低山三昧の旅

旗山・鶴見新山・三島山・本城山

田んぼの中の旗山



【行程】 4/15(月)快晴 [たまプラーザ7:00=(東急バス)=羽田空港8:02/8:54=(ANA281)=徳島空港10:15/10:26=(徳島交通バス)=徳島10:52/11:00=(JR)=南小松島11:19−WSW11:47−旗山11:49−E11:51−南小松島12:19=(JR)=徳島12:41/13:00=(阪神高速バス)=梅田15:05/15:12=(大阪メトロ)=鶴見緑地15:45−鶴見新山15:51−鶴見緑地16:20/16:23=(大阪メトロ)=心斎橋16:44−ホテル17:10(泊り)]
4/16(火)快晴 [万博記念公園「太陽の塔」・あべのハルカス見学 難波13:10=(近鉄)=鵜方15:30−ホテル15:50(泊り)]
4/17(水)曇り [鵜方7:50=(三重交通バス)=志摩市民病院8:18−三島山8:35−志摩市民病院8:54/9:08=(三重交通バス)=鵜方9:38/9:50=(近鉄・伊勢鉄道)=伊勢上野11:54−N12:10−本城山12:13−E12:23−伊勢上野12:40/12:53=(伊勢鉄道・JR)=名古屋14:10/14:32=(のぞみ24)=新横浜15:55/16:02=(横浜市営地下鉄・東急)=たまプラーザ16:26)]
【メンバー】 隊長

○新しい低山が続々発見されてなかなか登頂が追いつきません(とにかく地方が多いので)実は2年半前にHPの愛読者で埼玉在住のTさんから指摘のあった3山が気になっていました。徳島県に1山と三重県に2山です。いずれも新しく地形図に名前が載った低山です。今回一気にこの3山を巡る旅に出ることにいたします。幸い溜まったマイレージを使い徳島へとひとっ跳びです。



【旗山】20m
国土地理院発行の2万5千分1地形図源義経の騎馬像と源氏の白旗○徳島駅からJRで南下して6駅で南小松島です。結構大きな駅で駅員も常駐しているようです。踏切を渡り住宅街を抜けると田んぼの中の道となります。天気は快晴ですが風が強くて帽子が飛ばされそうです。1.5Kmほど歩くとバイパスの向こうに小高い丘が見えてきます。山頂付近に像のようなものが見えています。



○地図によると西側から登山道があるようなので山麓を半周回り込みます。登山口からは緩い階段が続きジグを切って登って行きます。山頂には妙見神社の社が建っていました。まずはお参りをして無事の登頂を祝います。反対側に降りると一段下がった広場に王子神社がありその奥に立派な騎馬像がありました。



○この山は義経が屋島攻略のために四国に上陸した時に、味方を集めるために初めて源氏の旗を立てた場所だったのです。故事にちなんで馬に乗った大きな義経像が建っていました。周りには源氏の白旗が風にたなびいています。



○帰りは東側の階段を下ります。こちらから登れば山を半周することもありませんでしたがノープロブレム。幸先よく登頂を果たした隊長は次の山を目指すべく、JR線の時刻に間に合うように脚に鞭をいれます。その甲斐あってぎりぎり列車に飛び乗るとトントン拍子に大阪行きの高速バスの車上の人となりました。





【鶴見新山】39m
国土地理院発行の2万5千分1地形図山頂にある大仏の顔○大阪に予定より早く着いたので鶴見新山を訪問します。梅田から地下鉄を乗り継ぎ鶴見緑地で降ります。ここは花博の会場跡の公園です。ここにゴミと土を積み重ねて造られた大阪市の最高峰があるというのです。公園の北東部分にある鶴見新山です。1983年に命名されました。当時は45mあったようですが地盤沈下で現在は39mとなっています。





○綺麗に整備された公園を歩いて行きます。明るい西洋風の公園です。中央噴水を過ぎると緩い登りとなり、花壇の中に風車のある日本離れした景観となります。さらに道標に従って進むと前方の小高い丘に階段が続きます。階段を登り切ると山頂にはお椀を伏せたような丸い芝の丘がありました。





山頂にある大仏の顔山頂にある大仏の顔○流石に大阪市の最高峰です。堂々たる展望でした。景色を堪能したら反対側の階段を下ります。麓に鶴見新山の石碑がありました。本日は心斎橋に泊まって翌日は太陽の塔の見学です。昨年から内部の見学会が開かれています。万博には行ったのですが太陽の塔は見ていなかったので興味津々でした。ほぼ半世紀を経ても古さを感じさせない岡本太郎の感性には脱帽です。時間があまったので「あべのハルカス」にも立ち寄りました。こちらからは大阪平野と周辺の山々が一望でした。









【三島山】14.8m
国土地理院発行の2万5千分1地形図 ○難波から近鉄特急に乗り鵜方で降ります。ここは賢島のひとつ手前です。少しだけ観光地っぽいのですが外れ感が大きいようです。ホテルやお店もぱっとしません。でも低山を極める旅の隊長はそんなことでめげるわけにはまいりません。







三島山は海の中に浮かぶ○三島山は大王崎のそばの海の中にあります。地形図をみても広島の茶臼山のように潮が引いたら登れるような状態ではありません。それでも近くまでは行って見ましょう。鵜方駅前からバスに乗りますが水産高校行の通学バスで乗客は全て高校生でした。







崖に架かる一本のロープを伝って下る○志摩市民病院で降りると海に向かう小路を辿ります。大王崎への道標がありました。隊長はスマホのGPSに導かれます。400mほどで道は左へ大きく曲がります。東屋の反対側の土手を登ると椿林の奥に海が見えました。30mの断崖絶壁の下に波が打ち付ける音が聞こえます。





○200mほど先に目指す三島山はありました。周りには海があり海岸は絶壁なのでこれ以上近づくのは不可能です。椿の林をかき分けて写真を撮るのが精いっぱいです。カメラを落とさないように慎重に構えます。



○これではあまりにも悲しいので展望の良い地点まで行きましょう。地図にある米子浜西海岸展望台まで200mほど遊歩道を進みます。ここには東屋があり展望が開けています。三島山も見えるのですが右端が手前の崖に被っています。岬の先からはロープが崖に掛かっていますので少し下れば何とかなりそうです。ザックを置いてチャレンジします。10mほど下るとようやく絵になる景色となりました。素早く写真を撮ったら踵を返します。








【本城山】38m
国土地理院発行の2万5千分1地形図グランドから本城山を望む○鵜方から近鉄で津まで行きます。時間があるので伊勢中川までは各駅停車でノンビリ旅です。津からは伊勢鉄道に乗り換えて3駅で伊勢上野です。津では伊勢鉄道が何処にあるのか?始めは間違えて鳥羽行きのJRに乗り込み慌てて下車します。ホームの端で待っていたのは悲しいぐらい小さなローカル線感一杯のディーゼルカーでした。



○単線で途中駅も停車場のようです。伊勢上野駅も小さなホームと待合所です。でも田んぼの中に住宅街があったりして田舎とはいえ人口密度を感じます。1kmほど南下すると上野城址公園に到着です。入り口にトイレがある整備された公園です。



本丸跡広場から展望台を見る○登山道を登ると本丸跡の広場に到着です。隅の小高い丘(天守台跡)に3階建ての展望台が建っています。今日は平日なので2階の展示室は休館でした。3階からは周囲の景観が優れます。ただ本日の天気はいまにも雨が降り出しそうな曇り空です。海を隔てたセントレア中部空港は残念ながら見られませんでした。



○広場の反対側には小高い林があります。ここが標高38mの最高地点のようです。登っておきましょう。二の丸跡の遊戯広場に降りグランドを通って入口に戻ります。駅まで戻ると名古屋まではJRの方が早いことがわかります。鈴鹿で快速に乗り換えです。到着した列車のワイパーが動いているので、雨が降り出したことに気付きました。隊長は何とついているのでしょう。



○ようやくいままで気になっていた3山を訪問することができました。今わかっている限り地形図に名前の載っている山(50m以下または県の最低峰)は155座となり、これで全て訪れることができました。でもまた気が付けば新しい山が地図に載っていることでしょう。どうやら隊長の低山徘徊も終わりのない旅のようです。