下町アルプス

擂鉢山・大仏山・新堀山・道灌山・亀山・飛鳥山

中村みつを氏のイラストマップ



【行程】 3/27(水)快晴 [たまプラーザ10:27=(東急・JR)=上野11:17/12:10−擂鉢山12:28−大仏山12:37−新堀山14:06−道灌山14:30−田端14:40/14:56=(JR)=王子15:01−王子稲荷15:13−名主の滝公園15:35−亀山15:53−王子神社16:15−飛鳥山16:47/18:09−王子18:17=(JR・東急)=たまプラーザ19:35]
【メンバー】 隊長、中村氏、みなみ氏、シェルパ2、男5、女21

特別参加の「みなみらんぼう氏」 ○「東京まちなか超低山」の著者である中村みつを氏の案内で超低山を歩く企画も今回で3回目。2月の「山手アルプス」は残念ながら参加できませんでしたが、今回は参加人数の枠を広げてキャンセル待ちの救済となりました。丁度お花見のシーズンと重なり集合の上野駅公園口は大混雑です。


○いざ集合すると人数が半端ではありません。30人を越える大団体となりました。ここでサプライズが。みなみらんぼうさんご夫妻が特別参加されることになったのです。初めてお会いするらんぼうさんはとても優しそうな外見です。今日は快晴で気温は20度を越える陽気となり絶好のお花見日和となりました。
















【擂鉢山】23.3m
人通りの絶えぬ擂鉢山の麓の交差点○下町アルプスは上野台地から飛鳥山に続く尾根道を歩く企画です。まずは台地の端にある西郷さんの銅像に挨拶してからスタートします。花見客で混雑する広場を過ぎると擂鉢山の麓の交差点に着きます。人通りが途切れることなく続きますが、登山口から階段を上ると静かな山域となります。山頂では石のベンチに座って弁当を食べる人々がいるだけで落ち着いた佇まいです。下界の喧騒をしり目に静寂が支配する聖域でした。

















【大仏山】22m
合格祈願で賑わう大仏山山頂にある大仏の顔○さくら通りを挟んだ小高い丘が大仏山です。ここには高さ6mの大仏が建っていましたが今では顔だけが残っています。階段を上ると山頂にはパゴタが建ち脇に大仏の顔が祀られています。ここは受験で落ちない信仰があり参詣客で混雑しています。奉納された絵馬が多数ありました。

















【新堀山】21m
新堀山の山頂は諏訪神社 ○上野公園から芸大前を通り谷中墓地を通過します。ここでは徳川慶喜公の墓を見学。日暮里諏訪台の尾根を歩きます。富士見坂を過ぎると諏訪神社となります。ここは新堀山と呼ばれていたそうです。
















【道灌山】22m
西日暮里駅前の切通しから道灌山方面(開成学園)○西日暮里駅前を通る道灌山通りの切通しで諏訪台からの尾根道は分断されます。我々は歩道橋で道灌山通りを跨ぎますが、江戸時代の人々は向いの崖をひぐらし坂で登れば田端台です。どうやら現在の開成学園の校庭が道灌山のようです。生垣で見通しは利きませんがそれらしい雰囲気が感じられました。


















【亀山】
西郷山山頂の芝生広場 ○高台からは北側の眺望が素晴らしく田端まで歩きます。ここで時間節約のため京浜東北線に乗り王子まで短絡します。王子駅で降りるとまず王子稲荷を参拝してから名主の滝公園を訪れます。ここには落差8mの男滝があり江戸の市民が納涼に訪れたそうです。この後背地に亀山がありました。公園を出て柵沿いに登ると尾根道に出ます。少し進むと左手に小公園が現れます。この辺りが亀山だったそうです。















【飛鳥山】25.4m
飛鳥山を望む○一度尾根道から下って王子神社に立ち寄ります。でもその前にコンビニでお酒を仕入れて行きましょう。王子神社で参拝したら大銀杏の脇を音無川に向かって下ります。正面には飛鳥山が聳え立ち、ミニケーブルカーが下って行きます。残念ながら桜はまだ3分咲きほどです。



飛鳥山の山頂標識ケルン○都電が通る交差点を歩道橋で渡ると飛鳥山公園です。まずは江戸時代からある飛鳥山の碑を見てから最高地点を縦走します。お花見の人々をよけながらコブを幾つか越えて行きます。北東方向の広場に山頂標識がありました。ここは2006年に公共基準点を整備した時に標高を計測したところ25.4mでした。そこで北区では国土地理院に地形図に飛鳥山の山名を表示するように陳情したのですが・・・残念ながら採用されませんでした(地形図に山名を入れる余裕がないとのこと)



○全体の桜はまだまだですが山頂付近には満開に近い株もあります。我々はその下にシートを広げてお花見宴会と洒落ましょう。初めて会う人々でしたが半日低山巡りを一緒にした仲間として和気藹々、ジャンケン大会で盛り上がります。今日は天気にも恵まれて楽しい下町アルプス縦走でした。途中の電車による短絡はありましたがほぼ予定通りの充実した一日でした。これを機会に低山ファンの増えることを祈念してやみません。