今回は基礎科のマドレーヌを取り上げてみました。
ケーキショップではかわいいシェルの形で売られている物がほとんどですが、時々スーパーなどでふわ〜っとした丸い形の物をマドレーヌという名で売っているのを見かけます。

これはフランスでは『カトルカール』と呼ばれる別のお菓子です。

材料はどちらも、全卵・砂糖・粉・バターといった一番基本的な物を同じ分量を使って作りますが、作り方の手順が違うと見た目、食感ともにまったく違ったお菓子に出来上がるから不思議ですね。

また、少し配合をいじって全卵を多くするとスポンジケーキに、粉を多くするとクッキーといった具合に計量を変えるとさらに違うお菓子が出来上がります。
お料理と違って素材の種類が少ない割には、多くの種類のお菓子が存在する所以かもしれません。

さらに話を進めると卵黄・砂糖・牛乳を蒸し焼きするとやわらかプリン、ゼラチンで固めるとババロア風に、粉の力を借りて煮上げるとカスタードクリーム、と使う物が同じでも呼び名も食感も違う物が出来上がります。

こう考えるとお菓子ってとても面白いですね。  
                                                 (久美子)