九州低山徘徊−2

虚空蔵山・丸山・鳩山・小鼠蔵・大鼠蔵・白島・高島・御坊山・城山・岡山

海岸から鳩山を望む


【行程】 7/18(日)快晴[延岡7:00=(車)=W(*)9:44−虚空蔵山9:50−W9:54==E13:07−丸山13:12−E13:15==SE14:07−鳩山14:15−SE14:25==N14:50−小鼠蔵15:02−大鼠蔵15:10−N15:20==S15:38−白島15:41−S15:43==W15:55−高島16:00−W16:03==SE17:17−御坊山17:20−SE17:22==SE17:37−城山17:42−SE17:47==W19:20−岡山19:25−W19:28==長崎21:28(泊り)]*山頂からの方位
【メンバー】 隊長


【虚空蔵山】こくぞうやま(45.8m)宮崎県最低峰  2万5千分1地形図(油津)

南国ムード満点の小山国土地理院発行の2万5千分1地形図(油津) ○昨日は早々と延岡泊まりだったので140Kmの南下から始まりました、宮崎を過ぎると椰子の木並木で一気に南国ムードとなります。やがて明るい海に緑の島が浮かぶ風情の虚空蔵山が眼前に現れました、岬の突端に車を着け南国の珍しい植物の生い茂る石段を登ります。意外に長くて急な階段に息は上がるし汗が噴出し日頃の不摂生を思い知らされました『こんなはずじゃぁ』きつい山頂からの展望はありませんでしたが南国の雰囲気に包まれた好ましい山でした。





【丸山】まるやま(38.1)熊本県第五位
 2万5千分1地形図(水俣)

山腹を横切る林道が見える国土地理院発行の2万5千分1地形図(水俣) ○熊本県は南から北上しましょう、まずは水俣市の丸山です。山麓ぎりぎりまで建て込んだ家並みと急な崖はコンクリートで固められまるでスカートを穿いたようです。登山口を探して周囲の狭い道を回りますが決定打がありません、ようやく墓地へと続く階段を見つけて登ってみますが夏草に跳ね返され奥へ進めません。

○失意の隊長の前に現れた天の助け、バイクのオジサンに聞いたら「広い道が東からあるけど何処からでも登れるよ」との心強い言葉に励まされます。なるほど良く見ると山腹を巻くように林道が走っていました、広々とした山頂には畑が耕されていましたので人が通っているようです。





【鳩山】はとやま(42m)熊本県第六位
 2万5千分1地形図(日奈久)

山頂には鳥居と祠があった国土地理院発行の2万5千分1地形図(日奈久)○この山は地図に道が無く山頂に構造物も無いので登れるかどうか心配していました、こういう時は地元の人に聞くに限ります。ところが「道なんて無いよ、上に行ったって何も見えないし誰ぁれも登らない」オバサンの冷たい言葉に無念の涙を飲むのか?

○諦め切れずに国道、JRを命懸けで渡り夏草を分けて山麓に近づくと木々の間に踏跡を発見!ドンぴしゃり一発で探し当てました、意外に立派な山道が山頂まで続きます。山頂には鳥居と社が祀ってあり、目の前には明るい有明海の眺望が大きく開けます。すこぶるよろしい展開に大儲けした気分で山を下りました。





【小鼠蔵】こそぞう(35.3m)熊本県第四位
 2万5千分1地形図(日奈久)

田圃の真中に聳える緑の杜国土地理院発行の2万5千分1地形図(日奈久)○田んぼの真中に聳え立つ島のような森、低山によくある風景ですが登頂意欲をそそられる山容です。まず東から尾根沿いに登頂を試みますが藪が酷くて撤退です、どこかに道は無いかと周囲を半周し作業中の家族に尋ねます。流石はお爺さん、古い記憶を揺り起こし「3件目の裏から道がある」

○なるほどピンクテープも付いた本格山道がありました、蜘蛛の巣を払い薮蚊の攻撃を受けつつロープに頼りながら山頂です。草ぼうぼうで壊れたテレビアンテナが2本あるだけの寂しいところでしたので早々に引き上げます。






【大鼠蔵】おおそぞう(43.9m)熊本県第七位
 2万5千分1地形図(日奈久)

小鼠蔵の麓から大鼠蔵を望む○こちらは立派な石段が山頂の神社まで続いています、急な階段は暑さで朦朧とした身体には毒ですが根性で登り切りました。新しい社殿が建った奥に山頂があり道は向こう側の登山口に続きます。長い歴史を感じさせる場所ですが現在も信仰が続いている風景に心は安らぎを覚えました。








【白島】しらしま(18.7m)熊本県最低峰
 2万5千分1地形図(八代)

南は八代港、北は田圃国土地理院発行の2万5千分1地形図(八代)○球磨川河口の八代港にある小山、きっと昔は小島だったのでしょう。南側の鳥居から登山を開始します、赤い鳥居が山頂まで続くど派手な山です。赤い手すりに掴まりながら階段を登れば広がる視界、低山ながら360度の展望台でした。






【高島】たかしま(32.8m)熊本県第三位
 2万5千分1地形図(八代)

山頂付近に肌色の給水塔があった国土地理院発行の2万5千分1地形図(八代)○山頂にタンク状の構築物が見えるので道はあるのでしょう、公園の奥から続く階段を登ります。山頂手前で北側から上がってきた舗装道路に出合います、ここから正面に見えるのは給水塔でした。これは2階まで上れて一周でき、遮るものはなく周りの景色は思いのままです。麓の公園では暑いなかゲートボールに熱中する老人たちの嬌声が響きます『体力あるなぁ・・』






【御坊山】おぼうやま(22.0m)熊本県第二位
 2万5千分1地形図(熊本)

狭い農道から逆光の御坊山国土地理院発行の2万5千分1地形図(熊本)○熊本市内の田圃のなかの緑の杜、小島阿蘇神社はかなり古い歴史のある神社です。苔むした石段は年輪を重ね磨り減っています、滑らないように気を付けて登りましょう。昼なお暗い山頂には立派な本殿があり、麓には新しい社務所がありますが少々威張った感じがする点はよろしくありません。






【城山】じょうざん(52.7m)熊本県第八位
 2万5千分1地形図(熊本)

狭い農道から城山を望む国土地理院発行の2万5千分1地形図(熊本)○金満神社そのものの立派な朱塗りの建物に驚愕です、ご利益はあるのでしょうが趣味の悪い社殿には見向きもせずに、ひたすら高いところを目指します。奥の院の先に山道が続き最高点には給水塔が聳えます。時間がないので東峰はパスとします。








【岡山】おかやま(48.8m)福岡県第八位
 2万5千分1地形図(八女)

山頂の展望台からは良い眺望山容を捉える場所が・・・○八女ICを降りたら陽はまさに沈まんとす、明るいうちに山容を写そうと思いますが山の西側には家が建て込み良い場所がありません。あっちこっちウロウロで時間ばかりが過ぎて行きました。


国土地理院発行の2万5千分1地形図(八女)○麓の神社から良い道が暗い森のなかを山頂に続きます。意外に明るい山頂は展望台が整備されて、暮れ始めた田園地帯を眺められます。もうクタクタですが久し振りに見た三角点に気分も高揚しようというものです。さあ明日のためにもうひと頑張り長崎に向かいます。