな社がある山頂からの展望は得られませんでした。









【臥竜山】がりゅうさん(37.0m)秋田県第六位
 2万5千分1地形図(能代)

行く手を削り取られた万事休す国土地理院発行の2万5千分1地形図(能代)○西から広い尾根筋を通って接近してみましょう、ところが丘を越えると前方が大きく抉られ土砂採掘現場となって突破できません。崖の上にはコンクリートの構造物が見えますので車に戻って出直しです、市街地図で確認すると山の反対側に浄水場があり山頂付近にある給水塔への道もあるようです。東側に回ってみますと浄水場は立入禁止ですって!本日のモチベーションではここまでです、無理をせずに転進いたします。





【萩台山】はぎだいやま(42.1m)秋田県第七位
 2万5千分1地形図(羽後水沢)

真中を国道で分断された萩台山国土地理院発行の2万5千分1地形図(羽後水沢) ○山の真ん中を国道が貫いています。西峰は草原で東峰は木が茂っていました、見た目は東峰が高いのですが実際は西峰が高く三角点もこちらにあります。当然のことですが西峰を目指します、手前に広場があるのでそこから草を掻き分けて進みます。山頂手前は路地が現れたりして思ったとおりの楽な登山でしたが、残念ながら三角点は草に隠れて発見できませんでした。






【天皇山】てんのうやま(56.7m)青森県
 2万5千分1地形図(森田)

山頂の社殿国土地理院発行の2万5千分1地形図(森田)○名前が気になる天皇山ですが果たして登れるのでしょうか、人里離れた場所にあるので心配でした。林道を1Kmほど進むと右手に赤い鳥居と参道が見えてきました、左手の広場は駐車場です。よく整備された階段を登りますが標高56mとはいえ低地にありますから登りごたえがあります。山頂には社のほかに標識と三角点がありました、思わぬ成果にほくそ笑みながら山を下ります。







【清水森】しみずもり(43.7m)青森県第四位
 2万5千分1地形図(板柳)

リンゴ畑に聳える森国土地理院発行の2万5千分1地形図(板柳)○南側のりんご畑への作業道から入り北の尾根に取り付きます、下草が刈ってあり登りやすい林の藪でした。結構長く歩いたような気がいたしましたがわずか3分にすぎません、時間の感覚が麻痺するような暗い林の山頂を後にいたします。

○ホテルにて本日の成果をまとめていたら『大変だ〜!』なんと能代の日和山をパスしていることが判明しました。明日150Km戻るという選択肢は無いことはありませんが先の行程を考えると厳しい。ここはキッパリ諦めましょう、またの機会に取って置くことにいたします(残念じゃ〜)