等々力渓谷から多摩川富士

大塚山・御岳山・狐塚・八幡塚・宝莱山・亀甲山・多摩川富士

立派な大塚山



【行程】 11/13(水)曇り[鷺沼10:13=(東急)=等々力10:37/11:05−等々力渓谷11:10−OTTO11:27/12:45−大塚山13:32−御岳山13:51−狐塚14:04−八幡塚14:21−宝莱山15:00−多摩川台公園15:09/15:25−亀甲山15:38−多摩川富士15:56−多摩川16:19=(東急)=たまプラーザ16:52]
【メンバー】 隊長、中村氏、シェルパ2、男7、女12


国土地理院発行の2万5千分1地形図 ○「東京まちなか超低山」の著者である中村みつを氏の案内で超低山を歩く企画も回を重ねて7回目。今回は等々力渓谷から多摩川沿いに古墳群を歩き、最後に多摩川富士を目指します。本日は曇り空ですが11月らしい涼しい気温です。等々力駅からわずか数分で等々力渓谷入口となります。階段を降りると、矢沢川の流れの両側に緑深い森が迫る都内とは思えないような深山幽谷の雰囲気です。


○まずは腹ごしらえと渓谷沿いのイタリアンOTTOへ向かいます。環8の橋を潜り急な階段を上ると目的のレストランです。いきなりデザートまで食して腹いっぱいになった登山隊はもはや歩くことは眼中にありません・・・おいおいこれでいいのかい!!



大塚山(おおつかやま)37m
○渓谷から離れて西に向かうと野毛大塚古墳に出ます。広場の向こうに大きなお供え餅のような丘が聳えています。高さ10mの堂々たる古墳です。帆立貝式の前方後円墳で後円部は三段の墳丘となっています。西側に回り込むと山頂への登山道がありました。急な階段を上ると広い山頂でした。山頂からは多摩川が眼下に広がり世田谷区とは思えないような眺望です。


○東側の山腹には榎の大木が茂り年月の長さを感じさせます。戦前にはゴルフ場の一画だったようですが崩されずに残ったことは幸いでした。等々力渓谷といい大塚山といい世田谷区の高級住宅街に残された緑は貴重です。下りは東側の階段を降りて次の山を目指します。









御岳山(みたけさん)31m
立ち入り禁止の御岳山古墳 ○等々力渓谷からの矢沢川を渡り目黒通りを越えると御岳山古墳があります。高さ7mでこの近辺では大塚古墳に次ぐ大きさです。ところが残念なことに柵があり立ち入り禁止となっています。仕方がないので外側から写真を撮って諦めます。




















狐塚(きつねづか)30m
階段の途中に公衆便所が・・・○住宅地を暫く進むと小高い丘の麓に到着です。階段を上るとすぐに公衆便所があります。さらに階段を上ると草が生えた広場にでます。結構な広さの頂上の南側は木々に覆われていました。GPSで測ると標高は30mでした。多摩川に向かって下り坂なので南側からはより高さがあるように望めます。














八幡塚(まちまんづか)
宇佐神社境内にこんもりと茂る八幡塚古墳○次は宇佐神社境内にある八幡塚古墳です。神社の本殿の左を進むと立ち入り禁止のロープに遮られます。こちらも登頂は諦めましょう。でも直進すると駐車場になり山頂の近くまで行くことができます。ただしフェンス越しですから残念ですね。
















宝莱山(ほうらいさん)37.5m
多摩川台公園から見る宝莱山古墳○多摩川台の古墳群の第一弾は宝莱山です。ここから亀甲山古墳までは多摩川台公園となっていて散策路が造られています。ただ残念なことには柵があって古墳には登ることができません。ここ宝莱山も山頂付近には近づけますが本当の山頂はお預けです(残念!)



○山の反対側に下ると広場があります。公衆便所やベンチが並ぶ大きな広場です。こちらでお茶にいたしましょう。学芸大学駅前のマッターホーンのケーキをいただきます。疲れた身体に甘さが染み入ります。元気が出たところで旅を続けましょう。










亀甲山(かめのこやま)
亀甲山古墳と案内板○ここから多摩川台の古墳群が8基つづきます。いづれも山頂を踏むことは叶いません。最後に最大の亀甲山古墳があります。こちらも立派な前方後円墳ですが柵に守られています。大きな落葉樹に囲まれて神秘的な佇まいです。


○東側の展望台からは多摩川の流れが眺められます。河川敷には台風19号の爪痕が激しく残り無残な姿をさらしています。川向うには武蔵小杉のタワーマンション群が未来都市のように立ち並びます。あいにくの曇り空でしたが説明図によると多摩川の上の広い空間に丹沢や富士山の姿が眺められるようです。











多摩川富士(たまがわふじ)
多摩川富士を登る登山隊勝海舟直筆の石碑○多摩川の堤防道路まで下り東横線のガードを潜ると多摩川浅間神社です。いきなり急な階段が続きます。途中の踊り場から上が多摩川富士の参道となっているようです。左手には白糸の滝があり細い水流が落ちていました。山頂近くには富士講の中興の祖である食行身禄の石碑があります。これは勝海舟の直筆になるものです。


○あっけなく山頂でしたが正面には立派な社殿が建っています。七五三のお祝いに来ている親子連れがかわいい。だけど静寂を破ってスピーカーから流れる雅楽には食傷気味です。独立した富士塚では無く神社の参道が登山道となる変則でしたが高低差や傾斜は満足できるものでした。


○今回は多摩川沿いに主に古墳を繋ぐ散策でした。心配されていた天気ももって無事に歩き通すことができました。立ち入り禁止の古墳も多く少し残念でしたが、大塚山や狐塚など初登山ができて嬉しいツアーでした。