【八幡山】はちまんやま 2万5千分1地形図(東京西部)
○昨秋に会社は八丁堀から九段上に移転しました。新年を迎え天気も良いので、昼休みを利用して初詣がてら周辺の探訪に出かけましょう。市ヶ谷の外堀の向こうに小高い丘があります。市ヶ谷方面から眺めるとビルの隙間から緑青色の屋根が覗いています。それは太田道灌が鎌倉の鶴ヶ岡八幡宮から分霊した亀ヶ岡八幡宮です。鶴から亀へと何やら曰くありげな名称ですから、探訪者の期待も膨らもうというものです。
○外堀沿いに歩いて市ヶ谷橋を過ぎると次の辻を右折します。奥に急な階段が続き大きな鳥居が上に建っています。階段の下には大きな幟が両脇に立ち参拝客を迎えてくれます。息を弾ませながら階段を登り切ると(お正月の不摂生が堪える)本殿の手前に茅の輪が置かれています。多くの老若男女が輪を潜り厄病除けを祈っていました。どうやら無限大の記号のように3回転するのが正式のようです。隊長も還暦を迎えますので、説明図に従ってぐるぐる回ります・・・「こいつぁ春から縁起がいいや」
○ここは八幡山(亀ヶ岡)と呼ばれています。小高い丘ですから昔は遠望が利いたのでしょうが、今ではビルに挟まれてしまって情けない状態です。境内の説明によればペットの厄除け祈願をしてくれるとか、平成元禄の世相を反映して大繁盛のようです(先まで予約で一杯)まるでお犬様の時代に逆戻りのような錯覚をさせられます。縁起によると圭昌院に保護されたとか、生類憐みの令と浅からぬ関係があったのですね。隊長は原発事故の早期収束を祈って山を下ります・・・ついでに被災地のペットの無事も祈りましょう(まさか1か月後にご縁があろうとは!)