池田山から品川富士

池田山・御殿山・権現山・品川富士

品川富士に登る登山隊



【行程】 10/16(水)曇り[たまプラーザ11:10=(東急・JR)=目黒11:44/12:40−庭園美術館12:50/13:17−池田山13:30−五反田14:15=(JR)=大崎14:17−御殿山14:50−権現山15:06/15:30−品川宿交流館16:15/16:29−品川富士16:41−新馬場17:17=(京急・JR・東急)=たまプラーザ18:01]
【メンバー】 隊長、中村氏、シェルパ2、男3、女14


○「東京まちなか超低山」の著者である中村みつを氏の案内で超低山を歩く企画も今回で6回目。今回は池田山から品川富士を目指します。本日は曇り空で目黒駅東口に集合した時には肌寒いくらいでした。日曜日にはまだ蝉の声が聞こえていたのに急激な気候の変化に戸惑うばかりです。慌てて薄手のウインドブレーカーを羽織ります。


○まずは低山巡りの前に庭園美術館に立ち寄ります(本日は65歳以上は無料でした)とりあえず日本庭園を愛でてから池田山へ向かいます。でもここの築山には名前がありません(残念!)


池田山(いけだやま)29m
池田山を登る登山隊○この山は備前国岡山藩池田家の下屋敷庭園の一部が残った公園にあります。庭園美術館から坂道を下ると公園の入口です。まずは井戸が目に入ります。少し登ると池がありました。池の周りはこんもりした樹木におおわれ正面に急な斜面が迫ります。まずは池を渡って斜面に取り付きます。急な階段を上ると山頂付近は工事中のフェンスに囲まれて近づくことができません。柵の中ではミニショベルが土を掘り返していました(・・・なんちゅうこっちゃ!!)



○まことに残念ですが山頂は諦めましょう。しばし山頂付近から見下ろす池と周囲の山につづく緑を眺めます。こんな東京の真ん中に深山の趣が感じられる景観があることが奇跡のようです。自然の地形を利用した日本庭園ですがこれほど高度差があるものは稀有でしょう。もちろん池田山自体は見立ての山です。入り口に戻り五反田まで坂を下ります。













御殿山(ごてんやま)
庭園内にある山頂標識・・・ここを山頂としましょう○大崎まで一駅だけ山手線で移動します。大崎からビルの間を縫うと階段を上ります。結構な標高を稼ぐと品川に続く尾根の上に出ます。原美術館からマリオットホテルに向って歩きますが、ここら一帯が御殿山のようです。もともとは江戸時代に桜の名所として江戸市民の憩いの場だったようですが、幕末のお台場造成のために山が削られたそうです。


○ホテル脇の公園に「御殿山の頂上」の看板がありました。ここを山頂といたしましょう。ところが品川宿交流館で話を聞いたところ昔の御殿山はJRを挟んで東側にあったということです。今の品川女子学院の辺りだそうです。でも削られて形も変わり果ててしまいましたから、現在の山頂標識がある場所で良しといたしましょう。









権現山(ごんげんやま)
海側から見る権現山公園 ○JRを跨いで海側に渡ると小さな公園に出ます。ここが権現山の山頂です。なんとも山らしくない場所です。鉄道の開通で山の西側が削られてしまいましたが、東の海側から見ると小高い丘となっています。ここの公園でお茶にしましょう。お茶請けは品川宿にある明治二十八年創業の老舗「あきおか」の煎餅をいただきます。















品川富士(しながわふじ)
国道の手前から品川富士を望む○旧東海道を通って品川宿に至ります。先ほどの「あきおか」でお土産に品川巻をゲットします。交流館で話を聞いてから本日のメインエベントである品川富士に向かいます。道路を挟んでこんもりした森が見えてきます。その上部に溶岩で固めた台形のオブジェが輝いています。



○国道の信号を渡ると品川神社の参道です。鳥居を潜り階段を上ると中ほどの左手に小さな鳥居がありました。浅間神社の鳥居です。ここから品川富士の登山道となります。足元に一合目の表示が現れます。少し進むと折り返して急な山道となります。鎖の手すりがありますが足元に気を付けて一歩一歩慎重に脚を進めます。



○山頂は結構広くて詰めれば50人くらいは大丈夫のようです。残念ながら曇り空と夕闇が迫ってきているので遠くの眺望はよろしくありません。それでもビルの間からレインボーブリッジが眺められ満足の展望でした。皆さんよほど感動の登頂だったのでしょうか。記念写真を撮ったあとで目前の高架を通過する京急に手を振るハシャギぶりでした(童心に帰った?)



○本日は肌寒いくらいでしたが歩き出せば散歩には最適の気候でした。低山歩きは暑さが大敵ですから秋から春までがベストシーズンといえるでしょう。ただ今回の企画は山らしい山が少なく隊長としてはちょっと物足りないものでした。次回の企画に期待したいと思います。