東京アルプス

大山・九尺台・芝丸山・紅葉山・西久保天神山・愛宕山

旧芝離宮恩賜庭園のなかにある大山(築山)



【行程】 4/19(金)快晴 [たまプラーザ10:33=(東急・JR)=浜松町11:23/11:52−芝離宮12:00−大山12:41−九尺台12:53−東照宮13:36−芝丸山12:42−増上寺14:00−紅葉山14:26−東京タワー14:33/15:18−西久保八幡山15:25−愛宕山16:02−アルパイン本社16:33/17:35−新橋17:42=(東京メトロ・東急)=たまプラーザ18:35]
【メンバー】 隊長、中村氏、シェルパ1、男4、女9

国土地理院発行の2万5千分1地形図 ○「東京まちなか超低山」の著者である中村みつを氏の案内で超低山を歩く企画も今回で4回目。今回は始めから2回に分けての実施ですから都合の良い日を選びます。東京タワーを山に見立ててのアルプス企画でしたが、残念ながらタワーの階段は塗装工事のため平日通行禁止です。そのため浜松町駅の近くの芝離宮を加えることになりました。


【大山】高さ5m
○本日は天気に恵まれ快晴で暑い位です。23度くらいあるのではないでしょうか。芝離宮は小さいけれど趣のある庭園です。昔は海の水を引いていたそうですが今は淡水です。池の向こうに芝に覆われた小山が見えてきました。大きな樹が一本生えています。あれが目指す大山のようです。でもその前に木陰にシートを敷いて昼食といたします。



○腹が満ちたら登山を開始しましょう。麓から石の階段を上るとあっけなく山頂でした。芝離宮の周りは大型ビルに囲まれ、その中にぽっかりと空いた奇跡の空間です。池の水面には青空が映りそよ風が頬を過ります。山頂から反対側に下ると枯山水の峡谷がありました。









【九尺台】高さ3m
明治天皇が海を見たという九尺台○池の周囲を進むと「根府川山」の看板がありますが登山禁止ですって。さらに進むと小高い丘が続きます。ここは九尺台といって明治天皇が登られて海を見た場所のようです。山というには少々物足りませんが山ということにいたしましょう(中村氏が認定)














【芝丸山】22m
芝公園の端にある緑の小山が芝丸山です山頂にある伊能忠敬の顕彰碑○芝公園の端にこんもりとした緑が見えます。どうやら芝丸山のようです。ここは東京では一番大きな前方後円墳だそうです。二段になっていて16mの台地の上に古墳があります。山頂目指して息を切らして登ります。そういえば本日初めての山らしい山でした。



○山頂広場には伊能忠敬を顕彰する記念碑が立っていました。樹林に囲まれた山頂はヒンヤリと涼しげでした。下りは増上寺側に降ります。山麓の芝生の広場から見る東京タワーは、遮るもののないすっきりと立つ見ごたえのある姿でした。青空に飛行機雲が一筋浮かび東京タワーのオレンジ色を際立たせます。













【紅葉山】20m
紅葉山の山頂には観音堂が建っている ○増上寺でお参りをしてから東京タワーを目指します。タワーの麓にもみじ谷がありますが、残念ながら工事中で立ち入り禁止です。本当は谷から紅葉山をめざしたかったのですが、裏の道路から山頂部分の観音堂に直行します。



○すぐそこに東京タワーの脚が伸び、見上げればタワーが限りなく高く聳えます。塗装工事の足場があり、そのために階段が使えません。仕方がないのでエレベーターで展望台まで登ります。ここからは眼下に芝丸山や愛宕山などが手に取るようにわかります。












【西久保八幡山】22m
西久保八幡山はミニ愛宕山○この山は尾根の先端の見たての山です。入口の鳥居を潜るといきなりの急階段です。こちらが男坂で左手に緩やかな女坂があります。この辺りはミニ愛宕山といった趣です。でも階段の高低差や角度は本家に大きく見劣りします。



○山頂には八幡神社が鎮座しています。訪れる人も稀な静かな空間が待っていました。江戸時代は八八幡詣として多くの人で賑わったというのが嘘のようです。女坂の脇にある石柱は寄付した者の名前も消えかけて朽ち果てようとしています。














【愛宕山】25.7m
表参道は男坂(出世の石段) ○いよいよ本日の最後の山となりました。愛宕隧道を抜けるとNHK放送博物館に行くエレベーター乗り場です。「誰か乗って行く人いませんか?」「・・・・」流石にアルパインツアーは健脚揃いでした。



○ここではやはり「出世の石段」の男坂を登りましょう。長く急な傾斜の石段は何回来ても厳しい登りです(下りの方が厳しいけれど)途中までは何でもないのですが、最後の方は息が弾みます。山頂に着いたら周囲の景観を確認します。中村氏が示す浮世絵や明治の写真などで、昔は随分と見通しが利いたことがわかります。今では高層ビルに囲まれて、木々も生い茂り展望はあまり期待できません。



○さてお楽しみの隠された三角点は鉄の蓋を開けて姿を現します。隊長が最初に来た時には発見できませんでしたが、いまでは三角点という標柱が脇に建っていますから蓋さえずらせばOKです。帰りは女坂から下りますが疲れた脚には結構こたえます。意外な急坂に足元が危うくなりますから慎重に降りましょう。



○今日の東京アルプスは東京タワーに階段で登ることができず残念でした。でも芝離宮の大山と九尺台に登れたのは予定外の嬉しいことでした。最後にアルパインの本社に立ち寄り低山クイズです。隊長は一人だけ10問全てに正解でした。これぞ低山登山家の面目躍如です。賞品に中村みつを氏のサイン入り本をゲット!嬉しい一日となりました。