【箱根山】はこねやま44.6m
○久しぶりに取材のメールが入ります。なんと「岳人」からじゃありませんか。隊長の若い時には「岳人」といえば先鋭的な登山の記録誌といった趣の雑誌でしたが・・・まさか低山話とは時代は変わったのですね。そういえば2年ほど前にモンベルに経営権が移ったのでした。いずれにしても光栄なことなので応諾して箱根山に出かけます。
○3月下旬というのに寒い日でしたが日差しは暖かな春を感じさせます。3日前に開花宣言が出た東京の桜でしたが、ここにきての寒さの戻りで開花は足踏み状態です。あいにく田園都市線は人身事故の影響で大幅に遅延し、集合場所にはギリギリで到着です。箱根山の説明版の前にザックを背負った記者の方が待っていました。
○まずは山の周囲をぐるっと回ってから山頂を目指します。山頂へは3方向から登山道が向かっています。急な階段を上り切ると山頂広場に到着です。いつもは静かな山頂も近所の幼稚園児が散歩に来ていて大賑わいでした。ワーワー、キャーキャーと喧騒のなかの登頂となりましたが、これもまた一興かと。暫くすると園児たちは下って行き静かな山頂が戻ってきました。
○山頂からは新宿の高層ビル街が遠望され、いかにも都会の低山という景色です。山の周囲の戸山公園には桜の木が多く植えられていますがいまだ花は数えるほどで、満開になったらさぞや綺麗だろうと見下ろします。低山といえども流石に山頂は風が冷たい。敬意を表して着てきた薄手のモンベル製ジャケットではちと寒い。
○山頂での写真撮影が終わると山麓のベンチで取材を受けます。わざわざ大阪から出張とは、本気度が伝わってきます。低山への思いは語り尽くせましたでしょうか。さらに編集長が厳しい人だとか角度を変えながらいろいろポーズを取らされて無事に取材は終了いたしました。これで隊長の低山ジャンルも一般的な認知を得たのではと一人ほくそ笑みます。「岳人」5月号に掲載予定だとか、果たしてどのように料理されるのか楽しみです。