今月の専科はオーストリアの伝統的なお菓子カーディナルシュニッテン。
ザッハトルテは皆さん良くご存知のようですが、このお菓子はあまり知らせていないようです。
白と黄色の縞模様がカトリックの枢機卿(カーディナル)の法衣の色で形が胸にかける「たすき」に似ている事から名がついたそうです。
当時カトリック教国ではカット時に十字に切る丸型(トルテ型)は特別なケーキ以外はタブーとされ、このようなシュニッテンの形が多かったようです。
シュニッテとは切るという意味。シュニッテンはその複数形です。

本来コーヒークリームやジャムをサンドしていますが、今回は春のお菓子にふさわしいようアレンジしてピンクのクリームにイチゴをサンドしてみました。メレンゲを用いた生地なので、その甘さを調和させるためクリームにはラズベリーの甘酸っぱさとヨーグルトの酸味をプラスしました。
ワンカットは大きいのですがとても軽いので「もう一つ食べたい」の声があがりました。
メレンゲ菓子はサクサク感とその口どけを楽しむお菓子ですが、このケーキのメレンゲはプリプリ感が良さなので焼き方に注意しなくてはなりません。
ちょっと頑張って作ってくださいね。                   (久美子)