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アプフェル・シュトロイゼン

 11月の専科はリンゴを使ったドイツ菓子。とても地味なお菓子ですが1つずつ丁寧に仕上げ焼き色が食欲をそそります。切ってみると中はタルト生地、アーモンドクリーム、リンゴ、クランブルと4層になっています。これから迎えるクリスマスは華やかなケーキが食卓に花を添えると思いますが、女子会にはカットいらずのこのような半生菓子はいかがでしょうか?

                                                   

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ツリークッキーとヘクセンハウス

 「お菓子の家」OPENから30年間11月末になるとツリークッキーとヘクセンハウスを作ってきました。今年で31回目。

ヘクセンハウスはドイツのレープクーヘンという生地で蜂蜜、オレンジピール、ナッツ、香辛料が沢山入ったバターを用いないクッキー生地です。バターが入っていないので日持ちします。日本の夏のように湿度が高くなると生地の蜂蜜が柔らかくなって家は倒れてしまいますが半年はそのまま置くことが可能です。

作った生地を1晩以上休ませてから平らに伸ばし方眼紙で作った型紙に合わせてカットし艶黄身を塗って焼きます。そしてアイシングで家を建てていきます。

毎年同じでは作り手も飽きてしまい大屋根にしたり小屋を作ったりと年によって形を変え又、子供達が小さい時には市販のお菓子を何種類か購入して屋根や壁に付けてヘンゼルとグレーテルの物語に出てくるような飾り付けをした年もありました。今年はとてもシンプルです(笑)1年に1度しか作らないこの生地は子供達も大好きで毎年残り生地のクッキーを楽しみにしています。

ツリークッキーのアイシングも変化してきました。始めは私一人ですべて作っていましたが、そのうち娘と二人で、ここ10年位はお任せでした。

今年は娘の仕事関係の美大出の友人達が「アイシングしてみたい」と一緒に手伝ってくれました。抜型も買い足し四人のアイディアでデザインも新鮮です。原色を調合してこんなに沢山の色が作れることにもビックリしました。

その日の私はティータイムのアプフェル・シュトロイゼンとおみやげの新作スコーンを作ってツリークッキーのアイシング作業を笑顔で眺めていました。

来年も同じ事をしているのかなー?

                                                     (久美子)

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