鎌倉ラザロヘッドコーチレポート
ここでは、鎌倉ラザロヘッドコーチである#8山口浩明が、ヘッドコーチの視点から見た、鎌倉ラザロとアメリカンフットボールについてを、不定期(基本は毎週)レポートとして掲載していきます。
第50回
DJ戦後のハドルで、「ブランディングスには、どんな事をしても勝ちたい」と言いました。しかし、プレーオフ出場が絶望的な2敗目をしたチームを、その気にさせるものは見当たりませんでした。私自身は、次の試合を来シーズンにどうやって繋がるようにすべきかだけを考えていました。今年入った有望な選手になるべく経験を積ませる事が、最優先と思いました。
ただ、どうやってそれを行なえばいいかは、具体的によくわからなかったです。
試合の翌日、横浜シーガルの牧瀬君から電話があり、DJ戦の敗戦を伝え、プレーオフは頑張ってくれと話したら、「何で諦めるのか?まだ全然、チャンスはある」と言われました。最終節、横浜シーガルが勝てばラザロは勝つだけでいい、横浜シーガルが負けたらラザロは20点以上差をつけて勝てば、プレーオフ出場ができるとの事でした。
急ぎ、幹部に連絡し詳細確認後、当然プレーオフ出場を目標にする事で話がまとまりました。昨シーズン同様、高得点を目指したゲームプランを考え、春からラン重視で練習してきたQBの須藤と私の併用でいく事になりました。とはいえ、リーグ戦3試合で合計12点しか獲れていないオフェンスで、あの強力なブランディングスディフェンスから、20点どころか勝つ事ができるのかぁ、って思いました。毎年、ブリッツディフェンスに手も足も出ない試合をしてましたから。
須藤と私の併用は、須藤の肩と足を活かすのと、ショートパスで組み立てる私のシステムで、ブリッツ対策を考えたからです。須藤は左右に俊足を活かして走り、ランパスをプレーする事で中からのブリッツ対策。私は早いタイミングのショートパスをプレーする事で、やはりブリッツ対策しました。
その他、昨年までやられ続けたブリッツにライン、バックス、レシーバーがいろいろな案を出しあいました。そして11月23日に何年振りかの鎌倉での『二部練』を行いました。朝8時からオフェンスメンバーが集まり、昨年のプレーを再確認、新しいプレーのチェックなどを午前中にして、昼食しながらのミーティング後、1時半から仕上げ&確認のプレー合わせ。午後から合流予定のディフェンスに、どれくらい通用するのか確認したかったのですが、残念ながら、この日は出席者が少なく、プレー合わせメインになりました。約6時間の練習はお互いに理解できるよう、意見しながらの内容だったので、長いとは感じませんでした。でも、午後2時過ぎから参加したWR廣石のパス練習時には、もう握力がなくなって、申し訳ない事をしました。あんなに投げたのは久々だったもので、腕はあがらないし、ボールを片手で持てないくらいになってしまいました。
正規の練習終了後、手の空いてるメンバーがゴールポスト役になり、FGの練習をやっていました。ラインは1ON1を繰り返していました。そんなアフター練を、暗くなるまでみんなやっていました。
あと一週間です。練習前のハドルで「もう一度、ここで練習したい」って話しました。その意味をみんなわかってくれたみたいで嬉しかったです。9月にこんなチームに仕上げられたら、と後悔の気持ちもありましたが、遅れ馳せながら、最高のチームになったんだからと納得しました。
第49回
第4戦の相手はデイビージョーンズ(以降DJ)さん。この試合に勝たないとプレーオフはかなり厳しい状況。ラザロとしては一度ありますが、私は一度もDJさんに勝った事がありません。ブロック編成で一緒になった時から、DJさんにもし勝つとしたら、ランベースでは厳しい、パスの比率をあげないと、と考えていました。
前日の雨がほとんど気にならない程、水捌けのいいグランドを用意してもらえました。しかし、海の近くというのもあって、物凄い強風でした。ベンチに置いてあるショルダーやヘルメットが転がっていってしまうし、ゴールポストはしなりまくってました。パスを混ぜないとと考え、雨だけは勘弁、と思っていましたが、あの風には参りました。スィープのピッチもヤバい状態でした。
最初のシリーズで、OLが頑張り、#21真柄のランでゲインを重ねました。#27太一のセカンドエフォートでゴール前インチまで進みました。ここで4thダウン。アンバランスからのパワープレーをコールしましたが、止められました。
この後も、再三ゴール前まで攻めるのですが、反則、ミスでチャンスを潰してしまいました。プレーコールも強風でパスに消極的になり、ラン偏重のため、だんだんプレーが手詰まりになっていきました。
いろいろと、この試合は言われましたが、やはり何ヵ月も前からパスの比率をあげる、と考えていたのだから、ベンチでもっとパスをコールすべきでした。
結果は1TDを奪われ、シャットアウト負けでした。ここで私が、あのプレーがキーだったとか、あのミスが痛かったと書けば、個人的な批判になるかと思います。試合後にハドルでチェックはしましたので、うまく伝えられないかもしれませんが、あえて書きます。
最初のゴール前のスペシャルプレー、あと何度かあったショートヤーデージでのダイブプレー、インターセプトされて何故続けてパス?と言われた、プレーアクションパス、こういった「プレー自体の意図」と、「コールした意図」、それを理解しているかの「確認」、それをHCの私ができていなかったのが敗因かと思います。
ゴール前や、ショートヤーデージでのプレーは、そのプレーはあと何ヤード欲しいのか、ベンチも選手も分かっていなければダメです。1ヤードでいいなら、OLは地を這うようなブロック、RBは、とにかく1ヤード先を目がけて突っ込む。QBは、自チームに有利なタイミングコールをする等など。オフェンスチーム全員が、こういった考えをひとつにまとめられなければ、こういった勝負所のショートヤーデージは獲れないんじゃないかと私は思います。プレーアクションパスも2度続けた私がいけないと思いますが、その日一番ゲインしていたランプレーフェイクのパスなのに、プレーが始まった瞬間にSFが下がるのは、プレーアクションパスじゃないと思いますが…。言いたい事は分かってもらえますよね。
こういった事を、シーズンの終盤で反省材料にしなければならないチーム状態にしたのは、HCの私です。ですから、以前掲示板に書きましたが、負けたらHCが悪いんです。全てにおいて、指導力不足なわけです。
試合後、着替えのロッカーが、DJさんと一緒だったんですが、DJさん達は、「あのプレーはよかった」とか「あのブロックはダメだ」といったフットボールの話が飛びかってました。ラザロの試合後にあまりフットボールの話をしてるのを聞いた事はありません。一部の幹部やディフェンスは話していますが、ライン同士でとか、ラインとバックスでとかはあまり無いように感じます。この辺りもちょっとなんだかなぁ、って思います。
今回は、自分とチームのみっともない部分を曝け出しちゃいました。でもこのチームが、この2週間後に、ああなったわけで、何があったのかは次回!
最後にちょっと。この試合の当番チームが同じブロックのチームだったんです。日程を決める際に今年はいろいろもめました。いろいろあったのかもしれませんが、次の週の、DJさんの対戦相手が審判をしていました。なんとかならなかったんでしょうかねぇ。当番チームに何も責任はないですけど、あまりいい気持ちではなかったです。
第48回
前回の日記の件で補足します。まだ東日本選手権決勝があるのに、グリズリーズさんが敵無し、といったとらえ方もできるような書き方をしてしまいました。立川ファルコンズさんの方々で、もし気にさわったとしたら、ごめんなさい。そんなつもりで書いたわけではありません。わかっていただけますよね?準決勝の日、ラザロは単に『暖かい』という理由でファルコンズさん側のスタンドで応援していたわけではありません(たぶん)。ビデオ撮りのスタッフの方が証人です。
11月1日、京都から帰宅したのが夜11時半。翌朝6時起きで、横浜タイタンズさん・八王子ローグスさんとの合同スクリメージの会場に向かいました(かなり遠かったですが、とてもいい環境でした。ありがとうございました)。
京都での気持ちの切り替えで、この日はオフェンスチームにも意識改革を要求しました。
新人OLから提案されたアサイメントパワーを、未だ完成できずにいるOLに、「初めて取り組んだゾーンが、なかなかうまくいかないのはわかるけど、OLならアサイメントのプレーはすぐできるはず。何故、前に進まない。」と言い、今日、完全に仕上げろと話しました。
この日、本格的にOTに川嶋が入り、彼は私の話をよく理解してくれたようでした。
春からオフェンスチームは毎回同じ練習、プレーの繰り返しで、いつまでたっても前に進みませんでした。だから、リーグ戦が始まる頃になってもベースプレーが完成していませんでした。今週来たメンバーが来週来ない、で、先週欠席で今週来た選手のために、先週のプレーをまたやる。そのうち山口さんが答えを出して、ハイおしまい。
試合やスクリメージのビデオ分析も、「あれが悪い、あのプレーがマズイ」ばかりで、「だからこうしよう、こんな練習しよう」が何もない。このプレーをやってダメだったら、山口さんがプレーを考えてくれる。答えを教えてもらうのに慣れて、自分達でその答えを実行するためにはどうすべきか考えない。下手すれば、それすら求めてくる。これでは前には進まないです。
昨年、シーズン終了後に、ある選手に『創意工夫、努力なし』と言いました。結局、今年もここまで同じで、何も変わりませんでした。ラインの選手にパスを捕れとか言ってるんじゃないです。どうやったら、ブリッツからQBを守れるか、ダイブプレーで確実にゲインできるか、いくらベンチでプレーを考えても、理解しないで取り組んだら、そんなの無駄です。それ以前に、パワーやスピードで負けてるのは、どうすべきか?それすら、考えていないと思います。以前は、ラインの事はラインに聞いていました。ディフェンスの事はディフェンスに、当たり前の事です。少なくとも、QBの私よりブロックのテクニックは知っているはずです。その当たり前の事ができるように、ミーティングや練習で説明しているのですが、理解、消化して前に進めないんです。
タイタンズさんとのスクリメージで、やっとその辺りを消化して少し前進したかな、といった手応えが掴めました。川嶋一人入っただけで、こんなに変わるものかな、そう感じました。
いつもながらですが、今回は特に支離滅裂な内容ですみません。結局、前回のレポートの続きで、グリズリーズさんの強さの理由の裏付けみたいになっちゃいました。
第47回
リーグ戦記はちょっとお休みして、昨日(12/7)行なわれた、東日本選手権準決勝の観戦記を少し。偉そうに観戦記とかいって、そんなたいそうなものでなく、ただのフットボール好きのおっさんの感想ですので、関係者の方々、気にさわったらごめんなさい。リーグに提訴したりしないでください。
第1試合の川崎グリズリーズ対横浜シーガル戦、リーグ戦と変わらず試合巧者のグリズリーズさんの勝利でした。
序盤はパントの応酬のようでしたが、グリズリーズさんのQBは、少しずつ種蒔きをしている感がありました。ウィークポイントを見付けて、そこを攻める、定石なんですが、なかなかそれを実行できない。グリズリーズさんは、それを普通に実行する事ができるチームです。ここを攻めておいて、その裏を攻める。例えば短いパスを通しておいて、ロングパス。単純なようですが、ロングパスを通すのに、DBを抜くスピードとテクニックを持つWR、ディープへ投げ込めるQB、なによりパスプロし続けるOLと、ホントにミスのない完成度の高いチームなので、しばらくグリズリーズさんの時代は続くと思います。
プライベートフットボールの場合、何人か秀でた選手がいれば、そこそこの結果を出せます。グリズリーズさんの場合、選手全員の意識が高くて、チーム全体が秀でているように感じます。チーム作りが、なかなかうまくいかない私には、とても羨ましいです。それも、吉田氏をはじめ、幹部の方々の努力が築きあげたものであり、私には、まだまだ足りないという事ですね。
グリズリーズさんのチームカラーが、個々の高い意識による高精度のフットボールとすると、ラザロのカラーは…。ディフェンスはシステムとパワーできっちり止めていますが、オフェンスはごまかし、ごまかしの『小手先』フットボールですね。ルール内で許されている事はすべて使い、めくらましフットボールの連続ですね。ある意味、セコいですね。『小手先』フットボールは。ま、それでもなんとか勝っちゃったりするんですけどね。
第46回
何故、京都に行ったのかというと、本当はこの週あたりに海外旅行を計画していたのですが、横浜シーガル戦敗戦でとてもそんな状況ではなくなり、日帰りでもいい、どこかに行きたいと思い、JRの「日帰り京都」というプランで京都旅行となりました。当初、WRの御代川夫妻、食い物右大臣の4人で行く予定でしたが、秋の連休初日のチケットはなかなか取れず、半ば諦めていたところ、こっそり1枚だけゲット、裏切り者のひとり旅となりました。
朝一番の「のぞみ」で8時15分に京都着。東福寺に直行、少し赤くなりはじめた紅葉の緑、黄、赤の素晴らしいグラデーションに感動!その後、となりの泉湧寺に移動。このお寺は人影まばらで、ゆったりとした気持ちになれました。
小さな塔頭の縁側に座り、誰もいない静かな庭を抹茶を飲みながらボーっと眺めていました。「あ〜、なんて自分は小さいんだぁ」って思えてきて、ちょっと心が癒されました。見た目は坊さんかもしれませんが、私は特別信仰心が強いわけではないです。ただ、たま〜に、お寺とか静かなところでボーっとしながら過ごすのが好きなんです。
その後、せっかく京都に来たというのに湯豆腐も食べずに、昼はケンタッキー。次の目的地「西京極競技場」にむかいました。京都に行く3日ぐらい前に何気にTD誌を見ていたら、なんとこの日に「立命VS京大」戦があるじゃないですか!久々の関西学生リーグ戦、しかもこの秋最初の大一番!あの最強立命を京大がどこまで苦しめるのか、もしかしたら、という気持ちで京大側スタンドに『捲土重来』のタオルを買って座りました。
京大はまず応援団が独特で、何時代のスタイル?といったバンカラ風の団長はじめ、おまえらホントに国立大学?ってカンジです。試合前に一人の団員がバケツの水をかぶりました。後ろのおじいちゃんは、ものすごい迷惑そうでした。エール交換の間、団旗を地面スレスレに倒したままでいたのには感動しました。彼は試合中、ずーっと5M四方(もっとデカイ?)ぐらいの団旗をトイレにも行かず、風にあおられても微動だにせず、立ち続けていました。いいラインになりそうなのに、って思うのは私だけでしょうか?
試合は京大の気迫がカラまわりしながらも、アニマルリッツのディフェンスにランでゲインするのですが、なかなかドライブできず終わってみれば、シャットアウト負けでした。つまらない反則やミスで自滅したオフェンス、いつかオフェンスが得点するのを信じて激しいタックルを繰り返すが、ついにキレてしまったディフェンス。レベルは全然違いますが、まるで今年のラザロのようでした。
試合終了後、ベンチの後ろでは4回生の選手が泣き崩れていました。しかし、今年の京大の主力だった3回生の選手達は、みんな立命のハドルを仁王立ちで睨みつけていました。来年は絶対に、っていう3回生の気持ちと、これで立命とは終わりという4回生の気持ちが同じ場所にありました。京都に来て、また何かを得ました。
9時過ぎの帰りの新幹線までの時間、ある男と会う約束をしていました。鎌倉ボウルにも来てくれた、以前書いた「恩人」永田竜太郎です。大阪の奧谷も誘ったのですが、家族旅行との事で今回は会えませんでした。京都駅で待ち合わせたのですが、何やらイベントをやっていたので大階段の反対側に上がったら、吹き抜けのところで高さ10M以上あろうかという、クリスマスツリーの点灯のイベントをやっていました。点灯の瞬間、後ろのカップルはキスし始めるし、いったい俺は何をやってるんだと思ったところへ、竜太郎登場!この雰囲気の京都で野郎と待ち合わせ。しかも、作業服。なんで?と聞けば、徹夜になるであろう仕事の途中、わざわざ抜け出してきてくれた、との事。ホントに申し訳ない。
近くの居酒屋であんこう鍋をつつきながら、昔話をしつつ、チームの人間には言えない愚痴を全部ブチまけました。なんか話したらすごく楽になり、ま、いいっかぁみたいな気分になりました。帰り際に竜太郎が「何かあるんやないかと思って、話を聞いてやらなアカン思ってな」と言われた時はヤバかったです。またひとつ「恩」をもらいました。いつか返せるんでしょうかねぇ。その後、仕事に戻る竜太郎と京都駅で別れ、帰路につきました。
新幹線の中で、今日はお寺で癒され、京大に感動させられ、竜太郎に愚痴こぼして、なんと有意義な一日だったんだろうと思い、また明日からラザロの残りのシーズンを頑張ろうという気持ちになれました。
信じられないかもしれないですが、私の趣味は「寺巡り」です。フットボール?人生です。
明日は日曜で休み?たぶん横浜スタジアムで、試合見ながら書くんだろうな。
第45回
ついに4日連続の更新!なんでこんなに張り切っているかというと、早くリーグ戦のレポートをやって、一番盛り上がった最終戦を書きたいからなんです。掲示板のMrドリーからのリクエスト、ロートルも誉めろとの事も、あの試合が一番良かったから、とりあえず4戦までをどんどん書きます。それにしても、相当ヒマなんだろうな、って思ってんだろう、牧瀬兄弟!?
今回は、かなり愚痴っぽい内容になると思います。
3節の相手はコミヤマ工業さん。私は対戦した事がありませんでしたので、楽しみにしていたのですが、仕事の都合で棄権という事になりました。その事を問題にするつもりは全くありません。それよりも、次のデイビージョーンズ戦まで、1ヵ月半開いてしまう事態になりました。ここからの1週間が今シーズンの私のヤマ場でした。
練習試合やスクリメージをやってくれるチームを探しまくりました。横浜タイタンズの松本さんの仲介で、静岡ファルコンズさん、横浜タイタンズ&ローグスさんと練習試合を組む事ができました。静岡ファルコンズさんには春にお世話になっていたので、今度はこちらがホストチームとして動かさせていただきました。この試合を行なうのに、JPFF様に交流試合として、コミヤマ戦をやる予定だった志太のグランドを使用させていただきました。
結果、5週間で練習、試合、練習、試合、練習と最高のパターンが実現しました。この1週間がヤマ場と言ったのは、この作業以外に、中学生フットボールの方、九州の宮崎スカイフェニックスの代表の方などと、様々な情報交換の作業が重なり、正直よくこなせたなと思う程の忙しさです(この2つの話は後々書きます)。
なのに(ここから愚痴が始まります)、練習に人が集まらない。シーズン半ばだというのにバックスが1人も参加できない。みんな、それぞれ理由はあります。それでも試合を組んだ以上、本チャンで当たれるし、パスだけでも完成させようと目標をたてました。練習に行けば、人がいないからTEをやってくれとか、RBに入ってくれとか42才のおっさんをタライ回し状態でした。それでもチームの為と思い、現役バリバリのDEにボコボコにされながら、頑張りました。
そんなチーム状態で試合に行けば、今度は誰が来ない、あのポジションはどうする、といった話になりました。
これ以上書くとチームの恥になるので、この辺でやめておきます。この頃の私は、HCではなく、よく言えばGM、ただの人足頭でした。何のためにあんな思いをしてまで試合を組んだのか、はっきり言ってアホらしかったです。フットボールの試合を設定するのがどれだけ大変な事なのか、いったいどれくらいの人間がわかってるんだろうと思ったら、半ばイヤになりかけてました。こいつら、本当に勝つ気あんのか?って。
川崎でのミーティングの最後に選手達に「雑用は俺がやる、君らはフットボールをやるだけでいいようにするから、フットボールを一生懸命やってくれ」と言いました(決して、いい格好しいで言ったわけではないです)。全員がそうではないでしょうが、結果はこれでした。それぞれ仕事なり家庭なり学業なり、理由はあったと思います。でも、どこかに俺一人ぐらいは、っていう甘えもあったと思います。それが横浜シーガル戦での「誰かがやってくれるだろう」につながってるんだと思うと、何にも変わってないんだと思い、なんか悲しくなりました。
たとえどんな事があっても、HCがシーズン中に、こんな気持ちになってはいけないです。そんな自分がイヤになっても、誰にも相談できませんでした。幹部もたぶん悩んでいたと思うので、自分で解決するしかなかったんです。
助けてくれたのは、11月1日に行った京都でした。
第44回
横浜シーガルさんともJPFF再編以来、初めて同じブロックになりました。前にも書いたと思いますが、私にとって横浜シーガルさんは常に目標とするチームでした。久々の対戦はすごく楽しみにしていました(鎌倉ボウルには私は出場していなかったので)。
試合に臨むにあたってチーム内に「なんとかなるだろう」という雰囲気がありました。たぶん、私の中にもあったと思います。勘違いしないでほしいのですが(特に横浜シーガルの方々)、シーガルには勝てるだろう、とかいったナメたような愚かな過信ではありません(過信するほど自分達の取り組み方に自信はなかったです)。そういったものではなく、「誰かがなんとかしてくれるだろうから、勝てるんじゃない?」といった最悪の甘い考えだったと思います。
特にオフェンスは、ディフェンスはそこそこ止めてくれるだろう、ゾーンでそのうち真柄がTDしてくれるだろう、そんな空気で試合が始まりました。そんなラザロに対し、前節DJに勝って勢いにのっていて、どんな事をしてでもラザロに勝ってやる、という気迫で試合に臨んできた横浜シーガルさんとでは、試合をやる前から勝負は決まっていたようなものです。私も前半はスポッターのやぐらから降りずに試合を見ていました。ヤバいと思ったときはすでに4Qでした。
結果はオフェンスがシャットアウトされ、惨敗でした。
翌週、川崎球場でリーグの担当日だった為、リーグの仕事終了後、球場近くでミーティングを行いました。 シーガル戦のビデオを見て、みんなの意見を聞きました。新人のラインの選手から、「自分はパワーよりスピードが身上だから、ゾーンもいいけどタイミングで行くアサイメントを決めたパワープレーもほしい」と言われました。私は絶対にゾーンでなければダメ、という考えではなく、今までオプションとパスをやってきていたので、ゾーンをマスターしたらプレーに幅が出るし、何より新しいものに取り組むという、オフェンスラインのいいモチベーション材料になると思ったからです。
なので、この新人選手の意見は前向きなものとして聞きました。しかし、私の中ではゾーンは止めようかという気持ちが強くなってもいました。シーガル戦のビデオチェックをしていたら、ゾーンが崩壊しているのがはっきりわかったからです。それは、フィジカル面ではなく、完全な理解力不足でした。意図を理解しようとしていないので、何度やってもダメだなと思ってしまいました。しかも、新人選手の意見以外はラインからゾーンについての意見は出ませんでした。バックスからは、まだゾーンランナー的走りはできないので、アサイメントを決めたパワープレー導入は賛成、と意見が出ました。
次節のコミヤマ戦に、真柄が出れないかもしれないとの事だったので、翌週の練習はゾーンではなく普通のパワープレーを練習しました。
なんか調子にのって毎日書いてますが、いつまで続くやら。
第43回
リーグ戦開幕の相手は東海シーガル。JPFFが再編されてからは、初めての対戦。数年ぶりとはいえ、僕自身はあまり得意な相手ではありません。シーズン直前に、ナイツとの件でいろいろありましたが、その事に関してはまだ東日本選手権があるので、改めて書きます(が、正直いい印象は持っていません)。
ラインが見えないほどのドシャブリ雨の川崎球場、正直やるの?ってカンジでした。こちらのオフェンスのファーストプレー、左ゾーンが東海のブリッツと思いっきりすれ違い、#21真柄の独走TDとなりました。2本目のTDもカウンターからの真柄の独走でした。オフェンス的にはゲインはこれだけで、悪コンディションもありましたが、ラザロオフェンスがドライブした印象はありませんでした。後半、ミスから1TD返され最後はディフェンスが踏張ってくれ、なんとか勝利しました。
この勝ち方に危機感を持った人間が少なかった事が、今思えば今シーズンのすべてだった気がします。
真柄の加入により、本格的にゾーンに取り組みました。過去に何度かトライしたのですが、中々うまくできずに断念していました。ラインの動きからRBのシステム、事細かに教えてもらい、東海戦にぶっつけ本番で試してみました。結果、2本のTDを取れましたが、これはゾーンをマスターしたのではなく、真柄の個人技の要素がほとんどだったと思います。
ゾーンに取り組み、実践できなかったのはラインの理解力不足だと思ってましたが、実はゾーンをできるRBがいなかったという事が、真柄を見てよくわかりました。 この事を自覚せずに、次節の横浜シーガル戦に臨んでしまいました。
第42回
2003年のラザロのシーズンも、11月30日に終了しました。結果はご存じの通り3勝2敗で3位です。得失点差でプレーオフ出場は逃しました。昨年より人数も増え、チームのレベルは上がっているはずだったのですが、チーム作りに失敗しました。すべてはHCである私の責任です。関係者、応援してくださった皆様、本当に申し訳ありません。
久々のレポートです。シーズンを振り返る前に、この秋に大活躍した新人の紹介をします。
#16QB須藤
強肩、俊足、二枚目(?)、大食いとラザロ史上No.1の逸材です。社会人1年目で、まだおっさんフットボールを理解&消化できていないが、持ってる能力はピカ一なので来年が楽しみな存在(橘トラの穴所属なので、やや酒乱)。
#21RB真柄
ご存じ、ラザロのアイシールド21。過去の華やかな経歴を鼻にかけず、「どこでやってもフットボールはフットボール」は、私の心に刺さった一言です。鎌倉ボウルがキッカケで出会いました。フットボール論も一流ですが、下ネタも天下一品です。
#5RB松村
関西某有名大学出身のイケ面RB。システムの理解力はさすが関西フットボーラー。来年大バケする事、必至!しかし、なぜか私のプレーを八百長だとかイカサマや、と言う。
#88WR廣石
某公立大学出身の、これまたイケ面WR。練習に来る時のスタイルは、隣のテニスクラブに来たのかと思うようないでたち。大学でのOB戦で、マネージャー達のハートを鷲掴み。プレーも甘いマスクに似合わず、俊足を活かしたビックプレー連発!私のパスが、違うトコに投げようものなら、エライ怖い顔してハドルに戻って来る。俺が気を遣ってるって知ってるのかなぁ?
OL川嶋、舛田、岩見
3人まとめてかよ〜、って怒られそうですが、今シーズン最も期待された新人OL3人衆なんですが、川嶋以外は最終戦のグランドに立っていませんでした。来年、活躍したら思いっきり紹介します。早くケガを治してください。川嶋は最終戦で大ブレイク!右利きQBの私のバックサイドTでは、私の知るかぎり最強です。この3人をまとめてるのは川嶋だと思ってましたが、実はCの川名ことデカの配下になったようです。
#71DT安本
分かる人が、セット時のスタンスを見れば、出身校がどこだかわかります。ラザロ史上、唯一の真の日本一経験者!彼のDTのテクニックは、ラインをやっている人は必ず見た方がいいです。まさに技の阪神百貨店です。ダブルブロックがきたら、低いチャージがきたら、ホント見ていて楽しくて仕方ないシーズンでした。最終戦のあと、こっそり教えてくれたのですが、彼の一番の武器を使ったようです。やさしい顔をしているのですが、何人かの相手ラインに、審判に聞こえない程度の大きさの声で「ボケ、コラ、シバくぞ!」といった関西系の口パンをくらわしたらしいです。関西系の口パンといえば何年か前にいたある男の、「靴、食わすぞ!こらぁ!」という名言がありますが、それ以来のナマ関西系口パンです。
#74MLB木村、#58MLB山本
4-3体型ディフェンスのラザロへ2人のMLB。主将の五十嵐もMLB。しかも3人ともフットボール人生MLB一筋。それでも、今季は仕方なく木村はDL、山本はOLBで出場しました。よくよく考えたら、3人を最大限に活かすためには、背の順にMLBを縦に並べればよかったのではないかと思いました。オフェンスにI体型があるように、ディフェンスもI体型にして、前から五十嵐、木村、山本として、五十嵐がQB、木村がFB、山本がTBとミラーでカバー、画期的なシステムの完成です(冗談と言っておかないと、ラザロのフットボール偏差値の低い輩が本気にします)。
最後に一人、肝心な選手を紹介します。弱冠14才の中学生フットボーラー、安達君。この私でさえラザロに入ったのが15才、将来が楽しみです。でも、いつも練習に乗せてきてくれるMGのオバチャンと同じペースでご飯食べちゃダメだよ。最近、中学生とは思えないお腹になってきたよ。あのオバチャンは特別なんだから。
次回からはリーグ戦での話を書きます。
第41回
しょっぱなから、言い訳です。
「鎌倉ボウル」終了後、各方面へのお礼、ご挨拶、なども一段落、少しノンビリできるかと思いきや、本職のHCの方が忙しくなってしまい、レポートが遅れてしまいました。
「鎌倉ボウル」のラザロの結果はみなさんご承知の通り、残念な結果になりました。ただ、今月号のTD誌に取り上げて頂いたように、ラザロのメンバーの当日のスケジュールから、試合に集中するのはかなりキビシイものがあったと思います。メンバーには頭が下がります。ありがとうございました。
撤収作業終了後に焼肉屋で打ち上げをやりました。最後までみんな元気で、大盛り上がりでした。主将の五十嵐君から、「チームのみんなから」と時計を頂きました。感激しました。ありがとうございました。
それと一人、忘れちゃいけないのが、前日からわざわざ滋賀から激励に来てくれた、永田竜太郎!本当にありがとう。約10年ぶりの再会、めっちゃ嬉しかったです。前夜は内野も来てくれたし。竜太郎は焼肉屋でベロベロに酔っ払って、現役メンバーにワケ分からない説教始め、またそれがクドくて長い長い。現役メンバーたちよ、すまない。でも主将経験者として、自分のいたラザロがこうやって継続しているのは、凄く嬉しいんだよ。勘弁してやってください。
「鎌倉ボウル」開催は色々と大変でしたが、ラザロにとってプラスになる事ばかりで、本当にチームがいい方向に動き始めました。やって良かった、本当にそう思います。来年も頑張って開催致しますので、よろしくお願い致します。
いよいよシーズン開幕まで2ヵ月をきりました。今年もラザロはオモロイフットボールをやりますよ!
第40回
鎌倉ボウルなんてものを開催するという話に、すぐ反応してくれたのが、今回、特に金銭面でバックアップしてくれたラザロOB会です。今まで、ちゃんとしたOB会組織はなく、鎌倉ボウルをきっかけに懐かしいメンバーが集まり、手伝って頂きました。
大会を盛り上げるのに、プログラム、ステッカー、横断幕等を作成しようと考えてました。しかし、まず先立つものが無い。プログラムは後で書きますが、現役メンバーが何とかしてくれるとの事でした。で、ステッカーぐらいなら出場メンバーのカンパ+ラザロの部費で作成しようとなりました。しかし、横断幕はどう考えても高額なので、あきらめてました。それを、五月にあったメンバーの結婚式の二次会の時に、OBの小網氏から「OBに声を掛けているから、横断幕を作ろう」と言われました。僕は「高額だからいい、ステッカー作成分ぐらいを何とかしてくれれば助かる」と言ったのですが、最終的には横断幕とステッカーの両方を寄付して頂きました。会場で御覧になられたか、HPの写真で見られたと思いますが、横断幕はすごい立派なものを作って頂きました。作成にあたりご協力頂きました、黒木様、ありがとうございました。また、『シール堂印刷』様のおかげで、ステッカーも素晴らしいものができあがりました。ありがとうございました。
そして、ラザロOB会の皆様。皆様のご寄付、ご協力のおかげで、当日会場に来られた方々に立派なものを見せる事ができました。おひとりずつお礼をしたいと小網氏に話したら、それは遠慮すると言われました。ですから、失礼ですが、この場をお借りしてお礼を言わせて頂きます。本当にありがとうございます。
横断幕作成をあきらめていながらも、開催のポスター、プログラム作成は絶対にはずせませんでした。ただ、一番費用がかかるというのが、ネックでした。この問題を何とかしてくださったのが『神奈川リコー』様です。企業協賛というカタチで、プログラム作成をご協力頂きました。大変キレイな印刷で、手にした方々がすごい立派だと絶賛されてました。『神奈川リコー』様、感謝いたしております。ありがとうございました。
大会を盛り上げてくれたもので、忘れてはいけない物があります。高校生の試合の表彰選手にプレゼントされた、NFLEアムステルダムアドミラルズの日本人選手のサインつきキャップです。これは、ちょっと手に入らない物で、手にした選手もかなり喜んでいました。オランダの鈴木様、いつも遠い地からのラザロに対する御助力、感謝いたしております。ありがとうございます。
まだまだお礼をしなければならない方がたくさんいらっしゃいます。もう少し、鎌倉ボウルの話が続くと思います。
第39回
そもそも、何故「鎌倉ボウル」などという大それた事を考えついたかというと、湘南モノレール深沢駅近くにあるJR跡地の鎌倉市が管理する深沢グランドという場所があり、ここで試合をしたら目立つなぁ、と思い、どうすればいいのか考えたのがスタートだったような気がします。
私の仕事関係で鎌倉市内でご商売をなさっている方に市内のグランドで試合をしたいのですが、何かいい方法はないでしょうか、とお尋ねしたところ、鎌倉市議会議員の伊東正博様を紹介されました。1月に深沢のデニーズで伊東先生とお会いしたのが、鎌倉ボウルの最初の一歩でした。こういった事をやりたいのですが、どうしたらいいのかお尋ねしたところ、とりあえず団体を立ち上げるように言われました。
団体を作るには、その団体設立の目的が必要でした。で、以下のような考え、経緯となりました。
ラザロは他の大学や高校チームとのパイプのようなものがなく、毎年安定した新入部員の機会はほとんどありません。そこで目立つ場所で試合をして、チームの存在をアピールしようと考えてました。市などの公共のグランドは無料、もしくは安価で借りられますが、半日押さえるのがやっとで、フットボールの場合半日で試合を行なうのは準備、撤収作業を考慮すると時間的に厳しいです。そこで大会のようなものを企画すればグランドを一日借りられるので何かいい案は無いか考えました。
「鎌倉で大会をするなら、鎌倉にあるチームがやればいいじゃん」閃きました。幸いラザロには鎌倉高校、鎌倉学園のOBがいましたので、こんな企画があるけどいかがでしょう?と母校に連絡してもらいました。学校のグランドで練習試合をしても、誰も見に来ないけど公共のグランドで試合をすれば、高校にもフットボール部があるのだといいアピールになると思いました。鎌倉高校さんは数年前に部員数が減少し、OBの方がポスターを作成して、「鎌倉高校にはフットボール部がありますよ」とアピールしていました。そういった経緯も聞いていたので、鎌倉市内で鎌倉のチームが集まって普及を目的とした連絡会を立ち上げました。
こんな感じで「鎌倉アメリカンフットボール普及連絡会」を発足し、鎌倉ボウル開催を準備し始めました。
今回は立ち上げの事を書いたので、あまり面白くないかもしれません。次回からは結構、裏話をするつもりです。
今回、お世話になった方。
藤沢金中青果商協 坂間理事長様 開催の基礎であるグランド探しで、伊東様を紹介して頂き、また当日もご寄付頂きありがとうございました。
鎌倉市議会議員 伊東正博様 最初から最後まで本当にお世話になりました。何もわからない私にひとつひとつ丁寧にご指導頂き、感謝いたしております。今後も継続開催の為に御助力お願い致します。ありがとうございました。
第38回
鎌倉ボウルが無事に終わりました。信じられないような晴天で、暑すぎるくらいの日差しで日焼けした方も多かったのではないでしょうか? 各方面へのお礼のご挨拶も一段落し、やっとレポート作成をしようという気持ちになりました。 書きたい事はたくさんあります。何から書けばいいのか迷うぐらいです。 開催のキッカケから当日まで本当にいろいろとありました。そのあたりも順を追って書くつもりです。 でも一番最初に、今回様々なカタチで鎌倉ボウルに関わり、力を貸して頂いた方々にこの場をお借りしてお礼をさせて頂きます。
鎌倉ラザロOB会の皆様。私のワガママ実現の為に寄付を集め、あんなに立派な横段幕を作って頂き、また鎌倉ボウルのステッカーもご提供頂きありがとうございました。また審判もお願いしましたOBの方々、ありがとうございました。
タッチダウン誌 上村様。鎌倉ボウルの趣旨をご理解頂き、あんなに大きく誌上に取り上げて頂き、本当にありがとうございました。多方面で大反響になり、開催告知として最大のパワーとなりました。
鎌倉朝日 小林様。一番最初に私に連絡をくださりました。当日も会場までいらして頂きありがとうございました。
朝日新聞社 上田様。ご自身がフットボールをなさっていたという事から、開催告知をあんなに大きく、また詳しく記事にしてくださり、ありがとうございました。神奈川版に載せて頂いたのは、大変感謝いたしております。
神奈川新聞社様、読売新聞社様、鎌倉ケーブルテレビ様、鎌倉FM様、それと鎌倉市広報担当の方、開催告知をしてくださり、ありがとうございました。
まだまだお礼を言わないといけない方がたくさんいらっしゃいます。これからのレポートの中で、順を追って登場した際にまたお礼をさせて頂きます。更新間隔を広げないように頑張ります。
第37回
いよいよプレーオフ。相手はブランディングス。ディフェンスの強いチームで、どのチームも4―4からのブリッツに手を焼いてます。ラザロも昨2001年シーズン、開幕戦で対戦した時、これでもかとQBサックをくらいオフェンスはズタズタにされました。ブリッツ対策はいくつか用意したのですが、ミーティングでの僕のラインへの徹底不足と、対応のマズさから、今年もいいようにやられてしまいました。それと、今シーズンの僕のホットライン、WR御代川が欠場というのも痛かったです。
よく考えたらプレーオフでQBでスターターって記憶にありません。でも不思議と緊張はしてませんでした。自信があるからとか、経験があるからとかではなく、言い方はよくないですが、まともにやっても勝てるわけない、といったいい意味で半分開き直ってたのかもしれません。しかし結果は得点できずにディフェンスに申し訳ない試合にしてしまいました。強いディフェンス相手にきっちりプレーして初めて対等なのに、弱いチームがミスをしては勝てません。
この試合になぜ負けたかをビデオでチェックして、例をあげて解説してコピーし、メンバー全員分一人でダビングして配りました。コーチとして当たり前の事ですが、ちょっと今だに引っ掛かってる事があります。配ったビデオの礼を言ってくれたメンバーが何人いたのか、よく把握してないです。貰った礼をしてほしいってわけじゃなく、解説まで付けて配ったビデオを見たのか、解説を読んで理解したのか、頑張ろうと思ったのか、とにかく何の感想も言ってくれない人が多いです。反応がないままシーズンオフになり、今シーズンは何だったのか、プレーオフにいったのは結果的に本当に良かったのか、考えさせられました。勝つのが一番いいに決まってるって普通は考えますよね。でも、来シーズンへ繋げるためにダビングしてみんながわかるように解説した事に、無反応だと来シーズンはどう接すればいいのかわかりません。理解して納得してるから何も言わないっていう人もいますが、それだって何か僕に対して一言いうべきではないでしょうか?
たぶんチームでこのレポートを読んでくれている人も僕の願ってる数より少ないかもしれません。このレポートを見なくてもいいですけど、投げ掛けた事に対して一言も反応しないのは、一人間として失礼な事ではないでしょうか。それは今回のビデオの件に限った事ではないです。HCの努力もまだまだ足りないのかもしれません。でも今回のこの無反応は正直、堪えました。
試合内容を全然書かないのは負けた事が悔しくて書かないわけじゃないです。内容を書くとたぶんブランディングスのある選手の事だけ、ボロくそに書きそうなのであえて書きませんでした。おそらく僕はその選手は今後絶対に許さないと思います。それくらいの事をされました。思い出すとまた腹が立つので止めます。
こんな感じで2002年シーズンは終わりました。振り返っての感想というと、新人の活躍に感謝です。この場を借りて彼らのラザロに対する頑張りにお礼をします。ありがとうございます。名取、山田、橘、最強のDB陣です。川名、来シーズンの更なる成長、期待してます。佐藤、年令、実績からしたらとても新人ではないです。俺がプレーするかぎり続ける約束だよね。山縣、リーグ戦中突然のOL要請、無理言って申し訳ない。でもプレーオフの試合後、「オフェンスを一緒にやれて楽しかった」って言われ、ちょっと泣きそうになりました。こちらこそ、ありがとうございました。
久しぶりに書いて、しかも長々と。次回からは念願叶った『鎌倉ボウル』の事をいろいろ書きたいと思います。
第36回
いよいよ最終戦。相手はTS・ナイツさん。同じ日に川崎球場で立川ファルコンズさんが、プレーオフ進出をかけて横浜タイタンズさんと試合をすることになってました。
ラザロは、得失点差によるプレーオフ進出決定の対象チームの立川さんの結果によっては、ナイツさんとの試合で大量得点を狙わなければならないと、志太に前泊したメンバーと話してました。でも、ナイツさんのディフェンスはかなり強いので、そう簡単に得点するのはキツイとも、話してました。やはり、前の二試合同様、パス主体のゲームプランで時計を止めるボールコントロールをしようということになりました。
もうひとつ、問題がありました。偶然だとは思うのですが、ラザロの試合の審判が、もしプレーオフ進出をした場合に対戦することになる、ブランディングスなんです。ラザロはスカウティングされるほどの戦力ではないですが、ちょっと・・・?です。
試合当日、タイタンズさんが人数不足のため、立川戦を棄権したとの連絡がありました。ゲーム前ミーティングでそのことを皆に伝え、ゲームプランを変更しました。今度は2ー0でもいいからとにかく試合に勝てばよいと。ところが僕にはこれが逆に変なプレッシャーになりました。これまではダメもとで、パス主体のオフェンスでガンガン攻めてたのですが、「負けられない」というマイナスな思いが気持ちを保守的にさせたようです。
キックオフ後、最初のTDはオプションからのQBキープ。30ヤードぐらいでしょうか、自分でもビックリしました。絶対に追い付かれると思ってました。若い頃でさえキープからのTDなんてしたことないのに、今シーズンはこれで二度目です(ちょっと自慢?)。とりあえず先取点をあげられて一安心。ところがこの後が最悪でした。
3インターセプト、しかも同じLBに。前の二試合でそこそこ決まっていたパスが全然通りません。7ー0のままズルズルとイヤな感じで時間が過ぎていきました。そこでビックプレーがでました。#84の御代川がパントリターンTDをしてくれました。御代川はこのプレーでMVPを獲得、ワインを戴きました。自信をなくした僕はQBを#4鶴山と代わりました。春に負傷した#3美濃部の代わりにランオフェンスをがんばってくれました。後半は、ラン中心に組み立て、ボールコントロールに撤して見事、1TD獲ってくれました。21ー0でラザロのプレーオフ進出が決まりました。
試合後、昨年の主将で今シーズンはビデオ撮りなどでチームに貢献してくれた古屋と、マネージャーではないのに水をつくってくれたり、ボールを拭いたりと手伝ってくれた山崎(現御代川夫人)さんを胴上げしました。
帰りに前回発見した沼津漁港の寿司屋に集まり、宴会状態の祝勝会をしました。一段と旨かったです。
いよいよプレーオフなんですが、大問題が発生!No1レシーバーの御代川がナイツ戦で手を骨折しました。ただでさえメンバー的にキツイのに・・・。またまたHCの腕のみせどころ、なんて言ってる場合ではないです。
第35回
第4戦、5戦は伊豆の志太スタジアムで行いました。4戦の相手は横浜タイタンズさん。やはり1点でも多く得点しなくてはならないのは同じでしたが、それよりもDTの松本選手をどうするかを中心にゲームプランを考えました。僕だけでなくタイタンさんをよくわかっているラザロのOLは、松本選手はリーグのトップクラスと恐れています。ランプレーでもパスプレーでも絶対に最後はボールのところにいます。ランプレーをどうしても松本選手サイドにやらなくてはいけない時は、ダブルチームは当たり前、最悪、トリプルで取りにいきました。そうするとDEの石井選手がフリーになるし、逆サイドからは大先輩の佐原さんが突っ込んできます。結局、ある程度ランプレーは捨て、パスプレーで試合を作りました。
結果は、なんとかプレーオフにつなぐことができましたが、試合のビデオを見たら松本選手のすごいプレーがありました。5ステップのパスプレーで、対面のGをスイムでかわし、フォローにいったCを軽くかわし、RBのヒップブロックを受けながら僕のところまで来ました。サックはされなかったですが、きちんとセットできずにパスは投げ捨てました。三人でも止められないなんて、凄すぎです。
余談ですが、志太スタジアムの人工芝は良かったです。が、この年になって人工芝用のスパイクを買うとは思いませんでした。でも、試合は勝てたし、温泉には入れるし、帰りに偶然見つけた沼津港の寿司屋はめちゃ旨いので、伊豆遠征は『最高』です。
第34回
またまたずいぶんとご無沙汰してしまいました。本当に色々あって、書かなくてはと思いながらもズルズルときてしまいました。何があったのかは書ける範囲で追い追いと。
前回の続きを書いて、2002年シーズンを終わらせなくては、ゴタゴタも書けません。
ウラワーズ戦、プレーオフ出場のためには一本でも多くTDを、FGでもSFでも、とにかく点を取らなければならなかったんです。ゲームプランは春から取り組んだランプレーは、とりあえずやめました。パスをメインに時計を止める方のボールコントロールオフェンスを考えて組み立てました。立ち上がりに相手のミスから、オフェンスをしないで3TDが入り、リラックスしてオフェンスを行なえました。結果は・・・。
この試合で色々と考えさせられた事がありました。第4Qラストプレーの時、タイムアウトを取ったんです。最後までTDを狙ったんですが、パスは失敗しました。サイドラインにいた他のチームの先輩が怒っていたと、あとで聞きました。「これだけ点差があるのに、まだ取りに行くのか」と。
その方とは、昨年のリーグ再編の話が出た要因のひとつにあげられた「大量得点差によるゲームへの弊害」の事で、以前語り合ったんです。最後まで手を抜かないで全力で戦わないのは、相手チームに失礼だという考えがありますよね?またそれに対して、ある程度、力の差がわかって、試合が決まったら追加点を狙うのはどうか?それよりも相手チームに敬意をはらう、という考えもあります。前者の例えには、ラグビーがあげられるかと思います。力量差がわかっても最後まで手を抜かずに点を取り、100対0の試合になっても、試合後はノーサイドで互いに讃え合うといったのが、紳士のスポーツと言われてますよね。後者は例えば野球の試合で、9回表で10対0で勝ってるチームが1アウト・ランナー1塁で送りバントをしたら、アメリカでは大ブーイングですよね。その競技の特性によっても考え方はちがうと思います。フットボールは交替が自由だから、ある程度試合が決まったら追加点を取るより、控えの選手に出場機会を与えたり、新人選手に経験をさせようとします。これって相手をバカにしてるなんて気持ちは無いです。
また、いつものようにダラダラと長くなってしまいましたが、何が言いたいのかというと、今回、当事者になって本当にわかったのが「得失点差による順位決定法」は望ましくないという事です。同率のチームが出た時のケースで、今まで実際にあまりなかったから、関心がわかなかったのかもしれません。昨シーズンのラザロと立川ファルコンズさんの件をどのチームも見てるわけですから、この順位決定法が今年も続くなら、いつ自分のチームが当該チームになってもいいように、全試合大量得点を狙ってくると思います。
この順位決定法で得られるものは、たぶん何も無く、逆に試合時間が長くなり集中力が落ちて怪我をする。若手の育成ができない。相手チームとの間に遺恨が残る、等などマイナスになるものばかりです。
現在、この件は理事会の方で何らかの案を出しあって、良い方向へ修正中とのことです。
これからはもう少し短くします。すみません。
第33回
第2戦、川崎グリズリーズ戦は川崎球場でナイターで行いました。グリズリーズはここ数年東日本選手権の常連チームであり、今シーズンも安定した強さをみせてます。そのチームに前節、立川に何もできなかったラザロ・オフェンスが勝つために、どうしたらよいのか、様々なプランを錬りました。
QBは僕と鶴山のいいところを活かせるように、シチュエーションに応じて交代しました。開始早々、こちらのミスからあっさりとTDを奪われましたが、その後はグリズリーズの強力ランオフェンスをラザロディフェンスが要所で止めてくれました。2Q残り時間が少なくなった頃にオフェンスがリズムを掴み、FDを獲ればいいからとまで言われたオフェンスがゴール前10ヤードまで進みました。しかし、ここで痛根のミスがでてしまい、TDは奪えずにFGを狙うもわずかにはずれ(絶対に入ってた)、前半を0ー14で終了。
後半、鶴山率いるオフェンスがランで怒とうの快進撃!瀬田のランでゴール前まで進み、スペシャルプレーでついにTD!これにはさすがのグリズリーズも焦ったのでは?この後、なんとか追いつくべき頑張ったが、反則やミスでなかなか思うようにゲインできず、7ー21で敗れてしまいました。
グリズリーズの強い要因は、ミスやつまらない反則をしないところだと思います。それはフットボールに対する理解度の高さではないかと思います。そこが立川戦よりオフェンスが進んだのに、1TDしかとれなかった、ラザロとの決定的な違いではないかと。
この試合で、OLにケガ人が出てしまい、次の試合に来れないメンバーも何人かいて、かなり厳しい情況になりました。次の相手は浦和ウラワーズです。昨シーズンプレーオフ出場チームでまたまたHCとしては頭が痛い状態でした。もうひとつ大きな問題として、ラザロがプレーオフに出場するためには、立川ファルコンズとの得失点差が絡んできました。
ウラワーズというチームにかなりの主力(しかもOL)を欠いて、立川を上回る得点を挙げなければならない。やらねばならないことが山積みになりました。この頃からチームの中にやっと本当に「勝つ」ということに拘りのようなものが現れました。僕に言わせれば、「遅〜よ」ってカンジでしたが。 つづく
第32回
ずいぶんと御無沙汰してしまいましてすみません。ポケボーも新しくなり、またグダグダと書きたいと思います。横シーの「弟さん」お待ちどうさまでした。社交辞令でも、このレポートを楽しみにしてると言ってくれて、たいへん嬉しく思ってます。書くことがいっぱい溜まっているので、更新間隔が短くなるかもしれません。ま、それはそれで。
早いものでラザロの2002年のシーズンも8日で終わりました。3年ぶりにプレーオフ出場を果たしたものの、準決勝で敗退という結果でした。
これからは今シーズンの回顧録みたいなカタチになると思われます。
開幕戦は強豪、立川ファルコンズ。僕は立川さんには勝ったことがありません。まず、個々のフィジカル面でラザロ・オフェンスがまともにぶつかって勝てる要素が見あたりません。それでもなんとかするのがHCです。この試合、いくつかのスペシャルプレーを用意していました。まともじゃ無理なので、とにかく奇襲作戦をしかけるしかありません。最初のシリーズをノーハドルで攻めようと考えてプレーを組立てました。スターターQBは#4鶴山でしたが、僕が入りました。パスを2回投げたのですが不成功でした。実はこの試合の前週に腰を痛めてて、このプレーをやるどころか、試合に出るのも辞めようかと悩んでました。でも試合が始まれば大丈夫だろうと思いプレーしちゃいました。結果は散々でした。
この試合はディフェンスが主役でした。ファルコンズ・オフェンスを要所要所で止めてくれ、0点に抑えてくれました。オフェンスは最後までいいところがなく、HCとしてはめちゃヘコみました。しかし、この引分けは勝ちに値するとD−コーチの宇佐美に言われました。確かに結果的に、この引分けがラザロのプレーオフ出場の最大条件になりました。
雨の海老名の河川敷グランドも、ラザロに味方してくれました。川崎の人工芝だったらディフェンスもどこかでキレてしまったのではないかと。
試合後、ディフェンスのメンバーから、「言葉ではなんとでも言える。プレーで見せろ」と言われました。たしかにその通りですが、あの一言はものすごくムカつきました。あんなこと言われても、言い返す言葉などないくらいオフェンスは何もできなかったことにです。次の相手は最強、川崎グリズリーズ。ディフェンスに言われたのは「TD獲れとは言わない、ファーストダウン1つ獲れ。」と。点はディフェンスで獲るからと。そこまで言うかぁ、っていうより見てろよお前らって感じで次の週、練習しました。 つづく・・・。
第31回
いよいよシーズン突入、リーグ戦開幕です。どんなシーズンになるんでしょうかねぇ?リーグ全体的には各チームのメンバー数が軒並み減少ということで、ラザロも登録人数が30人に満たないという苦しい情況です。今年は当初から人数不足は覚悟してましたが、有望な新人が多数参加してくれたのに、負傷やプライベートの部分の都合でやむなく今シーズン不参加というメンバーが多々でてしまい、非常に頭を痛めています。
合宿の参加者も例年に較べたらかなりの減少です。ま、ここからがHCの私の手腕の発揮どころなんでしょうが。
今年はKGの鳥内監督の言う「おもろいフットボール」を目指してきました。それについてはまたの機会にして、鳥内監督が「楽しい」というのは、フットボールをやるにあたっては、ちょっとニュアンスが違うという記事を読んで感じたことを書きます。
以前から、いつか書くつもりったんですが、前回、一時期チームが変な雰囲気になったと書きました。やはりこの「楽しい」というものに対する個々の捉え方のズレがチームをおかしくしました。
それまでは、弱いラザロがイヤでどんなことをしても勝ちたい、強くなりたい一心でキツイ練習をやってました。試行錯誤の繰返しのため効率の悪い時もありました。一日6時間練習するのも当り前でした。でも、みんな素人に近いメンバーばかりだったので、やればやっただけ身につくのが判るから、キツかったけど楽しかったと思います。そりゃあダッシュや筋トレはイヤですよ。でもやると結果がついてくる、試合もだんだん勝てるようになってくる。そうなるとツライ練習も楽しく感じるもんです。
そしてチーム全体がそれなりに試合ができるようになり、そこそこ勝てるようになってからチームに参加してきた人の中に、「なんでこんなにキツイ練習をするの?こんなにやらなくたって勝てるじゃん。楽しくやろうよ。」というカンジの意見がでてきました。そりゃあ誰でもキツイのはイヤです。この意見がジワジワと拡がりだしました。でも勝てたのはそれなりの練習をしてきたからだし、その頃のもうひとつの自慢が試合でのケガ人がほとんどいませんでした。キツイ練習で自然と身体造りもできていたんです。それに対し、練習時間が長いとか、あの練習は意味が無いとか、こんなのできないとか、といった意見(文句)がミーティングででました。どこでそんな都合のいい話を仕入れたのか、練習時間は3時間位が適度、それ以上は体力的にも集中できない、といったカンジでした。そんなコトは分かってます。でもそれは、大学やXリーグのはなしで、グランドでの練習は、確かに3時間です。でもそれ以外に筋トレやミーティングをたくさんやってるんです。それを週1のラザロが日曜だけでやろうと思ったら3時間でできるわけがないです。平日に筋トレやビデオを見るように言っても何もしない、高校や大学経験者なのに、手の振り方、足の出し方から教えなければいけないレベルの選手がほとんどな情況では、長時間の練習も仕方なかったんです。で、こういった意見を言ってくれた人達がどうなったかというと、本当にチームのことを考えて意見してくれたのなら幹部として残ってるはずです。今、残って幹部をやってくれているのは、その前の本当にキツイ練習を楽しんだメンバーたちです。
その頃の教訓が、字は同じでも「楽しむ」と「楽をする」を勘違いしないことです。「楽」な練習で勝てるわけないです。キツイ練習をツライと思うか、楽しいと思うかは本人次第だと思います。
これがすべてとは言いませんが、鳥内監督の言う「楽しむ」といのはちょっと違う、ということではないかと思います。
今シーズンのメンバーは自分を含め、まだまだ自覚が足りません。勝つということに対する気持ちもまだMAXに達してません。このままでは本当にマズイです。でもラザロはその名の通り、きっと復活します。
今回、これを読んで不快に感じられた方がおられると思います。でも以前から、いつか書こうと思っていたんです。チームの代表という立場の人間がこんな事を半ば感情的に書くべきではないとも思います。でも、これでもかなり抑えて書きました。全てを書いたらチームの恥をさらすようなものですから。
方向を見失ったチームを、昨シーズン主将を含め今シーズン主将、事務局、リーグ委員、チーム内各係、スタッフ、その他のサポートしてくれた方々、等々の今に至る多くの努力の経緯を少しだけ、わかっていただきたかったのです。言葉が足りなく申し訳ありません。ご理解ねがいます。
何度も書いてますが、だから、このチームで一試合でも多く勝ちたいんです。
第30回
明日から合宿です。1泊2日です。社会人が多い昨今なかなか泊まりで多人数が集まるというのも大変です。
10年程前、リーグのお荷物チームから少しだけ進歩し始めた頃の合宿、あれはキツかったと思います。今の主力選手が学生だったので、3泊4日はやってました。練習内容といえば本当にキツイことをやってました。大学のサークルよりは走ってたはずです。でも、みんな強くなりたい、試合に出たい、そういった前向きの気持ちの塊がチームを動かしてました。そりゃあ文句が全然出なかったわけじゃあなかったです。でも、みんな本当に勝ちたかったんです。
それから何度かPFAで優勝争いに加わるくらいのチームになり、人数も徐々に増えて合宿だけでなく通常の練習も常時30人ぐらいで行ってました。強くなってからラザロに来た人たちは、何故こんなキツイ練習をするんだろうと思っていたでしょう。それでも理解して一緒にラザロを更に強いチームにしてくれました。しかし、30人もの人が集まれば当然それだけの考え、意見が出るわけです。そしてチームの誰もが気付かないくらいの少しづつの亀裂というか、純粋に強くなりたい、勝ちたいという方向ではない意見が、所々で表に出てきました。それに対し、僕をはじめ幹部の人間がしっかり対処しなかった為、チームはそれまで感じた事のないヘンな雰囲気になってしまいました。
長い時間をかけて築いたものも、壊すのは一瞬で、それをまた元のところまで戻して、直かつそれ以上のものにしようとしたら、莫大なエネルギーを必要とします。
ここ数年、その状態から脱出すべく様々な試みをしてきました。順位はさがる一方でした。今年、すぐに結果が出せるかは判りません。でも、今年チームに参加してくれてるメンバーは新旧共に「勝ちたい」という気持ちが最優先で集まってます。明日からの合宿で更に気持ちをひとつにまとめて、チームを仕上げリーグ戦に向かいたいと思います。
第29回
8月も残りわずか。いよいよシーズン到来!!と、なると今後の内容もフットボールのことばかりになると予想されますので、今回は、またそれ以外の事を書きます。ご本人のリクエストもあり、少しご無礼な事を書くかもしれませんが、そこは私に文才がないということでご勘弁を。
「内助の功」といいますか、「ラザロ美人妻」特集です。前回の弟子達の奥様のハナシです。
先ず太一のところの「みちこ」さん。ラザロの試合を見に来た方ならば、一度は聞いた事があると思います。太一がボールを持った時の「行け、太一ぃ〜」。HCの俺のどんな言葉より効き目のある、名言です。でも本当に彼女がエライと思ったのは、以前、北海道へスノボーに行った時、太一が悪友の#47と#84にストリップに誘われた時、笑顔?で行かせた時です。あの時にススキノで大声で「行け、太一ぃ〜」って言ってくれたら、もう言う事無しです。
#4の「もこちゃん」。10年位前、まだ2人が学生だった頃、賢太郎に「彼女とうまくやってるか?」と聞いたら、「仲は悪くはないんですが、ちょっと・・・」と言うので「悩みがあるなら言えよ」と言うと「暴力が・・・」。かなり蹴られたり、殴られたらしいです。相談にはのれませんでした。
二人の結婚式、新宿の超高層ホテルのすごいところ、おそらく二度とあそこへは行かないであろう会場でした。新郎新婦の頭上にバルコニーのようなところがあり、そこで生バンドが演奏してました。どこからでもケーキカットなどのイベントが見れるように5M四方ぐらいの大型スクリーンがありました。新婦の友人がスピーチの時、思い出の歌を一緒に歌おうと誘いました。準備に時間がかかり、ヘンテコな小道具を身につけ登場。普通は、ここで友だちと涙でも流しながらスローな曲でもと思うじゃないですか。ところが、サンバ笛を吹きながら中森明菜の「ミ・アモーレ」を最初は照れながら唄ってたんですが、、気づけば大型スクリーンに映し出されてまるでディナーショー状態。しかも、カラオケスナックじゃないんだからスクリーンに歌詞はでません。持ち歌らしく完璧に歌いあげてました。涙のない結婚式でした。
そして、一番書きたかった事がその結婚式の二次会でありました。プレゼント抽選会のような事をやるとき男女がペアになることになりました。僕の相手の方は新婦の友人だったらしく、もこちゃんが相手の人に「誰とペアになったぁ?」と聞いてきて、その人が「こちらの方」と言うと、マジかよという顔で「げぇー、最悪」と宣わりました。鶴山家というか、後輩たちの本当の気持ちがよく伝わる言葉でした。あれからどこか少しだけ人を信じれなくなりました。
#72の奥様は100点満点で120点です。
さて、今回のハナシをリクエストしたのは誰でしょう。
第28回
少し前になりますが「スターウォーズ・エピソード2」を観ました。ヨーダがカッコよかった(?)です。で、ヨーダの倒したのが弟子で、その弟子の3代下の弟子がアナキンという設定でした。僕にも弟子がいたのを思い出しました。今回はその話を。
もう10年以上も前の話なので、本人達は忘れてしまってると思いますが、夏合宿で1番弟子から3番弟子まで出来ました。
最初に弟子入りしたのが、#27・太一です。3人ともまだ高校生ぐらいだったんですが、当時この男はなぜか僕に対してタメ口でした。久し振りにグランドに来た他のメンバーが「山口さんもああいう口のきき方を許せるようになったんだぁ、丸くなったなぁ。」と驚いてました。さすがに今は違いますが、まぁ悪気はなかったとは思います。太一には何を教えたということは、これといって無いです。それでも10年以上の付合いだし、結婚もして子供もできて、いつのまにか大人になってました。
2番弟子は#4・賢太郎です。彼は僕に直接電話をしてきて、ラザロとはどういうチームか聞いてきました。高校のフットボール部に入ったけど、人間関係がイヤで辞めたとのことでした。そういうことなら、ウチへ来いということでラザロに入りました。頭もよく(&デカイ)、運動能力も高かったのでDBをやらせながら、QBを教えてました。数年間、留学してたりしてここ数年はなかなか一緒にプレーはしてなかったですが、今シーズンは中心メンバーとなってチームを引っ張ってくれてます。
3番弟子は本人は弟子入りを拒否しましたが、#72・矢代です。身体がデカかったので入ってスグ試合にでてました。セットもまともにできなかったと憶えてます。彼は実戦でフットボールを覚えていったタイプなので、以前暴露話で書いたように、あまり理論派ではないです。でも、主将をやらせたのは正解だったと思ってます。プレーヤーとしてもリーダーとしてもすごく成長したのが嬉しかったです。
3人共結婚して、もう30才になります。あっという間でした。
このチームにいてフットボールばかりでなく、こういった、人間がどんどん成長していくのを見れるのも、楽しみでありラザロからなかなか離れられない理由のひとつです。
第27回
ここのところ、真面目な話が続いたので今回は今まで間近で見た有名人(もちろんフットボール関係)レポートで。(監督編?)
やはり、日本のフットボール界を語るのに絶対のお方、日大の篠竹監督。
初めての間近での遭遇は30年近く前、駒沢の補助グランドに秋のリーグ戦を見に行ったときのことです。当時、SFとSBをやったおられた猿木選手(後のレナウンの監督さん?)が、パントリターンの時にフェアーキャッチをしたんです。たぶん監督は少しでもリターンしようとしなかったことが気に入らなかったのでしょう。物凄い大声で「すぁるきぃ〜」と怒鳴りました。その瞬間、観客はかなり居たと思いますが、「し〜ん」となりました。当時、関東では敵なしの日大は憧れのチームでしたが、僕はあの時、日大でフットボールをするのは諦めました。その試合の帰りに監督がグランドをあとにするとき、勇気をもって15メートルぐらいの距離から写真を撮りました。マジで怖かったです。
それから20数年後、事件はおきました。横浜ボウルの手伝いをしたときに、スタジアムのトイレで二人きりになっちゃったんです。まさに「チビリ」ました。やはり日本一を極めている方なので、並の迫力じゃないです。懐に日本刀を持ってるってカンジです(意味わかんねぇって言われるかもしれないけど、その場に立てばわかります)。そのあと食堂の同じテーブルでご飯食べたんだけど、あまり記憶がありません。
スタジアムの食堂といえば、KGの伊角監督さん。やはり手伝いをしていたとき、試合開始まで時間があるから先に食事をしろと言われました。その時、奥の方のテーブルにお一人で座っておられました。食堂のおばさんは顔見知りの僕達のテーブルにオーダーを取りに来たんですが、その前から「すんませ〜ん、すんませ〜ん」と伊角監督はおばちゃんを呼んでました。おばちゃんには一般のおっさんに見えたのでしょう。「おばちゃん、あちらの方、先にして」と僕は言いました。「あの人、偉い人なんだよ」って言ったら「ふ〜ん」でした。
あと監督さんといえば、全日本とシルバースターの阿部監督。横浜スタジアムでのいろんな手伝いで、かれこれ10年以上になりますか。昨シーズン、川崎での試合後、シルバースターの練習前に声をかけられ、少しお話をして頂いたのですが、ラザロの新人達は「なんで山口さんが話をしてるんだ?」あげくの果てには「ただのミーハーなのか?山口さんは」とか思われたらしいです。無理ないですよね、相手はジャパンの阿部さんですから。
その時お話したのは、「いつもどういうところでやってるんだ?」と聞かれ「先週は河川敷でした」と言うと「ここはいいだろう、シャワーもあるし」と言われました。
「お前らみたいに、フットボールが好きなやつらにこういうトコでやらしてやりたいんだよ、俺は。」そういったことを、バカ話の合間にするんですよ。とんでもない(書けない)ふざけたことも話すんですが、本当にフットボールが大好きで、プライベート・フットボールとかをバカにしないで考えてくださる方ですよ。
また機会があったら、今度は選手のはなしでも。
第26回
今回は偉そうにコーチングについて。
昨日の練習で少々感情的になってしまい、イカンイカンと思いつつ、何故そうなったのか1日たって冷静に考えました。
ひとつは、軽く確認だけで終わると思っていたメニューにえらい時間が掛かってしまった。もうひとつはそれに対してコーチとして正確に対処する答えを見出せなかった。後者のほうだけで感情的になったのでは、ただの八つ当りです。ただ、ちゃんと指導できない自分に腹が立ったのは事実です。
最初の「確認・・・時間が掛かった」ということなんですが、無理なことを押しつけてるつもりはないです。ウチのレベルで消化できることをやってるつもりでした。この「つもり」がいけなかったのかとも、思います。何度も確認してきたことだから、全員が完璧とはいわずとも、ほぼ理解しているものと勝手に思いこんでいたようです。コミュニケーション不足なんでしょうか?久々に壁にブチ当たったカンジです。
コーチってどこまでを教えるべきなんでしょう?足の出し方、手の使い方に始まり、走り方、ボールの持ち方などたくさんの固有技術、テクニック、戦術等々。
昨日はプレーの確認でしたが、ひとつの答えを明確にして、それに対しての無数の選択肢をプレーヤーが考えるというのが、ウチのチームのメインのシステムにしてるつもりです。僕は主にオフェンスのバックをメインで見てます。だから、ラインのことはラインのリーダーに先ずまかせます。そこでお互いになにかあれば、話します。そのポジションのことは、それを専門でやってる人の意見を聞いた方が早いし正確なはずだからです。
そうやって出来上がっていくのがラザロではベストだと思うのですが、なぜか「正解」を求め、それを教えるともうそこでお終い、創意工夫は何も無し。「正解」はひとつではないんだから、先へ進もうという気持ちがなければ、もう何もできない。それをコーチに求めてくるならまだマシかもしれない。そこで自己満足して勝手に納得して終わり、そうなったらコーチはどうすればよいのでしょう?
「正解」に導くのがコーチングなんでしょうか?「正解」を教えるのがコーチングなんでしょうか?
第25回
またまた話が重複するかもしれませんが、ご勘弁を。
京大が優勝した時のゲームを見てて、感じたことです。あの関西学生リーグで優勝するのだから、突出した選手はその時々でたしかにいたと思います。RB藤田や、東海の代は屋敷、若林、植木など。金岡や阿部、伊藤等々。
しかし、それよりも京大が優勝した時に共通するのが、気迫というか京大生に一番似合わないかもしれない、根性という精神的なものの凄さじゃないかと思います。
フットボール経験者の少ない環境で、4年間で結果を出す為に自分を分析し、どうすれば強敵に勝てるのかを考え、行動に移す。当然、自分は弱いんだからというところから始めるわけです。それはチームも同じです。そして目標に向かってトレーニングや練習をして、自分もチームも相手に勝つ。こういったことが水野監督の書、「最初の一歩、最後の一歩」に書かれていたと思います。100ヤードダッシュを100本やったり、腕立て伏せを1000回やるといったことの根性ではなく、目標を決め、始めたら最後までやりきるのが、本当の意味での「根性」だと。
この本当に最後までやりきるという根性を身につけた、気迫の塊のメンバーが一丸となって、勝つことだけを目標としてチームを作ったシーズンが優勝してると思います。でないと、どう考えても能力やシステムで立命やKGには勝てないです。(ここ数年の京大はここまで達してないような気がします。)
関東の大学(法政に限らず)がKGに勝てないのは、京大の気迫&根性よりもそれ以前に、まず「自分達チームは弱いんだから」から始めてないのでは、と思います。立命もそうだと思います。立命は凄いメンバー&スタッフ&環境を持ってますが、ここ数年KGには勝ってないんだから、そういった意味では強くはないんです。
弱いんだから、どうすべきかを考え、そこからすべてが始まるのではないでしょうか?
今のKGは、まず相手のほうが自分達より強いと認めるところから始めると聞きました。このやり方で勝ち続けている以上、どのチームもまず自分達を理解すべきなのでは。
本当に勝手なこと書きまくりましたが、反論多々あると思います。前回も書きましたが、ただの「パクリ野郎」の言いたい放題ということでご容赦を。
第24回
87年の関京戦を見てました。化け物いや、怪物東海が4年のときのやつです。この前の年の試合も見てるんですが、関西のフットボールというか、本当のフットボールのおもしろさに惹かれだしたのはこの試合からだと思います。
試合は戦術というより、物凄い気迫のぶつかりあいというカンジで最近の関京戦のイメージとは違います。そりゃあ高いレベルでの戦術合戦はいたるところにありますが、それよりも相手に対する気持ちのぶつけかたがあまりにもストレート過ぎて。
RBはタックルされる度に相手Dに食ってかかるし、WRはパスを捕ったらDBの足元にボールをドンっと置くし、逆にパスを落とそうもんなら、DBが数人集まりWRを囲んで指を差してなじります。東海はTDが決まるとKGの応援席に両手のコブシをあげてガッツポーズをするし。よくアンスポーツマン・ライクコンダクトをとられないなぁと思います。あ、でも退場者はでました。東海もアツクなって組立てなんかより、我を忘れて走り回って最後には足がつっちゃってる始末。
でも、勝ちにこだわる両チームの気迫は充分伝わってきます。この頃僕は、たしかまだ京大ファンだったような・・・?
KGを真剣に見るようになったのは、ヨコハマボウルで初めてフリーズオプションを見てからです。僕は手伝いをしていてグランドレベルで観戦してました。ちょうどバックネット裏の審判ブースのところです。KGのプレーを真後ろから見てて、TBが動かないでプレーが始まるのが何回かありました。当然、最先端のプレーなんだから理解に苦しみました。その後、TD誌で「フリーズ・オプション」と解説され凄いものを生で見たと驚きました。当時のラザロはオプションをメインにやっていたし、金輪というスーパーランナーがいたので、即パクりました。プライベート・チームでこれをやったのはラザロが最初だと思います。そしてこのプレーであのプライベート最強のチームに勝ちました。
それから毎年、KGからも京大からも勝つためのいろいろなコトをパクろうと関京戦を見るようにしています。僕の理論はオリジナルは何もありません。ただのパクり野郎です。でもなんでもかんでもって訳じゃないですよ。ラザロで実践できるであろうことを、やってるだけです。
以前にも書きましたが、熱烈なKGファンになったのは、やっぱりあの「東村のQBスニーク」です。ラザロでこれを見たいっていう人がいたら、またラザロのコーチが楽しくなるんですけどねぇ。
以前とダブッてるところがかなりあるかもしれませんが、勘弁してやってください。別にネタ切れってわけじゃないんです。そろそろちゃんとしたFBネタを書かないとと思いまして。
第23回
今回は昔話。
先日、久しぶりに数人のOB(やっぱり年下)に会いました。WR/DBの山口(兄弟ではないですが、Jrさんと呼ばれてた)とCの森田。あとDB/WRの町田(まっちゃん)。それから、大先輩の吉田総監督さんです。
山口との一番の思い出は、初めて横浜シーガルに勝った時のファーストプレーかな。本人はどう思ってるかは知らないんですが、前年、今年はシーガルに勝てると頑張ってたんですが、ファーストプレーで彼のところへプレーアクションパスが通り、TD! このプレーでイッキにモメンタムをもってかれて負けました。
そして翌年、そのプレーをそっくりそのまま最初にやり、みごと60ヤードぐらい独走のTD! 前年とまったく逆の展開で、かろうじて逃げ切り初勝利しました。W山口のリベンジっすね。
森田は、僕がCで彼がQBのほうが正しいんじゃないかっていうくらい細かったです。でも、あのプライベート最強のチームに勝った時のCでした。そしてキャプテンでした。ドライブブロックなんてできなくて、とにかく身体をDLに対して、ただひたすら投げ出すブロックで頑張ってました。
まっちゃんは、WRでもDBでも数々のビッグプレーを見せてくれました。難しいパスを捕ったり、ここってとこでインターセプトしたり、イージーなパスをポロリしたり、ここってとこで相手WRにブチ抜かれたり???
吉田さん(しんちゃん)は現役は20年ほど前にリタイアされてますが、その後もいろいろとチームのことで相談にのってもらい、大変お世話になりっぱなしです。PFAの会長も長い期間、やって戴き本当に頭があがりません。
山口、森田、町田たちのころのラザロは本当に弱かったです。どうして、横浜シーガルやあの最強チームに勝てたのか、と今でも思います。個人能力やチームの力は僕のいなかった数年前が一番だったと思います。ただ、彼らのほうが弱かった分、本当に勝ちたいと思って鎌倉でキツイ練習を楽しんでたと思います。(ね、佐藤さん!)
今年のチームは弱いです。近年で一番かも。でも、なんとなく、あの頃のラザロに共通する、「弱いから勝ちたい」っていうのが感じられます。すぐには結果はでないと思いますが、僕は今年のメンバーとフットボールを楽しみたいと思ってます。
第22回
ワールドカップ、終わっちゃいました。
ドイツが負けちゃいました。っていうか、ブラジル強すぎ!
昨日までブラジルが勝ってほしいと思っていたんですが、今日、ドイツに勝ってほしいと、にわかサッカーファンならず、にわかドイツファンになりました。実は今日、練習したグランドのとなりに、なんとドイツチームが練習に来たんです。
このグランドを申し込んだときに、サッカー場はW杯で使用の為、利用できないと聞いてました。今日、行ったらグランドのまわりをシートで囲って中が見えないようになってました。まさか、決勝戦当日に練習はしないだろうと思ってたんですが、やたら警察官がたくさんいました。集合時間より早く着いたので車道に車を停めて朝ゴハンを食べてたら、警察官が来て、「間もなく車両規制になるので移動してくれ」と言われました。「サッカーの練習があるの?」と聞くと、「そうだ」と。「ブラジル?」と聞いたら「・・・」「ドイツ?」「そう。」となったので駐車場に車を入れて、バスの来るのを待ちました。
10時50分頃、来ました。来ました。白バイに先導されて相鉄観光バスで。TVでよく見かけるパターンだと通過するバスを見るだけなので、あまり期待してませんでした。ところが、バスは手前で止まり、ドアが開いて監督とかスタッフに続き選手も降りてきました。そしてグランドまで歩いて行きました。
一緒にいたラザロ数人は大盛り上がり!!とにかくカーンしか顔がわからないので、誰かれかまわず握手してもらいました。あとでわかったんですが、クローゼともしてました。カーンは思ったほどデカクないです。帰りには軽く手を振ってくれました。スキンヘッドの選手に声をかけたら私の頭を見て、ウインクしてくれました。それにしてもみんなメチャメチャかっこいいです。
ドイツって堅いイメージなのが、こんなファンサービスをしてくれて、単純な私は、一気にドイツファンになっちゃいました。それにしても、マジでカーンはカッコよかったです。
帰りのバスでクローゼを発見して近寄っていったら、ひとりの勇気ある警察官が私の前進を阻止しました。
今回はこんな話だけで、申し訳ありません。
試合後のカーンも超カッコいい!!(くどい?)
第21回
指導方法というか、チームのメンバーにいかにコーチングしたらいいのか考えました。
偉そうにコーチングなんて書いたけど、ラザロ・オンリー25年でなにが指導者だと怒られそうです。そのレベルでのお話ですので・・・。
選手に対して励ますつもりで、怒鳴ったり、キツイ言葉をかけたりして、それで発奮してレベルアップしてくれたらと、体育会系的指導を以前していました。でも、相手との絶対的な信頼関係が必要であり、フットボールのような多人数の競技、ましてや週1回の練習で、そんな信頼関係を求めても無理です。1対1や数人に行うのは可能かもしれません。
そういった壁にぶつかって私なりに様々な本を読みました。ラグビーの平尾や、野村監督や、ジーコの本等々。心理学の本も読みました。関学総監督の武田氏は心理学の角度からコーチングを確立していきました。一貫して氏の本では、ほめることを最重要視しています。間違ったことやミスをした選手に、それをみんなの前で指摘したり、怒ったりしてもあまり効果はなく、本人に直接指導すればいいとのことです。そして、いいプレーをしたり、理解して行動した時は、ミスをした時と同じようにとにかくほめる、ということです。
確かに怒られるのはイヤなことで、誰でもイヤなことは受入れないでしょう。逆に、ほめられるのは嬉しいことなので、さらに前に進むことでしょう。
これが、最も基本だとわかっているんですが、なかなか実践できません。新人や素直な人(ほとんどの人)はこの方法で接して大体わかってくれます。ただ、どこのチームにもいると思われるのが次のタイプです。
怒ればその場ではクスリが効いたようにシュンとして反省というより、ヘコんでしまい、ほめれば調子にのって、できる範囲をこえたレベルにいって失敗する。かといって、自主性にまかせて放任すると本当に何もしない。こういった選手にはどう接するのがいいのか、本当に困ります。他のチームではどうされてるのでしょうかねぇ?ほっとけばいいとよく言われるんですが、そういうわけにもいかないです。
過去に一人だけとにかくほめなかった選手がいます。ほめたら調子にのるというか、そこで成長が止まると思い、敢えてほめませんでした。でも、キツイ怒り方もしませんでした。彼とは一方的ですが信頼関係はあったと自分では思ってます。後にも先にもそういった指導方法ができて、成功したと思えるのは彼だけです。私的には自慢の選手の一人です。
第20回
先日の練習で、以前から感じてたことを再確認しました。
今シーズンを含め、近年の新加入メンバーのモラルの高さです。プライベートフットボールの本質をちゃんと理解してくれてると思います。なにからなにまで、全て自分たちでやるっていうことを、普通にやってくれてます。なんの強制力もないこういった組織では、やってくれ、手伝ってくれと言ってもなかなか動いてくれません。僕のように長くいると、まぁ半分くらいの人がやってくれたら上等だと思ってました。でも昨年、今年の参加者はごく普通に、どちらかというと自発的に動いてくれます。練習の準備、片付け、連絡、必要な物の作成、備品管理、水の補給、ボール拭き等々、数年前では考えられないくらい、積極的にチームに参加してくれてます。なにがって、こういうのが本当に嬉しいです。
今シーズン、僕がよく口にするのが「このチームは弱いんだ」です。事実、昨シーズンはなんとかがんばって、それでも4位でした。
ただ、今シーズンのメンバーはそのことを自覚してると思うし、現状をなんとかしなければと考えています。
情けない話ですが、昨シーズンは主将ひとりに全てを押しつけて、運営など様々な事にあまりにも無関心な最悪のチーム状態を作ってしまいました。
それをしっかりと反省し、運営面も練習もきっちりみんなでやるという方向で今シーズンここまでやってきました。その今のチームに新人達は本当に嬉しいほど、ちゃんと参加してくれてます。
このいい雰囲気のチームのメンバーで、弱いながらも練習を重ねて、秋にはいい結果を出したいと考える毎日です。
第19回
久しぶりに、あまりこれといった用事のない月曜日で、これを書いてます。
昨日、今日と日本中がロシアに勝ったことで大騒ぎですねぇ。僕も「利家とまつ」は録画にして、テレビ観戦で普通のオヤジしてました。試合は勝ったからいいんですけど、TV局にかなりブーイングしてました。リプレーを何度もやるのは仕方ないですが、プレーが始まってるのに観客を撮して「12人目の選手がどうとか」何度も同じ事言ってるのは、かなりムカつきました。ダラダラした試合じゃなくて、一瞬でサイドが変わるようなゲームなのに、何やってんじゃーって怒鳴ってました。
おもしろネタは掲示板に書いてしまうから、ここで書くことがなくなっちゃいます。で、サッカーネタというか、書いたら怒られるかな?ごめんなさい。先に謝っておきます。以前、紹介した「大阪ラザロ」のお二人、今度の長居の試合を観戦しに行きます。
そこで、レプリカのジャージを着るか悩んでるらしいのですが、「牧瀬」似の方は本名が「NAKATA」なんですよ。そしてもう一方の方が「NISHIZAWA」なんですよ。後者は今回出てないけど、絶対着るべきですよね?しかも、ホントに?と思ってるんですが、いっしょに連れてく後輩が「YANAGISAWA」と「INAMOTO」という人らしいんです。ぜひ、これは4人で着てほしいですよね。しかも、関西の粋なハイセンスのネタで背番号も付けてほしいですよね。清原がTシャツの背中に岸和田の市外局番を書いたように。
この4人の晴れ姿をこの場で紹介できるように、僕からも御願いしましたが、掲示板にみんなでプッシュしてください。
フットボールのことを何も書いてないのはマズイですね。
昨日の練習は暑かったです。はい。
第18回
W杯、日本対ベルギー戦、鈴木のゴール、すごかったですねぇ。僕はナンチャッテ大胸筋さんのように、にわかサッカーフリークにはなれないので、このゴールについてとやかく言うつもりはありません。ただ、あのゴール後の顔、あれは印象に残りますよね。
そこで、以前あのような印象に残る顔を見た覚えがあり、たまたまビデオを整理していたら、ありました、「’99 関立戦」。
この試合終了後、相手ベンチに主将が挨拶に行ったシーンで、立命の主将#99小西が負傷(脱臼?)した腕をつって自分のベンチに戻る時、何度も関学ベンチを睨みつけていました。監督が早くベンチにもどるように、促してましたが監督はもう泣いてました。立命で主将をやるほどの人間だから、モラルの無い若者とは違い、目標にむかって努力する好青年だと思います。そんな彼にあんな恐い顔をさせてしまった、勝たせてやれなかったという気持ちの表れが監督の涙のような気がします。どんな恐ろしい顔かというと、今にも襲いかかるんじゃないかというくらいの、顔というより「形相」です。
チーム内ではこの試合のビデオを貸してくれと、ひそかなブームになりつつあります。
もうひとつ印象に残ってるのが、関京戦で京大QBの今西が4Qで交代させられたんですが、納得せずに水野監督に泣きながら食ってかかり、出さしてくれと懇願するシーンです。満足いく結果を出せないまま交代させられ、顔をぐしゃぐしゃにしてベンチに戻ったのが見ていてつらかったです。
鈴木にしろ、小西、今西にしろ真剣にやった結果の顔、涙はすばらしいものですよね。こういう顔がシーズンの最後にできるように、がんばっていきたいものです。でも、できればうれしい涙のほうが・・・。
第17回
ちょっと間隔があいてしまいました。ごめんなさい。チーム内の諸事情で書けませんでした。
先週、部屋を片付けていたら昨シーズンの関立戦のビデオがでてきて、思わず見ちゃいました。
何回見ても、凄い試合です。鳥肌モンです。勝つためにはここまでやらなければ、ということを感じさせる内容です。あの試合が昨年の国内のベスト1だと思います。
それと、日曜のヨコハマボウル。春にあそこまでできるKGを見たのは初めてです。放送でも言ってましたが、去年日本一になったチームとはもう別なんだけど、全然チーム力は衰えてないじゃないですか。
QB尾崎は僕の今まで見た天才といわれた中でも、トップかなと思います。東海、金岡、東野この3人のいいところ全てを持ってると思います。#2の三井の代わりは#3の大谷が。#33もちっさいのにガッツあるし。レシーバーもちゃんと育ってるみたいだし、それよりなんだあの#88、榊原が留年したのかと思ったよ。走り方や顔を少し前に出してるトコなんかそっくりやんか。そっくりといえば、石田。#90つけてセットしたらそのまんまやんか。でも、まだまだやね。兄キを1年のときから見てるけど、あれはバケモンだから・・・。でも、目標はあそこにしといてください。
LB陣がプレー毎に退場して、2本目のメンツになってもそこそこ止めてたし、DBも相変わらずきっちり止めて、穴がないですわ、今年のKGは。
こういう時は、立命より京大のほうがコワイよね。こういうチームにはキッチリ対処してくるから要注意っすね。
フットボールは強いチームが勝つのではなく、勝ったチームが強いんです。だから、勝つために練習して、ミーティングをして、強くなるんじゃないでしょうか?ラザロも考え方を再確認しませんか?
第16回
今週も横浜シーガルズさんと合同練習をしました。鎌倉まで来ていただき、ありがとうございます。
今回は両チーム共、そこそこ人数が集まり、かなり充実した練習ができましたね。練習時間も暑い中、長時間になりました。でも終わったあと、久々にまともにきっちり練習したかな?と感じました。
今回、僕はQB&RBを見て(参加)たんですけど、シーガルのQBのもり君から教えてもらう事もあったりで、かなり楽しかったです。合同練習のいいところは、ひとつの事を違った考え方で取り組んだり、様々な捉え方をお互いに言い合えることだと思います。変に遠慮したり、出し惜しみしたりして、せっかくお互いがレベルアップするチャンスを潰してはもったいないです。そりゃあチームの戦術面まで話す必要はないですけど、たとえば「足はこう出したほうがいいんじゃないか」「それをやるなら、こういう練習はどうか」とかそういったことは、じゃんじゃん話すべきだと思います。相手の言ってる事が、即使えると思えばやればいいし、今は自分の考えのほうがいいと思えば頭の中にストックしとけばいいでしょう。僕も、もり君の考え方を聞いて成る程、と思ったし、もり君も僕と話して、なにかヒントにでもなってればいいかなと思います。(もり君は体形や動きが、KGの東村のイメージなんですよ。あのKGのやってた左右のロールしてからのプレー展開なんかやったら、東村そのまんまでメチャおもしろいと思います。10年も前だから知らないかな。)
それとちょっと気になったんですが、今回シーガルさんとラザロの多人数の練習で、マネージャーがひとりでした。何人かは水汲みなどを手伝ってくれてましたが、かなりいっぱいいっぱいだったようです。僕もスタイルしてたし、牧瀬氏も水撒きではなくビデオ撮りで、マネージャーの手伝いができませんでした。ようこちゃん、ごめんなさい。今度はもっと、みんなで手伝いますからキツかったら指示してください。
何度も言ってますが、合同練習をしてプラスはいっぱいありますが、マイナスになることは何もないと思います。お互いが認め合っていっしょに練習して、どちらのチームも強くなれば、こんないいことはないと思います。
PS:シーガルのみなさん。日焼けは大丈夫でしたか?これに懲りず、ぜひまた来てください。こちらもお邪魔させてもらいますので、その時はよろしくお願いします。
第15回
掲示板のほうが、いいカンジで盛り上がってきてます。まだ、書いてないOB、現役、その他のラザロファミリーの方々、じゃんじゃん参加してください。こういったカタチでも、チームに活気がでてくれば最高です。
いろんな、ベストをつくる話がでてますが、恐妻家なんてのが浮かんできたので、ここではその逆の方を紹介しましょう。
某WRの彼女のT子さんです。千葉出身のカップルです(彼の自慢は外車にのってることと、藤木直人と同級生で同じクラスだったことです)。フットボールが嫌いな彼女、奥様が多い中、T子さんは彼がフットボールをやってるところが大好きなんです。昨シーズン、彼が壁にぶつかり、チーム参加をしぶっていたんですが、T子さんは「登録費は私が払うから彼をメンバー登録して」と言いました。エエ話やろ〜。泣けるやろ〜。まさに山内一豊の妻。もっと誉めちゃえ、「まつ」だな!(#47じゃないよ) T子さんは今シーズン、彼のTDが見たいそうです。叶うといいですね。(今、日本中のフットボール・プレーヤーが拍手してます。)
え〜、これだけ誉めたし、本人の了解も得ているのでT子さんのいくつかの暴露話を・・・。
彼は外車(サーブ)に乗ってると言いましたが、初めて練習に愛車で来た時に僕が「サーブってどこの車?」って彼に聞きました。もちろん生産国のことです。するとT子さんが「ヤナセですよ。」とキッパリ言いました。T子さん的には、カローラはトヨタ、マーチは日産、サーブはヤナセらしいです。なぜ、みんなが爆笑したのかT子さんはわかりませんでした。
千葉でお祭りがあって、食い物大臣のFマネージャー(旧姓中馬)と夜店に行きました。チョコバナナ屋で、おじさんにじゃんけんで勝ったら3本もらえるというのに挑戦しました。負け、アイコでは1本です。食い物大臣は負けたので1本でした。T子さんは負けたくないので、おじさんに「何だす?何だす?」と執こくせまり、「絶対グーをだして」と言いつづけ、根負けしたおじさんが「わかったよ、グーだすよ。」って言ってくれました。そしてじゃんけん・ぽん!T子さんはグーを出しました。お店のおじさんより、もう1本食べ損なった食い物大臣が「あんたバカじゃない?」とマジギレしました・・・。
チームのみんなと伊豆に行った時です。宴会状態になった時、T子さんは温泉に入ってました。彼は酔った勢いで、歌いながらイチモツを出しました。お風呂から戻ったT子さんが「あんた、また、ち○ぽ出したでしょう」と怒りました。(なぜ、「こ」じゃなく「ぽ」なんでしょう?)僕が「まあまあ、酒の席だし」と言うと「じゃあ山口さんも、ち○ぽ出しますか?」と言われました。そんなこと言われてもねぇ、しかも若い女の子が面とむかってねぇ。何回もその言葉を言うT子さんってホントすごいでしょ。
そんな2人もそろそろ「寿」のようです。二次会の会場だけ決まってると聞きました。彼と仲のよいキッカーのザビエル・T(自称ジダン、つまりハゲ)が「横浜から来た山口です」と人の名前を語ってステージに昇ったという「オカマ・バー」でやるそうです。2人らしいですよねぇ。ぜひ、みなさん祝福にかけつけてあげましょう!!
第14回
今日はタイタンズさんがグランドをおさえてくれたので、元PFAのチームで合同練習&スクリメージを行いました。ラザロは相変わらず横浜シーガルズさんと仲良く合同練習をして、スクリメージも、ごちゃまぜでディフェンスをしたりしました。それでもメンツがたりなくて、ナイツさんに助けてもらいました。ナイツさん、ありがとうございました。
大人数が参加するとのことだったので、私はスタイルせずに今日はコーチに専念しようと思っていたのですが、段取りや、ビデオ撮影などの仕事に追われ満足のいくコーチングを、美濃部はじめラザロのメンバーにできませんでした。ゴメンナサイ。
次回は今回を踏み台にして、段取りをきっちりしてラザロのコーチをやりたいです。
だから、ラザロよ、仕事は仕方ないよ!でも、もう少し出席率上げようよ!今日、来てたの、10人だよ!
せっかく他所のチームの人が大勢来てて、いろいろなメニューや本チャンで当たれるのに・・・。
幸いなのが、今シーズン参加の新人(今日は3名)が本当に真面目に取り組んでくれています。今日来れなかった佐藤君もふくめ、今年の新参加組は昨年に続き大当たりで、嬉しいです。もっともっと面白いフットボールをやるから、楽しみにしてグランドに来てください。
チームもリーグも過渡期にきてると思います。だからこそ、何度も言ってますが、ちょっとでもいいから時間ができたらグランドに顔をだしてよ。他のチームとの折衝などは私がやります。だからチーム内の出席率をあげるのは、ひとりひとりの自覚でやってもらえませんか?せっかく、頼もしい新人が増えてるのに・・・。自分たちだって、きはじめた頃は、いろいろ世話になっていたんでしょ。お願いします。
それと今日、OBの小網が、美人妻と少年Mを連れて見にきてくれました。何か頼めば手伝ってくれたのでしょうが、ビデオどりで頼むこともできませんでした。
卒業していったOBへ。あなたたちのラザロは今、本当にヤバイんです。どんな形でもいいから、手を貸してはもらえませんでしょうか?グランドに来れなくてもできることはたくさんあるんじゃないでしょうか?嫌な言い方ですが、現金じゃなんだから、エネルゲンを差し入れるとか、テーピングテープを寄付するとか、HP作成を手伝うとか、新人を勧誘するとか。
仕事や家庭の事情で直接参加できなくても、ラザロの一員であると思ってくれるなら現役もOBも関係ないでしょ。
なんとか、よろしく御願いします。
「いざ、鎌倉!」っていうことで。
第13回
掲示板ができ、私の暴露話のコーナーを脅かすメンツが増えてきそうなので(特にオランダ系)、がんばります。
N村からチクリが入りました。自分の反対側のTをやっていたY代のことを書くようにとのことです。
今年の1月の3連休に結婚式を挙げたのですが、おかげで「ラザロ・スノーボード部、格安北海道ツアー」が延期になりました。しかも相手の女性は、僕の中では千葉のすきっ歯野郎の奥方と、1、2を争うほどキレイです。思い出したら、だんだんムカついてきたので、今回は気合いをいれて書きます。
よく試合中に、僕に一番怒鳴られてたのがN村君でした。ゲームのビデオを見てても、何度「Nむぅらぁ〜」という大声が聞こえるか。そんなある時、プレーの説明をしてて、何度説明してもN村がわからないので、逆サイドのY代に「お前はわかってるんだよな?」と聞いたら、全然理解してませんでした。
そうです。彼は自分もわからなかったけど、N村君が怒鳴られる度に「あ、そうか!ああ、やるんだぁ。」とチェックして、何気にN村君を隠れ蓑にして優等生を演じていたんです。
そんな彼もラザロの主将をしてた時期があるんですよ。何故か、ラザロがそこそこ強かったです。
披露宴の時に聞きたかったんだけど、足首を大ケガして入院してた、泉区のK病院のトイレはとても気持ちイイらしいけど、何度も見舞いに行った俺にはなぜ教えてくれなかったんだよ!どう気持ちいいのか、掲示板に書きなさい。
第12回
5月6日は横浜スタジアムに「マリーンボウル」のお手伝いをしに行きました。牧瀬兄弟はじめ横浜シーガルのみなさん、横浜タイタンズの中川君、お疲れ様でした。(ラザロの村尾君、突然呼び出してごめんなさい)
今年のシルバースターはちょっと違うかも、と思わされる試合でした。TBに中村友、伊是名、波武名、が入ってのゾーンは脅威です。それより、すっごい嬉しかったのが花房君が出てましたよ。リターナーにも入ってましたが、左へのゾーンを2度ほどロングゲインしてましたがな!1ステップのカットバック、衰えてないですねぇ。シビレマシタヨ、マジで。スピードも学生のころのままで、ほんと最高です。
ただ、ナンバーが・・・、7番とは・・・(下に横棒書いて2にしちゃえ)。試合後、ただのミーハーおやじになって、花房君のそばまで行ったら、な、な、なんと茶髪やないかぁー!
花房が4年のとき、西宮に関京戦を見に行ったときは坊主頭だったので。そりゃあ社会人になってまで坊主ってわけにはいかないだろうけど・・・、まさか、茶髪とは。似合ってるといえば、似合ってるのかもしれないけど。
この凄い4人のTBがいれば、UBをおかないで1バックからのゾーンができるので、その裏プレー的なものとして、G&Tがプルしてのカウンタートレイをやってました。が、2人をプルさせるためにUBが必要になるので、花房を少し後ろにセットさせてのワンバックからのカウンターをしたほうが、ディフェンスも守りづらいのでは。あのデカいオフェンスラインがいれば、ワンバックにしてランはゾーンとカウンター、そして、3人のレシーバーに東野が丁寧に投げ分けて、TE橋詰にショート、ミドルのパスを決める。そして、今年はいいバックアップQBがはいったから、東野が思い切ったスクランブルをしたりしたら、もう、どこのチームもこのオフェンスは止められないでしょう。
オフェンスチームを作るにあたって、これだけのタレントを揃えたら、シンプルなプレーを高精度に完成させれば文句なしでしょう。なんか、花房君が入っただけでシルバースターファンになってますかねぇ?
第11回
最近、チーム内外のことがいろいろ大変で、このコーナーもヒーヒー言いながらやってると話したら、オランダのOB(っていっても年下)にあと2カ月ぐらいはがんばれと・・・。
書きだせばなんとなくいけるのですが、今回は何を書こうかなと悩みだしたら、もうヤバイ。ハドルの中とまるでいっしょ。沢山、選択できるプレーがあるのにまた同じプレーをコールしちゃうんですよね。
はいはい、ちゃんとがんばりますよ、YUMI先輩。(今年の暮れも会えるんだよなぁ?よーくおぼえときましょ。俺が結構根に持つタイプということは知ってるよね?)
YUMIのセッティングしてくれた合コンで、YUMIの横にいた女性を彼女とも知らず狙ってた、N村君のはなしをしましょうか。
平成の節操無しN村も、カワイイ奥様とお嬢さんがいるのであまり下ネタっぽいのは避けましょう。2次会でショットガンを撃ちまくってたけど、成功率はここ数年不調の日大ショットガンより低かったです。結婚式と2次会と1日で2インコンプリートっていうのもありました。
N村君はラザロにまったくの未経験者できましたが、10年以上プレーしていたにもかかわらずフットボールのことをあまり知らないままOBになりました。
そんな彼ならではのエピソードをいくつか。
何年か前に横浜スタジアムで大学の試合のお手伝いをしました。N村君は関係者入口の受付けをやっていて、「訳のわからないのはちゃんとチェックしろ」と言われてました。N村君には通る人全てがわからない人なので、その都度「どちら様ですか?」と聞いて確認するという当り前の仕事をしてました。
ただ、日大の篠竹監督にも「どちら様ですか?」といきそうになったので、横にいたラザロの人間が止めました。日大関係者の方(僕も卒業生です)、申し訳ありません。悪気はないんです。本当に彼は知らないんです。
NFLの話題になったとき、N村君にシカゴのチームはと聞いたら「ブルズ」と答えたので、それはNBAだとは言わずに「ブルズはバッファローだろ」って言ったら納得してました。
でも彼は10年以上、Tでスターターでした。
第10回
突然ですが、僕は自他共に認めるKGファンです。でも学生チームなんだから、例えば石田選手が好きだ、と言っても4年でいなくなる訳で,卒業後もファンかといえばそうじゃない。となると、母校でもないし身内に関係者がいるわけでもない、何のファンなんだと聞かれると何なんでしょう?
そもそも、フットボールをやっているのにNFLより関西学生リーグを見るほうがおもしろいなんて、変ですかね?もちろん、スーパーボウルとかは見ますよ、おもしろいと思って。
関西に興味をもちだしたのが、ラザロでプレーヤーよりコーチ的立場に変わりだした頃だったと思います。最初はあの東海選手が大学3年でライスボウルに勝利したのを見て、このシステムはパクれる、そう思ったのがきっかけでした。それからは、関京戦のビデオを関西から送ってもらい、何回見たかわからないくらい見ました。
初めて生で関京戦を観戦したのが、甲子園で藤田選手が4年の時でした。結果は3対3というしょぼい試合でしたが、あの独特の雰囲気を味わえただけで最高でした。まだ、この頃は京大ファンだったんです。根っからKGファンの大阪ラザロのお二人に、「山口さんは京大ファンやし」とよく叱られてました。
いつからKGファンになったのか考えると、東村選手が4年の時の関京戦がきっかけだったのではないかと思います。たしかこの年はプレーオフになって関京戦が2回ありました。プレーオフのほうだと思うのですが、試合を決めたゴール前でのQBスニーク。このプレーが僕のフットボールに対する考え方を変え、毎年西宮へ通うほどのKGファンにさせました。このプレーだけを見たら「なんで、とめられないの?」とか、一番確実でつまらないプレーのように感じるでしょう。1試合を通して見ればその深さがわかります。
この試合ではショート・ヤーデージの時はオフセットIのHBに#80のデカイ加藤選手を置き、WRをモーションさせてHBの前からリードブロッカーになって、パワーダイブのようなプレーで確実にファーストダウンを獲得してました。そしてゴール前1ヤードで右オフセットI、同じように左からWRがモーションを始める。京大ディフェンスはモーションバックがQBの後ろを通過して、右HBの前に行ってプレーが始まってからの、ダイブやフェイクパスなどをケアしますよね?ところがWRが左のTEあたりにきたところでスナップ、思いっきり低く東村選手がスニークしてTD!不意をつかれたディフェンスの中にはアオテンをくらってるのもいたようです。確か、東村選手はスナップをうける直前まで左から来るモーションバックを見てましたから、まさかそのタイミングでスナップされるとは京大も考えてなかったでしょう。しかも、このプレーの前に伊角監督はタイムアウトをとって、オフェンス全員をサイドラインに呼びプレーを徹底しました。選手全員の高い理解力があればこそできるプレーですよね。ただのダイブが、ただのダイブじゃない。そう教えられた気がして、しびれました。(もちろん、これは僕の勝手な解釈で、KGスタッフの意図はもっともっと上のほうだと思いますが。)
それからは京大側から見てた関京戦を、全部見直しました。見れば見るほど自分の認識の甘さ、理解力の低さを感じました。またKGだけでなく、圧倒的な力の差があった立命館にギリギリの戦術で勝った京大など、たくさんの名勝負が関西にはあります。また機会があれば書きたいと思います。
第9回
今回は2度の関西遠征の思い出話。
最初はもう8年位前になるのでしょうかねぇ。7月のアタマの長居球技場、ものすごく暑かったのは憶えてます。試合は関西のオープントーナメント決勝戦の前座で、相手は3位決定戦もあったのでベスト4以外のチームのオールスターでした。
お話しがあったときに、あの長居で試合ができるなんて行くっきゃないでしょってノリで二つ返事をしました。ただその時のチームは学生と社会人が半々ぐらいだったんです。7月の上旬は前期試験というメンバーがいて、参加人数がかなりキビシイ状況でした。引退した地元に戻っていた奥谷くんを助っ人によんだりしても20人弱だったと思います。当然、ほとんどリャンメンです。それに対してオールスターチームは3ユニットがガンガン交代で、でてきてノーハドルで攻められたりして、ヒーヒー言ってたのを憶えてます。
ラザロもせっかく長居でやるんだから、いっちょう何かやりましょか、ということで第1シリーズはノーハドルで3プレー用意しました。慣れないことはするもんじゃないです。ゲーム前にあれだけ打合せしたのに、キックリターン後いつものようにハドルを組もうとするヤツが数人ウロウロ(?_?)。最初のプレーはQBが左へ行くって言ったのに、何故か左のGがプルしてきてガッツンコ。次はスターターのQBをTBにおいて、スイープからパス(失敗)。サードダウンは右オフセットIからQBが左へモーション、やはりTBにQBをいれてたから実質ショットガン。ロングパスを試みるが敢えなく失敗。でも、かなり関西の人たちにはウケたみたい。
結果は4Qに関西オールスターが劇的な逆転TDパスを決め、憎き関東のかませ犬は撃沈されました。
2度目はその2年後位でしょうか?関西の協会(京都リーグ)の記念イベントで長浜ドームに招かれました。このときもラザロはかませ犬状態で、相手チームにボコボコにされました。 結果はともかく、2度も関西に遠征してるプライベートチームはなかなかいないでしょ。しかも2連敗、ある意味お客様。空気は読んでます。(でもプライベートチームの本来あるべき姿でしょ。)
でも、よーく考えてください。日本のフットボールチームで、長居、長浜ドーム、横浜スタジアム、川崎球場の4会場全部で試合したことのあるチームは、私の知るかぎりでは、あの日本一の関西学院大学だけだと思います。(西宮スタジアムも大阪ドームも東京ドームもKGは制覇してるけど)。これは自慢してもいいでしょ?なにがじゃ?って思うかもしれませんが、自己満足です。マスターベーションで結構です。
でも、やれるもんなら、やってみぃって。くだらない自慢&自己満足の文章、最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
PS:前回登場の大阪ラザロのキョウコちゃん本人から、私は「ホワイトライオン」ではなく「ホワイトタイガー」の間違いとご指摘がありました。訂正およびこの場をお借りしてお詫び申しあげます。
第8回
21日は横浜シーガルズさんと合同練習の予定だったのですが、あいにくの雨で合同ミーティングとなりました。リーグの再編について両チーム間で活発な意見交換が行われました。最近、ネタ切れぎみなのでこの内容を書けばという意見もでましたが、それはまた後日。
やはりネタぎれを「ヤケクソ」という言葉でご指摘してくださった方がいらっしゃるのでご紹介します。チーム内では「大阪ラザロ」で通ってるキョウコちゃんです。(もうひとり、エリコちゃんもいます)僕が関西へ関京戦などを観戦に行くときに、チケット購入や美味しいお店をリサーチしておいてくれる、とってもいい人たちです。昨年はチーム幹部5人も一緒にお世話になりました。(彼らはタコ焼き、大感激でした。)
毎年、お二人で「ゴディバ」のチョコをバレンタインデーに送ってくれます。おかげで0個という哀しいバレンタインデーはむかえずにすんでます。(そのかわり、ホワイトデーは二人に一個ずつ贈ります。)
彼女たちとは94年(?)のヨコハマボウルで出会いました。エリコちゃんがKGのキッカー、中筋くんの大ファンで観戦してて、ラザロはチームで観戦してました。突然の雨でどうしようとマネージャー(旧姓:中馬)が言ったら、前の席にいたエリコちゃんが「カッパ、380円」と教えてくれ、話し始めました。その3週間後ぐらいにラザロが長居球技場に遠征することを話すと、当日応援に来てくれました。それから、電話などで連絡を取り合うようになり、こちらへ遊びにきたり、西宮スタジアムに一緒に観戦に行ったりしてます。
せっかく、ふたりを全国区にしたのだから今後は今まで見たKGの試合を振り返りながら彼女たちのエピソードを書いていこうかな、なんて思います。結構ギャグあり、マジ話ありでしばらくネタぎれ、まして、「ヤケクソ」にはならないと思います。
どんな、カンジの人なんだろう?って思われる方もいるでしょうから、よく彼女たちがお互いをうまく表現してるものがあるので、ご紹介しましょう。キョウコちゃんは「カワイイ」というカンジで、エリコちゃんは「美人」タイプです。エリコちゃんに言わせると、キョウコちゃんは「ホワイトライオン」だそうです。エリコちゃんは牧瀬理穂に似てます。キョウコちゃんに言わせると「牧瀬理穂似やけど、笑うとダウンタウンの松ちゃんやでぇ」です。(第三者で言わせてもらうと「さすが関西!的をえたことをサラっというなぁ」ってカンジです。)今後しばらくはフットボールの話ができそうで楽しみです。
キョウコちゃんへ。
HP宛てにきたメール。なぜ標準語なんでしょうか?また、ご指摘、ご指導御願いします。
第7回
暴露話とかで人の悪口ばかり言ったバチがあたったのか、舌に炎症をおこし、オマケに喉もやられてイタイイタイと、いうことで今回はごぶさたしてしまった「ザンゲのコーナー」ということで。
前回の3人のうち、奥谷くんと竜太郎から連絡いただきました。めちゃめちゃ嬉しかったです。秋の関京戦で再会できるのを今から楽しみにしてます。前回よりさらにさかのぼって81年頃だったと記憶してますが、私が一番生意気だった(今も?)時期、唯一の社会人だった、岡村さん。(岡村勝也さん?)Noは80をつけてたと思います。たしか東芝にお勤めだと。年下のガキにギャーギャー言われちゃぁ、こんなチームにいたくなくなりますよね?反省してます。本当にすみませんでした。何年か前、「YOKOHAMA BOWL」で関西側のスタンドをお子さんの手をひかれてるのをお見かけしたのですが、違ったのでしょうか?あの頃とは180度?変わって未だにあの鎌倉のグランドに通ってます。天気の好い日にでもいらしてください。
八日市高OBの志村君。竜太郎の先輩でおそらくラザロ初の経験者。TBをやってもらって、やはり初のIフォーメーションをやったのも彼でした。お元気でやってるのでしょうか?竜太郎とは連絡とってますか?ぜひ再会したいものです。
私と高校の同級生の佐藤正人君。(字、間違えたらごめんなさい。)オフェンスラインで頑張ってくれてました。仕事上、清水建設のチーム創設初期に参加、それからは連絡はとってないですが、お元気と思います。ラザロの弱かった時の思い出話でもしますか。
おいおい、誰か忘れちゃませんか?っていう方、あの時、あんたにこんなコト言われてムカついて、俺はラザロを辞めたんだ〜、あやまれ!という方、ジャンジャン連絡ください。最近、年をとったせいか、昔の自分がイヤでイヤで、反省しきりです。少しでも許していただけたら幸いです。
第6回
14日の練習に子連れのOBが2人きました。OBといっても一人は同級生、もう一人は年下です。同級生のほうは、もう現役を離れて久しいので、暮れに行われるOB戦を楽しみにしています。(奥様は美人です。)もう一人は昨シーズンまでウチのラインの精神的支柱でした。30ちょっとすぎたあたりなんですが、本人の意思とは違う事情で現役を退きました。子供の相手をしながらも視線は練習のほうへ、それを見ているこちらのほうが、なにか切ないものを感じました。彼も本当にフットボールが好きなんです。
逆に30才になるのかならないぐらいで気力を無くしたり、勝手に限界を決めてチームを去っていく人が近年増えてます。たしかに、他にやりたいことやおもしろいことがあって、毎週、鎌倉に行って練習では・・・、という気持ちになるのもわかります。以前は、ラザロも毎週出席しないと、という雰囲気でしたが、何度も言いますが、今はそういうチームではないです。(最近の低迷の理由ではないと思いますので、一応)
先程のOBのように、やりたくても来れない人に対し、これから選手として心身共に熟成されていく30才くらいの人、もったいないから、もう少し続けなさい!よく練習中に言うんだけど、清原(大ファン)だって、ダイエーの秋山だって、30過ぎてからのほうが輝いてるでしょ。イングランドのラグビー代表なんか、30才以下は大人として認めてもらえないんだよ。マイケル・ジョーダンだってそうだし、モンタナだって。確かにスピードが必要なポジションはキツイかもしれないけど、ジェリー・ライスもいるしね。
ただ、パスを捕るとか、タックルするとかでなく、30才を越えていろいろ覚えてプレーにズルさがでたり、肉体的にも体幹部位が強くなり、円熟味が増すんだよ。様々な理由でやりたくてもやれない人がいる訳で、(それはフットボールに限らないですが)、だからこそやれる人がやれる時にやれる場所、環境をつくるべきだと思います。だから、たとえ1時間でも参加できるならいつでもどうぞ。(何気に勧誘)
今年、新しく参加してくれることになった方は、仕事の都合上、隔週限定参加です。また、漁、失礼海洋調査の仕事の為、一度出航すると3週間ダメとか、いろんな人が日曜日、鎌倉に集まってきます。みんな明るい気さくな仲間です。すぐ友達になっちゃいます。一度グランドに来てみてください。なんか、今回は募集記事になってしまいましたかねぇ?ただ、僕はヘッドコーチなので、チームを勝たせるためにラザロにいます。だから、これを見て、大勢の人がラザロに興味をもってくれれば、自然とチームが強くなると思ってます。ちょっと押しつけがましいですか?
第5回
以前、ラザロの中にラインやバックス、DBなどのポジション分けをする際、よそのチームにはないポジションがありました。ひとつは80年代後半にS藤(監督さん?)さん、ゆんず・相沢さん、山口(jr)たちが創設し、昨年度まで,コメ山(パンツ屋)が独りでキープしてきた、「おげれつチーム」。なんのことはありません。創設当時にはセクハラという言葉がなかっただけのことです。どういうものかは、書けませんのでご想像におまかせします。かなり、キツイです。なにせ「ばかちんちん」ですから。
それとは別に「エンゲルス」というのがありました。練習終了後にファミレスとかに食事に行くんですが、その際1人最低2品(2人前)以上注文して、4人掛けのテーブルに8人分以上の料理がきて、置ききらないほど食べる、高エンゲル係数の集団です。その中に選手と同じ量を注文する女性が2人いました。彼女たちの名は「鎌倉ラザロ・レディース・エンゲルズ」です。
彼女たちは、外見も戸籍上も性的自覚も女性なんですが、幸か不幸か、胃袋と満腹中枢が男性で産まれてしまいました。そのエピソードを全部書いていたら、僕の睡眠時間が無くなってしまうので、今回は彼女(?)たちを形容する数々の迷セリフやニックネームのようなものを列記しますので、あとはご想像におまかせします。
お一方は、ラザロに嫁いだF屋(旧姓:中馬)さん。「サンマルクで食べ放題のパンを10個以上食べて、お店の人も苦笑い。」「いくつ別バラがあるのか、誰も知らない。」「ブレーキの壊れた胃袋」「ダンナの食い物は自分の物、自分の食いもんも自分の物」「コンビニで買った柏餅(5個入り)をひとりでペロリ。」「食い物大臣」等々。
そして、もうお一方。F屋さんの親友であり永遠のライバル、Y子さん。某大手証券会社にお勤めで、今年本厄の、自称「美食(大食)家」の「食い物大統領」です。彼女と一緒のテーブルについたメンバーは悲運です。自分の品物があろうがなかろうが、必ず他の人の頼んだものを「ちょっとちょうだい!」と言います。「どうぞ」と言ったが最期、3分の1の量になって返ってきます。韓国に焼き肉を食べるためだけに行き、韓国を一時的に食糧不足にしたというウワサです。他に「無数の別バラ保有者。」「胃袋はブラックホール。」など。
しかーし、こんなに食べているのに何故かお二人ともくびれはちゃ〜んとある、ナイスバデェイをしています。いつまでもチャーミングで、美型のルックス、お肌はピチピチです。やはり「食は美なり」ですかね。(フォローになってないですか?)
第4回
7日の練習は横浜タイタンズさんとスクリメージを組みました。松本さん、中川さんはじめ、タイタンズの皆さんありがとうございました。(佐原さん、そのお年でリャンメンとはおそれいりました。
何事も基本は大事ですが、ダッシュや1on1より、やっぱり試合したほうが何倍も楽しいですよね。春はグランド問題や、新人育成などの理由で、なかなかキチンとした試合をするのは、どこのチームも難しいです。でも、今回のようなスクリメージなら、おたがいにルールなり、主旨をしっかり決めて交流すればメリットはたくさんあると思います。
普段の練習にはあまり参加してこない人も、「スクリメージやるからちょっとこない?」と声をかければ、案外ひょこひょこ来るもんです。1チームの練習だと、半面のスクリメージしかできないけど、合同練習だときっちりできますよね。そうすると、普段の練習だと、どうしてもオフェンス優先の練習(しかも、ヒット無し)になりがちで、ディフェンスをメインで参加してる選手には、あまりおもしろくないのが、スクリメージではヒットもある程度は本チャンでいけるし、アサイメント・チェックもできるので、参加していて一番楽しいのはディフェンスのメンバーかもしれません。
最近、どのチームも人数不足に悩まされています。以前にも書きましたが、だからこそ、特にこの時期は、各チーム連絡取りあって合同練習しましょうよ(特に元PFAのみなさん)。別に同じメニューでやらなくてもいいじゃないですか。今回のタイタンさんとの練習も、試合の時と同じように、最初の1時間半は別々にアップをして、その後スクリメージを行ないました。おたがいに話しあってベストのカタチでやればいいんですから。
それと今回一人大ケガをしてしまいました。本人は猛反省してますが、チームも個人もちょっと認識が甘かったです。テーピングをするなど防げることがあるのですから、今後はこういうことのないようにしましょう。25年鎌倉で練習してて、初めてグランドのあんな中の方まで、救急車が入りました。こんなことは、これが最初で最後にしましょう。
今回から、週の前半は真面目路線で、後半に暴露話やザンゲのコーナーを書きたいと思ってます。次回、暴露話はN村君の予定でしたが、ラザロに嫁いで10数年、F屋(旧姓、中馬)さんが「わたしたちマネージャーの話はいつになったらでてくるの?」と、お叱りリクエストがありましたので、急きょ変更させていただきます。乞うご期待!
第3回
3月31日は、横浜シーガルさんと合同練習でした。20年くらい前は、横浜シーガルさんと一緒に練習するなんて考えられなかったです。当時シーガルといえば、関西にまでその名は響いてました。プライベートチームのレベルをはるかに越えた雲の上の存在でした。ラザロの目標は、いつか自分達もシーガルみたいなチームになるんだと・・・。素人ばかりで、ちゃんとした指導者も居ないリーグのお荷物だったラザロでした。そこでフットボールでは、すぐには追いつけないけど、リーグ運営(審判、他リーグとの交流、手伝い等々)の積極的な参加はすぐにできるし、それだけでもシーガルに追いつければとがんばった時期がありました。
今、シーガルを面倒みてる牧瀬君とは、ここ数年、よくお話しさせてもらってます。シーガルさんとの交流をかなり頻繁に行うようになったのも、ここ数年のように思います。彼はプライベートのフットボールに対して物凄い真面目に考えてます。この時期、ホントにやりたい人間しか集まらず、少ない人数でいろいろ工夫して練習して、チームの基礎をつくる。ところが夏ごろならまだしも、リーグ戦直前に参加してくる人間が多々いる。助っ人というわけではないけど、実際そういった人がいないと試合ができない。こういった人間に限って、運営面は手伝わず、部費もたいして払わず、そのくせ練習時間が長いとか文句を言う。どこのチームにもいますよね、こういうヤツ。牧瀬くんは、この件が相当気にいらないらしいです。で、この時期人数が少ないチーム同士が垣根を越えて、合同練習をして盛り上がろうという考えを呼びかけてます。とってもいいコトだと思うので、ラザロは賛同してます。お互いにもってる情報、練習方法、ちょっとした工夫を伝えあう、そうやってお互いが強くなっていければ最高だと思います。他のチームも、どんどん連絡を取り合って、もっともっと練習を楽しくしましょう。ファンダメンタルもダッシュも大事ですが、合同でも人数が集まればスクリメージをたくさんやれます。そうすれば9月ごろからくるような人間も興味をもちだして少しは参加してきます。そうしたら、その少しの練習参加が頻繁になるように声をかけて、チームにひきずりこみましょう。なんだかんだ言っても、フットボールが好きなんだから。
また、ちょっと違ったコトなんですが、本当に家庭や仕事が理由でなかなか時間の都合がつかず、参加できない人も多々いると思われます。しかも、こういった人に限って真面目で、前述した問題のある人達と違い、春先から参加してないことに対してチームや他のメンバーに申し訳ないと思い、途中からのチームへの合流を遠慮してしまいがちです。でも、こういう人達はチームには必要ですので、こういった人達が来やすいようにチームも対処すべきだと思ってます。ラザロでは、学業、家庭、仕事を最優先するように言ってます。その代わり、練習に参加できるなら1時間でもいいから来てくれと。ラザロは理由がはっきりしてれば遅刻、早退は全然OK!です。それどころか、早退する人がいる場合、その人のいる時間にポジ練をしたり、先にスクリメージをやったりして、参加したことに対してチームも他のメンバーも協力します。そうすることで、そういった人たちとチームの間の信頼感が強まります。逆に、例えば夜勤明けで遅刻したり、午後から仕事で練習に来てもダッシュとアジリティーをやって、それで終わりじゃあ、わざわざグランドには来たくないですよね。偉そうなこと言ってますが、やはり牧瀬君と同じような気持ちもどこかにあります。だから、合同練習と同じように、「自分のチームはこんな工夫をしてるよ。」とか、ウチにもこんな困ってることがあるとか、もっと情報交換しましょうよ。
今回は、前回とうって変わってマジメな話が長くなってしまいました。ツマラナイといわれるかもしれないので、暴露話を少しだけ。次回の暴露話の予告でN村君と書いたのですが、30日の練習の際、チームのメンバーから、どのN村だと聞かれました。そういえば他にもいました、N村君。しかも2人!ひとりはまだ現役?で、「歩く三大成人病」とか、あの辻本議員に「あなたはデパートやなく、病気の総合商社やないですかぁ」と言われてしまうN村君。そしてもうひとり、うっかりしてました。まるで「千の顔を持つ男、ミル・マスカラス」のごとく、数々の天然大ネタ
を数多く持つ男を。彼も特集を組まないと書ききれないです。そこで今回は特別にひとつだけ。先に言っておきますが、これは全て事実です。マジであごはずれますよ。数年前の合宿で雨がふったので、体育館での練習になりました。暑かったので、みんなTシャツに短パンでした。そのころはまだ、スパッツは普及してませんでした。開脚してのストレッチをしていたら、N村君のお宝袋(お稲荷さん?)がポロリとこんにちは、をしてました。幸い、ちくわぶは、格納されたままでした。本人は気付いてませんが、マネージャーは拝見したようです。10分くらいは練習にならなかったように記憶してます。練習がきつか
ったり、プライベートでイヤなことがあったら、心の中で「お宝袋がポロリとこんにちは」と、3回言ってください。たいていのことはクリアできると思います。決して声をだして言ってはいけません。お宝袋が言いにくかったらマリモでもいいです。
今回はこれくらいにしておきます。(ザンゲのコーナーは今回はお休みします)
第2回
23日(土)に、#4鶴山君の結婚式に参席してきました。彼が、すごい歯科の先生とは驚きでした。僕から見たら、パスを投げる時、集中して白目になり、そのうえ脇が甘い、ただの頭のデカイQBなんですが・・・。
やはり、プライベート・チームに四半世紀もいると、いろんな人に会えます。今回は、僕だから書ける、裏話パート1というコトでいきたいと思います。ということで、やはりラザロのことを語るのに、この方抜きではいけません。自らを、「ラザロマン」というS藤さんです(もしかしたら監督さん?)。ちなみに、「ラザロマンの歌」を、カラオケで歌う時は、「ガッチャマン」の曲をセットしてます。数年前の横浜シーガル戦だったと思いますが、試合中にベンチに戻ってきたので、「勝手に戻っちゃダメだ」と言ったところ、「折れてる」と痛そうな顔で言うので、腕を見たら、肘と手首の間にもうひとつ関節ができてました。試合後、救急車で搬送された病院に行くと手術の直前でした。「チームの方、どなたかいませんか?患者さんが話しがあるそうです。」と看護婦さんに呼ばれ、僕の友人が、一人中に入りました。「どうした?」と聞いたところ、全身麻酔で薄れゆく意識の中、「明日、新宿でデートなんだけど、行けないって彼女に連絡してくれ」と言ったそうです。その彼女は、現奥方かどうかは知りません。そんなコトは、術後でいいと思うのですが・・・。
やはり数年前の納会での出来事。その時は、例年のウチの納会とは違って、マネージャーの友人がたくさん来ていて、若くてキレイな女性が、あちこちにいました。ゲームの時、当時TVで流行ってた「マジカルバナナ」をやりました。S藤さんが1番で、隣が女性でした。ゲームが始まり、「バーナナ、バナナ、バナナと言ったら」と司会者が言うと、ホロ酔いのS藤さんは、「バカチンチン」と叫びました。次は女性だし、司会者も焦り、もう一度やり直したんですが、やはり答えは満面の笑みで、「バカチンチン」でした。無論ゲームは強制終了でした。あの桜中学の金八先生でさえ、「この、バカチンがぁ!」なのに、S藤さんは「バカチンチン」ですからねぇ。ラザロ名言集でもトップにランク
されてます。最近は愛息をNFLに入れるため、秘密特訓をしてるらしく、鎌倉のグランドになかなかお見えになりません。そのうち息子とスタイルして練習に参加することでしょう。当然、その時のQBは僕で、息子にやらせるファースト・プレーは「ラザロマン・ダイブ右・コール・バカチンチン」です。
来週31日は、横浜シーガルさんと合同練習です。そのレポートを書くつもりです。ヘッドコーチ日記とかいって、全然フットボールのことを書いてないので、少しマジメなことも書こうかなと思います。
暴露話の第2弾の登場予定者は、20世紀最後の節操無し、N村君の予定です。ただ、N村君の場合、1回では書ききらないので、2回に分けることになると思われるので、その旨ご了承くださいますように。
<ざんげのコーナー>
この場をお借りして、過去、僕のことがイヤでチームを去った人や、懐かしい人に縁遠くなってしまったことをお詫びしたく、数名ずつ、お声をかけたいと思います。もし僕を赦していただけるなら、ご連絡ください。よろしく御願いします。
今回は、関西方面で。まず、奥谷育久君。名前あってるよね?3年前の母の葬儀の際、ご丁寧に弔電を頂きありがとうございます。御礼をしなければと思いながら、日々のゴタゴタのせいにして、3年も過ぎてしまいました。申し訳なく思ってます。ラザロのホームページが始まったころ、メールを頂いたのですが、まだ僕のほうに返信する術がなく残念な思いでした。#4を付けてた記憶がある瓜生田さん。細い身体でLBをやってて、ガッツあるプレーが印象的でした。永田竜太郎!本当に俺を180度違う人間に変えてくれた恩人だと思ってる。当時ラザロの暴君だった俺に初めて正面から意見して
くれた。感謝してるよ。甲南大OBの浅井ちゃん。去年、西宮の関京戦で久々の再会、嬉しかったです。お互い身も心も丸くなったね。今度は東京で会いましょう。
奥谷、瓜生田さん、竜太郎、俺は、ここ4年は毎年、西宮スタジアムに関学の試合を観に行ってます。今秋も行くつもりです。その際、都合がよければ是非会いたいです。昔話で盛り上がりましょう。連絡待ってます。
第1回
日記というか、25年もこのスポーツ、このチームとつき合ってきて、色々な事、例えば人との出会い&別れ、自分自身の変化、
フットボールに対する考え方の変化等々どこから書いたらいいのか、正直困惑してます。身内ネタや、真面目ネタもないと、おもしろくないと怒られそうなどと、性格上、気にしてます。何度かやってくうちに、カッコつけばいいかなと思ってます。
選手紹介のコメントに以前はジョー・ロスをナマでみているとか、トニー・ドーセットを知ってるとか書いてありますが、こ
の辺のことから始めようかと思います。ジョー・ロスが他界してもう25年経ったんですね。40歳以上でこの競技に携わっていた方ならご存知だと思いますが、カリフォルニア大学バークレー校のエースQBだった彼が、第2回ジャパンボウルに来日し、プレーした約1月半後に、彼はガンで22年の生涯を終えました。自分がガンであることを知りながら来日し、激痛だったと後から聞かされましたが、そんなそぶりは人前では見せず、いつ
も笑顔でした。練習を見学に行った時、サイ ンをしてもらったんですが、本当にイヤな顔ひとつせず、最後のひとりまで笑顔で応じてくれてました。誰かが「NFLはどこに行きたいの」と聞いたら「レイダース」と答えていたと記憶してます。能力的には長身からのピンポイント・パスはNFL向きでしたが、自分の余命を考えたらそれどころじゃないのに、やはり笑顔だったように記憶しています。帰国後、容態が悪化し延命措置のため、足を切断すると言われると、足がなくなったらフッ
トボールができないと拒否し、数日後の土曜日の午後、カレッジの試合の終わるころに息をひきとったとのことです。自分がそんな状況になったとき、笑えるのかと考えると、彼のとった行動の偉大さに圧倒されます。たぶん自分だったら日本に行ってる時間があるのなら、治療に専念すると思います。まして笑顔で人前にでるなんて。アメリカでは勝者はヒーローですが、ガ
ンに勝てなかった彼は・・・。ですが、彼の残した「Never give up」は、当時かなり流行ったと記憶してます。その同期のハイズマンがトニー・ドーセットでした。すでにNFL入りが決定してる彼は、ジャパンボウルの練習には一度も参加しませんでした。ケガでもしたらエライことですから当然ですが、ジョーのことを考えると、ちょっと浪速節的になりますが、納得できなかったです。その息子がレイダースでプレーしてるなんて、なんか皮肉かなとも思います。
25年前の回想が、第1回になってしまいましたが、この競技に25年拘わっている要因のひとつということで書かせてもらいました。今後、こんな事書けとか、これについて教えろとかありましたらどんどん言ってください。最近のNFL以外なら書けると思いますので、よろしく御願いします。
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