昨年の12月にパリ、ストラスブール、コルマールを訪れました。もちろんクリスマスケーキ、クリスマスマーケット、イルミネーションを楽しむために。
今回は娘との二人旅。4月同様目的地が決まっているので、エア、ホテル、そしてパリとストラスブール往復のTGVまでネットで手続きをし、フリーの旅行にしました。
パリに着いた時にはお天気が良く、翌朝から予定通り行動開始と張り切っていたのに、翌朝カーテンを開けると雪が降っているではありませんか。雪のパリは初めてでした。これが今シーズンの初雪との事。2日後には、TGVでとても寒いと言われているストラスブールに行く事になっていました。こちらは初めて訪れる街です。新幹線のように止まってしまったら、このチケットはどうなるの?などと着いたばかりなのに不安が過ぎります。
とりあえずコントワールの美味しい朝食をいただいて東駅に向かいました。
駅のインフォメーションで「何の心配も要らないよ」と言われて一安心。
それから雪にもめげずメトロを乗り継いでその日の目的地を回りました。

その一つが娘の希望のセレクトショップのメルシー。
昨年オープンしたばかりのショップです。
マレ地区にあり、偶然にも一昨年研修旅行で泊まったホテルがある駅と同じ所でした。そちらのカフェには天井までぎっしり本が並べられ、照明を落としていて昔のよきパリといった雰囲気でした。
翌日TGVも無事定時に出発しストラスブールへ。一度宿泊するホテルでチェックインを済ませ、ローカル線のチケットを購入しコルマールへ向かいました。この駅では降りる人は少なく、人はほとんど見かけません。
雪の降る中、地図を頼りにクリスマスマーケットがある場所へ。
こちらに着くと観光客で賑わっていました。
ストラスブール、コルマール共にドイツとの国境に位置する街なので、ドイツのクリスマスマーケットにとても似ていました。陸続きのヨーロッパなので近郊から車で訪れる人がほとんどなのでしょう。日本人は私たちだけでした。絵本に出てくるような可愛い町並み。子供達が喜びそうな移動遊園地もありました。それにしても雪が降る中、体験した事のない寒さで、少し歩いてはショップに入り、身体を温めるという状態でした。

可愛いペーパーナプキンやアンティークショップでカフェボールを購入しました。
翌日はストラスブールのクリスマスマーケットへ。
こちらの街には有名なケーキショップが数軒あるのでチョコレートを購入したりカフェに入ったりしてお茶を楽しむ事ができました。ジョコンドの生地をくるくる巻いたロール型のクリスマスケーキもありました。
パリ、ストラスブール、コルマール共にクリスマスマーケットを楽しむ人々を見てとても印象に残った事があります。それはクリスマスという行事を家族で楽しむものだという事です。一歳未満の子供をベビーカーに乗せ、小さな子供の手を引いて雪の降る冷たい道を歩いている家族にたくさん出会いました。
日本人のように風邪を引くといけないから寒い夜の人混みは避けようとする考えはないのでしょう。お国柄クリスマスは特別なのでしょうね。

パリではメゾンドショコラやラデュレなどのウインドーにクリスマスケーキが美味しそうに並んでいました。今回は4月に行きそびれたジャックジュナンのお店にも行ってきました。メゾンドショコラにいた人なので、チョコレートがたくさん並んでいました。とてもモダンなお店で吹き抜けになっているカフェもとてもおしゃれです。
席を待って並びました。やっと案内され、パリブレストとチョコレートムースのケーキ、紅茶とジャスミンティを注文しました。
こちらのショップはちょっと離れた場所にあるのに、購入する人、お茶する人が後を絶ちません。お茶している席から順番待ちしている列が見えるので、なんだか落ち着かず肝心なケーキの写真を撮り忘れてしまいました。
今回の旅は普通に生活している人々の中に入って数日過ごし、いろんな体験をしました。やはり旅は現実離れした時間なのだと改めて感じ、次回はどんな旅になるかと思いを馳せています。         (久美子)